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    いっき

    nbsk_pk

    DOODLE香水の話。思いっきり過去を捏造しています。
    ヴィジペナ永遠にいちゃもだしててくれ…
    香水 レオントゥッツォは自分が未熟な人間であることを理解している。特に幼いころから姉と慕う彼女のことについては。

    「ラヴィニア姉さんは香水とかつけないのか?」
     どうしてそんな余計なことを言ってしまったのかというと、レオントゥッツォ――いや、ここロドスではオペレーター・ヴィジェルであるのだからヴィジェルと名乗るのが正しいのだろう――がその日に受けた任務ともいえない雑用で、療養庭園という場所に行ったからだった。その庭園の主は自らを調香師であると名乗り、急ぎの荷を届けてくれたお礼にとヴィジェルに手製のハーブティーを振舞ってくれた。そして流れで新作だという香水の品評を頼まれ、数種類のムエットを目の前に並べられたのだった。上耳付きの種族の中でも、ペッローとループスの鼻の良さは別格だ。しかしヴィジェルはそこまで香水に、しかも女性ものの香水に詳しいわけではなかったので内心ひどく困惑した。だからこそ無意識に指標としたのはただ一人の女性のことで、『彼女』が纏うのならばとあれこれ考え込んでしまった表情から庭園の主にはすべてお見通しであったのだろう、プレゼントの相談が必要ならいつでもお気軽にどうぞ、と帰り際にハーブティーのパックを手渡されながらにっこりと微笑まれ、ヴィジェルはすごすごと自室への道を歩いたのだった。
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    夕映(ゆうえ)

    REHABILIオアシス!🌴バカンス!🏖️なのにあまり自カプがはしゃいでいなかったので思いっきりバカップルさせてみた。めちゃくちゃ体の関係があることをにおわせています。
    本当は、強くて怖い北の魔法使いオーエンムーブをぶちかませたかったんだけど無理だった😉✨
    相変わらずねこちゃんみたいなオエととことん好きな女を甘やかしてしまう晶。
     住民の好意で用意してもらった宿屋の一室で、今日あったことを振り返りながらうとうととしていたとき、静かに揺り起こすようなドアを叩く音で現実に引き戻される。
    「賢者様、いる?」
    「……ん、オーエン、ですか?」
     部屋に訪ねてきたのは、このバカンスのためにとクロエが用意してくれた衣装に身を包んだオーエンだった。
    「へえ、部屋にいたんだ」
     ベッドの上でくつろいでいる姿を見るなり、意味深めに目を細めて音もなく近付いてくる。
    「部屋じゃなかったらどこにいるんですか」
    「さっき、飯屋で女たちに囲まれてただろ。満更でもない顔してた」
     今日の夕飯は賑やかなものだったけれど、この地に来てからほとんど一人で過ごしていたオーエンはあの場にはいなかったはずだ。けれど、にやにやと語る姿を見るに、どこからから見ていたのだろうということは容易に想像が出来た。
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