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    oburuta14

    オブルタの絵の練習置き場

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    oburuta14

    DONE純粋で、純真無垢な王子様の話
    純真無垢な王子様 私とカインは両想いだ。
     お互いに「好き」と気持ちを伝えあって、手を繋いで、それだけで私は満足だった。
     けれど、満足していたのは私だけだったようだ。
     そう思ったのは、城から魔法舎へと戻る夜空からカインが私以外の誰かと腕を組んでどこかの建物の扉へと消えたのを見てしまったときだ。
     魔法使いか否かは魔力でわかる。空から見下ろした城下街、親しみ慣れたカインの気配を感じ飛ぶ高度を降ろせばカインが知らない人物と街を歩いていた。金の髪が美しい人だ。カインが私の知らない人と歩き、私の知らない建物へと消えた。頭がその事実を認識した途端に箒から落ちてしまいそうなほどに心臓が痛み、涙が零れていた。
     カインが私以外の誰かと一緒にいることがこんなにも胸が痛む。私の好きとカインの好きは違ったのかもしれない。本当に好きだったのは私だけなのかもしれない。そもそも、好きだと伝えあっただけで私たちの関係はそれ以上でもそれ以下でもなく、今までと変わらない、中央の国の王子と中央の国の騎士、同じ賢者の魔法使いで、それだけだ。私とカインの関係が変わらないからこそ今こうしてカインは私以外の人と一緒の夜を過ごすのだ。カインは優しいから私を傷つけまいと私の言葉にあわせてくれただけなのかもしれない。私は中央の国の王子で、カインが中央の国の騎士だから。
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    oburuta14

    MOURNINGカイアサ♀とヒスシノ♀の途中までの供養作品。
    複数カプがわちゃわちゃしている話が好き。最後まで頑張ろうと思ったけど、どうして頑張る必要があるのかわからなくなったので、ここまで。
    カイアサとヒスシノ(女体化しています) シノはヒースクリフと一緒に厨房でネロの手伝いをしていた。
     大きなボウルに入った生クリームをかきまぜる。真っ白なそれをかきまぜ続けながらシノは昨夜の大浴場での出来事を思い出していた。
     魔法舎には大きな風呂場が2つある。男風呂と女風呂の二つだ。その女性用の風呂場でシノは偶然アーサーとあったのだ。シノは風呂上りに、アーサーは風呂に入るために脱衣所で偶然に。その時見たアーサーの下着が今混ぜている生クリームと同じくらいの白色だった、そこに青いリボンが膨らみのある胸を飾る。対して自分は胸の膨らみがあるかわからないほど平坦で下着と言えば厚みのある黒のタンクトップ。
     シノとアーサーの胸を喩えるなら、まな板とボウルほどに違う。胸が欲しいわけではない。戦いの邪魔になるから。けれどもヒースクリフに見せるに相応しいのは普段自分が愛用している黒のタンクトップのような下着よりも、アーサーが着ていた下着だとシノは考えた。
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    oburuta14

    DONEフィガロ視点
    ログストのパジャマパーティする日の朝妄想
    カイアサ前提のアーサー愛され
    パジャマパーティに至るまで オズと他愛のない話をしていた。別に今話す必要もなかったけど、そこにオズがいたし、それに自分の寿命がわかっていたからこそ心残りが少しでもないように、オズの城にある古い酒を飲み干してしまおうと酒の話をしていた。ミチルもルチルも魔法舎にいなくて暇だったってのが一番だけど。
     丁度魔法舎の入り口での立ち話でまだ昼前だったから、オズの機嫌さえよければこのままオズの城に酒を取りにいこうかな。今誘えば断ることはないだろう、なんて考えていた時だった。
    「オズ様!!」
     アーサーの元気いっぱいな声が響いて、それからどすっと後ろからオズに飛びつくように抱き着いた。
     俺もオズもアーサーが近づいてきていたことなんてわかっていたけど、それでもまさか後ろから抱き着いてくるなんて想定もしていなかった。オズはそれこそ無言でその衝撃に耐えていたけれど、もしこれがアーサーではなかったら飛び掛かった時点で消し炭になっていただろう。あぁ、でも魔法舎の若い魔法使いたちだったら大丈夫かな?そう思うとこいつも本当に情緒だとかがやっと芽生えてきたんだなと本当に思う。
    1970