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    🍭あまき🍬

    @amkdayo

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    🍭あまき🍬

    DONE月城柳の「彼氏」になった浅羽悠真が、彼女の家に泊まりに行く話。
    ・浅羽悠真実装前から書いていた作品。
    ・「西陽だけが見ていた」の続編。
    ・キスシーンある。
    ・告白シーンある。
    ・誤字脱字はあとでそっと修正します。

    アンケート企画
    「ヘアコンディショナー」モチーフで
    テーマが「甘い」でした。
    甘くなりましたかね?
    アンケートありがとうございました。
    人形遊びに心寄せ この世でどうしても譲れないものがあるとするなら、彼なら──浅羽悠真ならきっとサボり続ける精神とでも豪語するのだろう。空席の向かいを見て、月城柳はため息ばかりが[[rb:溢 > こぼ]]れた。
    「また遅刻ですか」
     対ホロウ第六課のオフィスで、柳は朝から小さくボヤいた。課長の星見雅は修行、蒼角はついさっき出勤後のお菓子をもらいに事務課と出かけて行った。そして、本来は向かいの席に座っていなければならない男──悠真の姿は今日もない。今となっては、いない理由もある程度は想像でき、理解しているつもりだが、そう毎度看過できるものではなかった。彼自身も普段通りを望んでいるのなら、尚更だ。それに、悠真がいれば、書類を捌く効率がぐっと上がる。もちろん、柳の処理速度に比べたら早くはない。それでも彼がいてくれたほうが助かる。
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    🍭あまき🍬

    DONE幻覚をフラッシュバックした悠真を月城の言葉が連れ戻す話


    月城の塩対応、悠真にとって救いであれ。
    妄想ポストのお返事SSの加筆修正版。
    加筆修正を快諾いただき本当に感謝してます。
    ありがとうございます🙇‍♂️
    その言葉を待っている 固く閉ざされたエレベーターの前で、浅羽悠真は立ち尽くしていた。隣にある顔認証装置からは甲高いエラー音が鳴り続けている。まるで、お前は「浅羽悠真」ではないと拒絶しているかのように。
    「──……は、なに、これ」
     胸元のワイシャツをこれでもかと握りしめる。異様なほど心拍数が上がっていた。呼吸がどんどん浅くなる。溺れてもいないのに空気を求めるように。
     悠真は再び顔認証を試みた。しかし依然としてエラー音が再生され、扉は一向に開く気配がない。
     おかしい、おかしいおかしいおかしい、絶対におかしい。こんなの、ありえない。ありえないだろ! だって今は、ちゃんと「僕」だろ!
     悠真は頭の中で必死に訴えながら固く閉ざされた銀の扉を睨みつけた。そこには、ぼんやりと自分の姿が映っていた。ちゃんと[[rb:人間 > ・・]]の姿をした自分が。しかし、この無機質な扉は「浅羽悠真」を拒絶し、エラーを吐き出し続けていた。悠真の頭の中まで、鬱陶しい音がけたたましく鳴り響く。
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    🍭あまき🍬

    DONEリンに家族のそれとは違う特別な感情を抱く喫煙者のアキラが、リンの恋人であるライカンに、その二つの事実を知られる話。

    喫煙者であり、リンへの歪んだ愛のあるアキラという特殊設定の大捏造話です。リンちゃんは不在ですが、ライリン前提なのでライリンです。
    全て受け止められる人向けの自己満話です。良ければ。

    誤字脱字チェックをしてません。後日やります。ご容赦。
    紫煙、朝靄に紛れ。 早朝、その日はうっすらと[[rb: 朝霧 > あさもや]]が川面を覆っていた。ライカンが右手にコーヒー、左にシティ速報を手にしてCOFF CAFE ルミナスクエア店の二階テラスに上がると、アキラがいた。彼は席につくわけでもなく、柵の上に腕を乗せて、ゆったりと体を預け川を眺めていた。その指先には紙タバコが挟まっており、赤く火の灯った先端から細くゆるりとした紫煙が立ち上る。煙は川のほうへと流れ、朝霧の中に混ざっていくようだった。
    「や、ライカンさん。偶然」ライカンに気付き挨拶するやアキラは紫煙をくゆらせた。
    「……これはプロキシ様。本当に偶然でございますね」
     アキラがふっと吐いた息に、ライカンの鼻がひくつく。キツさや重だるさはない。軽めのタバコを彼は吸っていた。ライカンはふと周囲を見回してみたが、どこにも禁煙の張り紙はなかった。
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    🍭あまき🍬

    DONEリ+シ
    少年囚人リオセスリが、看護師長シグウィンに初めて「平等」を与えられる話。


    ・勢い任せ。ほぼ一発書き。
    ・初めてレベルの一人称視点です。
    ・短いのでサクッと読めます。
    ・誤字脱字あると思います。色々多めに見てください。
    ・リオセスリが子供だった故に平等な扱いではなかった可能性の話です。つまり捏造。
    ・カップリング要素は無いです。
    平等な囚人 くそっ! 覚えとけよ! 卑怯な奴らめ! これは俺が集めた特別許可券を使って手に入れたパンと水だ!
    俺は心の中で悪態をつきながら薄汚い通路を走った。暗すぎて見てないだけで、本当に汚いのか? なんて、ここには小綺麗にしてる奴なんてごく限られているし、どうせろくに掃除なんてしちゃいないんだから、まともに考える必要はない。トカゲの走ってる通路ってだけで、抱えていたパンも水も落とせやしなかった。
    奴らに足をやられなくて良かった。追いつかれたら今日の飯がなくなって、もっと最悪だったからな。
    ぎりっと悔しさで口の端を噛む。殴られた右の頬が痛い。口の中は血の味でいっぱいだった。
    なにが、「こんにちは、良い物を持ってるね。リオセスリくん」だ、複数人で囲んで食料を奪おうなんて汚い真似しやがって。
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