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フミコ、クァンシ、クギとの麻雀で最下位となったヒロフミは罰ゲームをすることになった。罰ゲームの内容は決まったら教えるらしいが一週間が経過している。みんな酔っ払っていて覚えていない。好都合だ。
そんな期待は任務後のクァンシの言葉によって崩れ去った。
事務所で事務仕事をしていたときのこと。クァンシが傍にやってきて耳打ちをする。
「昼休み第二会議室に集合だ。すっぽかしたらヘッドロックかますからな。すぐに気絶しないようにゆっくり締めてやるよ」
言われなくても用件はわかっていた。
罰ゲームである。
一週間も寝かせた罰ゲームの内容。考えたくないので考えることをやめた。受け入れよう。きっと命に関わるようなことはしない。高級焼肉店や高級寿司割烹全額負担でも、裸踊りでも熱湯風呂でもなんでもしてやる。ヒロフミは覚悟を決めた。
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