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    nekotakkru

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    #BL松
    #おそチョロ
    slowAndTedious
    #一カラ
    oneKaraoke
    #トド十
    stellersSeaLion

    松野さん家の兄弟事情ぼく松野家の末っ子、松野トド松。好きなものは可愛いものとお洒落なもの、あとはお金かな!
    実は今、ぼくには悩みがあるんだよね。少しだけ聞いてくれる?

    ぼくには上に5人の兄さんがいるんだ。しかもぼく達六つ子なんだよ、びっくりでしょ。同じ顔が六人もいるわけなんだけど、よーく見ると少しずつ違うんだよね。その中でもぼくが一番可愛いんだけど。それに性格だって違うんだ。根本は一緒なんて言われてるけど、結構みんなバラバラだと思うな。で、ぼくが悩んでいるって言うのがこの兄弟達のこと。働いてないとか服がダサいってことは置いといて、別のことね。

    あそこで暇そうにしているのが長男のおそ松兄さん。普段は頼りにならないけど、いざって時は何にもしてくれないキング・オブ・クズだよ。一緒にいて楽しいけどね。そんな最近の兄さんの口癖があれ。

    「あー…。セックスしてぇ」

    うわーもてない男の欲望剥き出しだよね、これだから童貞は。ぼく達みんな童貞だけど。え、ぼく?ぼくは大切にとってあるだけだよ?兄さん達と一緒にしないでね。で、困ってるって言うのがあの虚しい独り言じゃなくて別の事。

    「…真昼間からやめろよ、おそ松兄さん」

    呆れながら止めてるのは三男のチョロ松兄さん。真面目ぶって仕事の情報誌なんか読んでるけど実はあれカモフラージュで、本当は兄さんが追いかけてるアイドルの写真集見てるんだよ。時々顔がにやけてるのに、バレてないと思ってるところが凄いよね。

    「んだよ、お前だってしたいだろ?」
    「そりゃまあ…。」
    「そこで、だ。この際お前で妥協しようかと」
    「はぁ!?何言ってんの!?つか何で上からなんだよ!」
    「いいじゃん、減るもんじゃないし。脱処女しようぜ!」
    「童貞すら捨てられてないのに!?て、俺が下なのかよ!あとその下品な手やめろ!」
    「なぁー、チョロ松ぅー。兄ちゃんのお願い聞いてくれよー」

    うわぁ…。これだよこれ。こんな二人のやり取りを目の前で見せられて、ぼくは一体どうしたらいいと思う?しかもおそ松兄さんは決まってチョロ松兄さんしか誘わないし、チョロ松兄さんもなんだかんだでおそ松兄さんの相手して満更でもなさそうなんだよね。何よりも冗談に聞こえないのが笑えない。別に誘われたいわけでも構われたいわけでもなくて、この二人の妙な雰囲気がいたたまれないというかウザイというか他所でやれ。これが時々ならまだ我慢できるけど、ほとんど毎日なんだから地獄だよ。

    でもこんなのはまだ序の口で、この家にはもう一組困った人達がいる。
    それがあれ、理不尽な暴力を受けてる次男のカラ松兄さんと理不尽な暴力を強いてる四男の一松兄さん。普段なら、一人で格好つけてよく分からないことを言ってるカラ松兄さんと、物静かと言うよりは根暗な一松兄さんという比較的無害な二人なんだけど、一緒にいると途端に騒がしくなる。

    「ま、待て一松!何がそんなに気に入らなかったんだ?ウトウトしてるお前の頭を撫でたことか?眠れるように子守唄を歌ったことか!?」
    「黙れうるさい喋るな」
    「はうっっっ!!!」

    わー綺麗な右ストレート。今のすっごく痛そう。え、止めないのかって?嫌だよぼく怪我したくないもん。それにあれが一松兄さんなりの愛情表現の仕方なんだよね。好きな子に意地悪したくなるのを拗らせるとあんな風になるみたいだよ。その一松兄さんの歪んだ愛に気付いてないくせに、嫌どころかちょっとときめいてるんだからカラ松兄さんも痛いよねー、二重の意味で。物を壊したりこっちに被害が来るわけでもないけど、毎回毎回目の前でやらないで欲しい。何プレイだよこの変態共が。


    これがぼくの悩み。全員無職童貞ニートな上に兄弟同士で完結しちゃうってどうなの?これじゃあいつまで経ってもまともになれるわけないよね。せめてもう少し交流を増やせばいいのにね、ぼくみたいに。まったく、この家で常識人なのはぼくだけだよ。だからさ、もしよかったら今から二人で遊ばない?交流を増やすってことでーーーー。



    「トド松、さっきから誰と話してるの?」
    「あ、十四松兄さん!」

    この家でぼくの唯一の癒しなのが一つ上で五男の十四松兄さん。何考えてるか分からない時あるし会話が噛み合わなかったりもするけど、優しくて面白くてぼくの可愛い兄さんだよ。さっきまでバット振り回してたけど飽きちゃったのかな?構って欲しくてぼくのところに来るなんて、他のバカ兄達と違ってほんと可愛いよね!

    「どうしたの?暇してるの?」
    「うん。トド松、一緒に野球しない?」
    「もちろんいいよ!」
    「イヤッッホォォォオオォオウ!!」

    ああ、あんなに喜んじゃって兄さんてば無邪気なんだから。あ、ごめんね急用ができちゃった。え?遊ぶ?ぼくそんな事言ったっけ?あはは、それじゃあまた今度遊ぼうね。ぼく今忙しいから。悩み聞いてくれてありがとうねじゃあねバイバイ!















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