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    あいの

    jusimatsu

    DONEデアアイの温め鳥みたいな添い寝
    全体的にアイのストレス値が高め
    ――――――――――――――――――――
    アイザックがデアンから奇妙な提案をされたのは、アイザックが月での生活に慣れ始めて少し経った頃だった。
    眠りたいがアドレナリンが余り気味なため、速やかに寝付くためにアイザックの助けを借りたいというものだ。
    睡眠導入剤が必要ならば自分の専門ではないと言うと、必要なのは薬剤の類ではなくアイザックが近くにいることだという。
    数年単位で睡眠を取らずに活動可能なデアンの、その睡眠を取るタイミングがちょうどこの頃であること、機関がいずれ月に乗り込んでくるフォッシル―空の民―を決して侮ってはいないことなどから、休息には最大限の効率が必要であると彼は判断した。
    そして毎日睡眠が必要なアイザックの時間を無駄に拘束するわけにはいかないので、睡眠を取る時間を同じにする。つまりは一つの部屋で一緒に眠る。それがデアンの提案だ。

    「うん、合理的だね。すごく合理的だ……」

    なぜデアンの睡眠に自分が必要なのかわからないが、そうしなければいけないのならお互いの睡眠時間を合わせてしまうのは理にかなっている。ただ、本当になぜ自分が必要なのかはわからないが。

    「俺の部屋ならば二人が眠るのに十分な広さがある。そこで構わない 4082