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    kuon

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    kuon

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    ぽいぴく試し書き。
    💮💍(💮🌸)夢。
    💮の力の代償を捏造しています。
    続きは夜プラ予定。
    #aknkプラス

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    aknkPlus
    #aknk夢

    ハナマルの力の代償に応えたい「ハナマル…大丈夫かな」
    宿屋の窓越しにすっかり暗くなった外を眺めていた私は思わず彼を思い浮かべそう呟いていた。


    ***

    時刻は3時間程前に遡る。

    ある依頼の為に私はハナマルと二人で街に出ていた。依頼の内容を卒なくこなしたハナマルのリクエストにより街で一杯飲んでから屋敷に戻ろうかと話していた時だった。運悪く天使の襲撃に遭ってしまったのだ。相手は知能天使ではなかったものの、数が6体と多かった。いち早く力の解放を行い、ハナマルは見事天使を倒したのだったが…。

    「…悪い、主様。ちょっと疲れちまった。馬車まで歩けそうになくて…何処か泊まれる宿屋ってありそうかい?」
    天使を倒しホッとしたのも束の間、そう言ってハナマルはよろよろした足取りで路地裏に入ると、壁にもたれ掛かりズルズルと座り込んでしまった。大丈夫?と声をかける私の声が聞こえるのか聞こえていないのか、ハナマルは浅い呼吸をするばかりだ。これはマズイと、私は近くにいた通行人に声を掛け急いで宿屋を探す。幸いにも空きのある宿屋を見つけたため、途中で薬等を買込み宿屋へ向かった。

    「悪いねえ、主様にこんなことさせて。とりあえず二部屋空きがあったのは良かった。何かあったら主様の元へ行くから」
    宿屋に着いてすぐ、ハナマルはベッドに倒れ込む。ハナマルを少し見守ろうとサイドテーブルの側にあった椅子に腰掛けようとした所、ハナマルが弱々しく手を振る。それは暗に私がこの部屋に滞在するのを拒絶しているかのようで、ほんの少し切なくなる。
    「ねぇ…もう少し側にいるよ?」
    「大丈夫大丈夫。寝たら回復するからさ。主様も自分の部屋でゆっくりしててよ」
    おやすみ、と布団を頭から被ったハナマル。余程疲れたのだろうか。ここまで言われたら仕方ない。私は「おやすみ」と声をかけ、彼の眠る部屋を後にした。


    ***

    (…やっぱり、心配だ)
    数時間前のハナマルの様子を思い出し、私は自分に割り当てられた部屋を後にする。
    確かにいくらハナマルが強くても体力が無限にある訳ではないからそりゃあ疲れることもあるだろう。でも、何か。何か彼の態度に引っ掛かりを覚えたのだ。どんなに疲れてたとしても馬車に乗り込めないほどになるだろうか。主である私を一刻も早く遠ざけるような態度を取るだろうか。戦闘を見ていたが特に怪我をした様子も無かった。だから私に心配をかけたくないとかそう言うのでもない筈なのに。

    (寝てるなら、それでいいんだけど…)

    ーーコンコン

    「ハナマル?ごめん、心配で様子見に来た」
    ノックをしたが返事は無い。ドアノブに手をかけると、動いた。ドアが小さな音を立てて開く。

    「…入るよ」

    そう告げて部屋に足を踏み入れる。
    入口から真っ直ぐ続く廊下とその突き当たりにあるハナマルが眠るベッドのある部屋には灯りが点いておらず真っ暗だった。

    (…寝てるのか。なら、)
    自室に戻ろうかと踵を返そうとした時、左横の扉が内側に開いた。水の流れる音が聞こえる。ギシッと床が軋む音を立てると思えば、ハナマルが開いた扉の中から出てきた。

    「あ、ハナマル…」
    「…何で来たの、主様」
    「……え?」
    暗がりでハナマルの顔がよく見えない、が、声に幾許かの怒気を孕んでいる。何故、私は詰められているのだろうか。ヒュッと背筋が凍り付く感覚に陥る。

    「…違うな、悪い。主様は俺を心配してくれたんだよな……クソッ」
    「ハ、ハナマル…とりあえず、ベッドに行こう?肩貸すから」
    片手で己の顔面を抑えつけブツブツ呟き始めたハナマル。もう片方の手を取り自分の肩へその手を回す。一瞬ピクリと身体を震わせたハナマルだったが、それ以降何も言わず大人しく私にされるがまま歩き始めた。



    「じゃあ、また横になって…っ、きゃっ!」
    ハナマルをベッドに下ろし、肩からハナマルの手を外そうとした時だった。ぐるりと視界が揺れ、気が付けば私はハナマルに押し倒される形になっていた。ベッドサイドのランプがぼんやりとハナマルを照らす。ハナマルの顔は上気し、汗が滴り落ちていた。

    「…ハナマル?」
    「わりぃ…もう、自分じゃ抑えらんねーんだ」
    「何、のこと…?」
    「…っ、これ、悪魔の力の代償なんかねぇ。めちゃくちゃ性欲が抑えられないのよ」
    「せ、性欲…?!」
    「そ。…だからさ、主様。俺の股間一思いに蹴り上げてくれない?も、マジで…ヤバい」
    辿々しくそう告げる際にもポタポタとハナマルの額から汗が滴り落ちてくる。呼吸も浅く、ギリギリ理性を保っているようだ。

    「待って、そんなことしたら…」
    「主様を傷付けるくらいなら俺のなんか不能になった方がいいでしょ」
    ハナマルはへらりと笑って早く蹴ろと促す。促す割には、僅かに見える瞳の奥の熱情が私を捉えて離そうとしない。

    「…ハナマルは、この後どうするの?」
    「どうって…さっきまで一人でずっとヌいてたから続きやって、それでも治らなかったら、そうだねえ。その手の人呼んで発散させてもらうかな」
    「!!」
    「だから主様さ、早く逃げてくんない?俺が主様を襲っちゃう前に」
    「……馬鹿!」
    ハナマルの少しはだけた魔導服の襟元を両手で掴み私の方へ引き寄せる。ぐらりとバランスを崩したハナマルは私の方へ倒れ込んだ。その弾みで私の足にゴリっと熱く硬いモノが触れた。その熱さと質量に一瞬怯むも私はハナマルに顔を向けた。

    「…何でそうやって、一人で抱え込むの!言ってよ…私、貴方の主だよ?」
    「いやいや…主様こそ何言ってるの。執事が主様にこんなこと言える訳ないでしょ。…つか、もう、本当ヤバいんだって」
    「…知らない人と身体を重ねるくらいなら、私を抱いてよ、ハナマル」
    「………は?」
    ピシリと固まるハナマル。そんな彼の両頬を手で包み、ハナマルの耳元で囁く。

    「私のこと好きにしていいよ、ハナマル」
    「…いや、もう、ほんと……あークソッ!途中でやめてってのは受け付けられないからな?!」


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