かろん @ka_rongbf @ka_rongbf主にパーエル。ネタの切れはしとか。勢いに任せたものとか。 ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji POIPOI 16
ALL パーエル かろんDOODLEパーエル。いちゃいちゃしている。眠い眠いね…。まどろみの君船を漕ぐ様に、鳥が緩やかに羽ばたく様に、赤い大きな耳が視界の端でゆらゆらと揺れている。更に言えば肩に預けたその耳の元、柔らかな赤髪の頭も時折かくりと落ちかけては戻りを繰り返している。 長い前髪の間の金色はだいぶ前に瞼の裏に隠れたきり姿を見ていない。 「横になったらどうだ?」 「…ンー」 夜の散歩と称した見廻りから戻るなり渋い顔をしてパーシヴァルの隣に無言で座り、気がつけばこの有様。どう見ても睡魔の方が優勢なのに、エルモートは頑なに其処を動こうとしない。 「アンタも、寝るならねる…」 もぞもぞと告げる語尾も若干怪しい主張は、今夜何度も聞いたもの。 「もうすぐ終わると言っているだろう?」 手元の書類を示しこれも何度目かの言葉を返す。 1505 かろんDOODLE遠距離恋愛パーエル。季節ネタやっとこう。ハッピーバレンタイン!!(遅刻組)あまいひととき想い人にチョコレートと共に気持ちを贈る、人によっては一大イベントでもあるバレンタインデー。 その決戦の日が近付きグランサイファーも甘い香りで包まれている。 そんな中エルモートは普段から厨房やラードゥガなどで色々と作ったりしているせいか、数人の女子団員に捕まり一緒に菓子作りをする羽目になっていた。 「これは?湯煎?お湯で溶かせばいいの?」 危なっかしい手付きで砕いたチョコを入れたボウルを手にイオが手順を確認に来る。 「あー、今行ってやるからちょっと待ってろ…、ヤイアそれはもう少し薄くしねェと上手く抜けねェぞ」 「は〜い!」 傍らでクッキーの生地を伸ばすヤイアに声をかけてクッキー型の入った籠をテーブルに置く。 「あっ!それ、こむらがえりみたい!ソレにする!」 4664 かろんDOODLE火古戦場お疲れ様でした!ずっとパーエル+ミカ様でちまちま頑張っておりました。推しが活躍するのは良いもんですねぇ…。終幕僅かに残った灰を巻き上げて一陣の風が夕日で染まる戦場を吹き抜ける。連戦を重ねた古戦場も閉幕を迎え島はひっそりと静まり返り、渦巻く炎も今は消え失せ見る影もない。熱を無くし冷え切った戦場は寂しさすら感じた。 多分それは迫る別れの時を想わせるからかもしれない。 グランと他の団員達が先に艇へと戻り閑散とする焼けた平野を、エルモートは手近にあった大きめの岩に座りぼんやりと眺めていた。長い外套の裾が少し冷えた風に揺れぱたぱたと音を立てる。 (終わっちまったなァ) 目を閉じればまだすぐそこに揺れる炎が見える。 美しく愛しい紅い紅い真っ直ぐな炎と、それを操る紅い騎士。 噛みしめるように思い出して短く息を吐きアーソンを両腕で抱え直す。 2164 かろんDOODLE火古戦場が初日メンテになったので…。束の間の休息定期的に開放される古戦場。 今回も強敵を相手取り連戦に次ぐ連戦を繰り広げる…はずだった。 「あれ?閉まってる…」 とある島の古戦場へと続く入り口の扉は固く閉ざされ、何かが書かれた小さな板が下げられている。 「…メンテナンス中、だってよ」 ビィが文字を確認し読み上げた。 「ありゃ、トラブルでもあったのかな」 色々と準備はしていたものの、閉鎖されているのではどうしようもない。ポリポリと頭をかきつつ、まぁしょうがないか、と団長であるグランはくるりと踵を返しグランサイファーが待つ港へと一旦戻ることにした。 「せっかく戻ってきて貰ったのにごめんね」 グランが炎を模した紅い刀身の剣を携えた騎士、パーシヴァルへと声をかける。少し前に国政を手伝うためにウェールズへと帰っていた彼は、古戦場の主力の一人として招集されていたのだ。 1012 かろんDOODLE診断メーカーさんから。書き出しが良すぎてそこだけで充分じゃない??っていう…。かろんのBL本は【題】灰色の標識【帯】知られたくない秘密ほど ばれた時の妄想は楽しい【書き出し】雨に混じるよく知った匂いを気づかれないように吸い込んだ。です#限界オタクのBL本 #shindanmakerhttps://shindanmaker.com/878367 2949 かろんDOODLEグランくんとサンちゃんとパーエル。弊団のグランくんは団員全員絶対幸せにするマン(強火)です。