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    いくら

    k1s0_kokuti

    MOURNINGガロ主2 寝起きのシーンが好きさ 性癖なんだ いくら書いてもきっと飽きない
    だいぶ前に書いて続かなくてやめたやつです 供養
    隣で眠る我が伴侶たる相手の安らかな寝顔はいくら見ても見飽きることがないと、タンガロアは思う。目を覚まして一番にこの目に映る光景が、隣で何の不安なく安心しきった様子で寝入る愛しい相手の寝顔である度、胸に小さな火が灯るのを感じずにはいられないのだ。愛しき伴侶に安らかなひと時を己は与え、護ることが出来ているのだという安堵と喜び、幸福を噛み締めつつ、そうして胸底にある伴侶に対する愛しさであったり、この穏やかな時間を失わせまいという決意たちを取り出しては静かに確かめることが、タンガロアが伴侶と迎える一日の始まりなのだった。
    窓から差し込む柔らかな薄水色の夜明けの光が、包むようにほのかにその顔を照らしている。いつまでもこの穏やかな寝顔を眺めていたいと思いながら、いつ目を覚まして己を見てくれるだろうとも待ち望む間に時間は過ぎて、やがて相手もまた目を覚ます。瞼がゆっくりと持ち上げられ、己の姿が薄墨色の瞳に映る。タンガロアは表情を緩め、その名前を静かに呼ぶ。低く落ち着いた声音に熱が籠る。
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    su1_ken

    DONE類司派生/参将🎈🌟(dom/sub)

    以前Twitterで呟いていた、権力ある人間に取り入って生きるためにsubを演じてきたけど実はdom寄りswitchの参謀さんと、周りの屈強な軍人たちに屈しないためにdomを演じてきたけど実は本人も気づいてないくらいの深い深層心理に強いsubの欲求が眠っていたsub寄りswitchの将校さんのお話。
    【注意事項】
    ※ 作者は徹頭徹尾一貫して参将(類司)のつもりで書いていますが、リバに見えなくもない部分があるかもしれませんので完全左右固定派の方はお気をつけください。
    ※捏造・独自設定もりもりです。
    ※以下の要素が含まれます。
    ・将校dom・参謀subでのplay(軽めです。性描写はありません)
    ・モブdomと参謀subのplay及びそれによる参謀のsubdropを仄めかす描写(過去回想のみ。直接的な描写はなし)
    ・subdropにより将校🌟が弱る描写





    町の住人と森の民を混乱に陥れたあの事件から数ヶ月。
    実行犯であったはずの参謀は、今も変わらずこの境界近くの基地で、相も変わらず将校のもとで働いていた。
    事件のあと、中央へ戻り勾留されているところにあの将校が自らやってきて、「お前はここで死なせるには惜しい」とか言って拘置所から連れ戻されたのだ。おそらくあのまま居れば命はなかっただろうから、救ってもらったことには恩がある。………ほんの少しだけ、何か裏があるんじゃないかと思わないでもないが。
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    ミトコンドリア

    DONE『心臓の場所が違っただけだった』

    政略結婚して信じられないくらいすれ違う👹🦊(※バドエン)
    鶯は梅に帰らない ア、無理だ。
     遠くを見つめてミスタはスコンと表情を落っことした。その青い視線の先にいるのはひとりの女。彼の夫たるヴォックス・アクマの、数えて三人目の妻になる女である。濡羽色の髪と瞳の美しい人…。
     くるりと踵を返して、部屋まで早足で戻る。苛烈なまでに叩き込まれた礼儀作法と少しの理性でなんとか走ることはしなかったが、それでも脚に絡みつく朱色の着物の裾が バサバサ揺れるのが煩わしかった。裸足の足裏に汗が滲み、板張りの廊下によく滑る。襖を震える手で締めて、ペタンと畳に膝を折った。毒を太い注射針で流し込まれているように脳の奥がジクジク痛んだ。もう駄目だ。
     ミスタとヴォックスの結婚は、いわゆる政略結婚だった。ミスタの父親は出世のためにアクマ家の歴史が、ヴォックスは一族の再興のためリアス家の資金力が欲しかった。しかし、リアス家にはヴォックスと釣り合う年齢の娘はいない。ヴォックスはただリアス家の人間との縁故があればいい。それが男であり、跡継ぎを産めないミスタがヴォックスに嫁いだ理由だ。至極簡単かつありふれた話である。が、アクマ家は、資金という最後のピースを得てヴォックスの悪魔的な手腕によって、この五年足らずで大きく成長した。…三年前にはすでにリアス家の助力を必要としない程度には。なれば、形ばかりの男の嫁など邪魔くさいばかりだ。
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