喫茶室にてのどかな午後。 グランとパーシヴァルは依頼の打ち合わせの為にサンダルフォンが営む喫茶室に来ていた。 「うーん、ひとまずこんな感じかな…」 「そうだな」 依頼に合わせて属性ごとに団員を編成していく。 団長であるグランの、こなさなければならない責務の一つでほあるが、時々こうして有志に意見を貰ったりもしている。 「終わったのか?」 2人分の珈琲をトレイに乗せたサンダルフォンが声をかける。 「何とかまとまったよ。ありがとうパーシヴァル」 「他でもない家臣の頼みだ、気にするな」 散らかったテーブルの上を片付けつつ礼を言うグランに珈琲を受け取りながらパーシヴァルが返す。 「持つべきものは頼れる団員だねぇ」 そう言いながらテーブルに置かれた自分の珈琲にぽとりぽとりと角砂糖を落とす。 2168 かろんDOODLEパーエル。季節ネタやっとこうの巻。ハッピーハロウィン!お菓子と悪戯赤と紫のジャムクッキー、カボチャのフィナンシェ、マーブル模様のパウンドケーキ。 甘い匂いと心地いい温かさにエルモートは知らず鼻歌混じりに調理を進めていく。 グランサイファーに乗ってから何度目かのハロウィン。今年も賑やかになりそうだなと、開店前のラードゥガで子ども達に配る焼菓子を作りながら思う。 年を追うごとに増える団員たちを賄う為に、という建前で思う存分炎を扱えるイベント事の1つでもあるハロウィンがいつの間にか楽しみになっていた。 ほどよい色に焼き上がったナッツのクッキーを粗熱を取るために大きめの木皿に移している所で開けっ放しの扉をノックする音が聞こえた。 驚いて顔を上げればラードゥガの入口でパーシヴァルが柔らかく笑う姿が目に入る。 1927 かろんDOODLEイベント終わりまでに間に合わなかったしいまいち纏まらなかった…。脳内会議一生おわらない…。晴日抜けるように晴れた日グランサイファーの甲板には心地よい風が吹き抜け、洗い立ての真っ白なシーツやタオルがパタパタと靡いている。 壁に凭れ物思いにふけるエルモートは、清々しく風を受ける洗濯物を眺めながら小さくため息をついた。 『しばらく艇を降りる事になった』 パーシヴァルから突然聞かされたその言葉に何も言えなくなった自分に驚いた。 『兄上に国政の手伝いをして欲しいと頼まれてな…』 色々と詳しく話してくれたはずなのに最初の言葉ばかりが渦巻いてほとんど覚えていない。 新しい鎧の紅い色が綺麗だなとか、刀身の炎が力に満ちていていいなとか、関係ない所は覚えているのに。 先日のやりとりを思い出しながらまたぼんやりと洗濯物を眺めていると、慣れた気配が聞きなれない足音で近づいてくるのに気がついた。 1573 かろんDOODLEパーエル。書きたいとこだけ、その2。怒られモートさん。薮蛇独特な刀身の剣が煌々と燃える炎を纏う。 (あー、これは怒ってンな…) 本人は押し殺しているつもりであろう怒りは、分かりやすく炎へと反映されていた。 隣に並び相対する敵への注意は怠らないままエルモートは考えを巡らせる。 かの炎帝の怒りの理由は多分おそらく己にある、と思われるのだが (…ドレだ) 思い当たる節しか無くて困る。 エルモート自身には何て事ない些細な行動が、パーシヴァルの逆鱗を掠めることは多々あって。 正直なところ気をつけようがないとすら思っている。 (俺にはどォでもいー事なんだがなァ) 魔術師でありながら前線を好む質なのも、傷を負うのを厭わないことも、自分よりも仲間に生きて欲しいと思うことも…。 前に一度団員を庇ってひどい怪我をした時に「後生だから」と泣きつかれてしまったので以前よりは気にしているつもりではいる。 1532 かろんDOODLEパーエル。書きたいとこだけ。イチャついてる。熱烈「ソイツ、返してくんねェかな?」 長い爪の指先が捕らわれた紅い騎士を指す。 「貴方のそれは″愛″じゃなくて″執着″だわ」 笑みを含んだ声が歌うように告げる。 「生憎と─」 アーソンの纏う炎が温度を上げ、紅から蒼へと色を変えていく。 「区別がつくほど″ソレ″を知らねェもんでなァ」 ゴウと音をたてて何本もの火柱があがり、その全てを従える様にしなやかな指が陣を描く。 「どっちにしろ、テメェにくれてやる義理もねェ」 ギザギザの歯を覗かせながらニヤリと笑い、炎の勢いにたじろぐ敵を見据える。 「この男も無事じゃすまないわよ?!」 女の姿を模したそれは慌てて奪った騎士を盾にする。 「─それなら」 ゆらゆらと踊る炎の陰で金色の目を光らせ笑みを深めたエルモートは迷うことなく狙いを定め 1048 1