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    ya_so_yan

    @ya_so_yan

    9割文章のみです。勢いで書いたものを置いておきたい。後でピクシブに移すことが多いです。

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    ya_so_yan

    DOODLE花火を見る夏のニコイチ。
    ジンウォカでもウォカジンでもいけそうかも……いやでも書いてる人間はジンウォカ思考だからやっぱジンウォカかな……

    ※兄貴がラフな格好です。彼シャツ(?)
    ※所帯染みてます
    ※いちゃいちゃです
    ※一瞬しんみりかなと思いきや、結局いちゃいちゃです
    尽きない火花「おい、まだか」
    「いま行きやす!」

     旧型の電子レンジで温め直したタコ焼きと、浅漬けのキュウリの小鉢を盆に乗せて、ウォッカは手狭な台所からいそいそと移動する。

     向かう先には、ちゃぶ台の上に缶ビールが2本。
     その傍らで、ジンは畳に胡座をかき、開け放った窓から吹き込む夜風で涼んでいる。

     何度見ても見慣れない姿だ。
     下は彼の自前のジーンズだが、上はウォッカのTシャツにわざわざ着替えている。もちろん、きれいに洗濯しているが、着古して緩んだ首周りからしっかりとした首筋と鎖骨が露わになった姿には、怠惰な色気とでもいうようなものが漂っている。
     度々この部屋にやってくるようになった兄貴分は、特に夏場、当然のように弟分の服を身につける。体の厚みや横幅でジンに勝るウォッカの衣服は、引き締まった彼の体にとって余裕があり、風を通すので涼しく感じるのだろう。
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    ya_so_yan

    DOODLEテキ、ジン、ウォカ三人組、在りし日にこんなこともあったらいいな〜というお仕事のお話。
    スピリッツ乱交祭りの賑やかしに、健全な乱交(???)を書こうと思ったんですけど、結局ただの仲良しサンコイチになりました。

    ※なんか兄貴が甘いかも……(いつものこと)
    ※時代的に一部の表現が昔風になっていますが他意はありません。
     ここまで面倒なことになるとは思わなかった。


     自身の身幅より太い柱にぴたりと背中を押し付けて座り込んだウォッカは、アタッシュケースを抱きしめるように抱えながら、両側を掠めていく弾丸をやり過ごしている。

    「くそッ……おぉい、無事かァ!?」

     廃工場に響き渡る、銃声に罵声に怒声――ひどく騒々しい中、少し離れた廃材の山に向かって声を張り上げる。

    「なんとか生きとるわぁ!!」

     威勢のいいダミ声が返ってきた。物陰で大柄な体を低く伏せ、帽子を頭に押し付けながら、テキーラも同じく銃弾を避けている。


     某国での仕事の最中、ウォッカとテキーラは想定外の事態に巻き込まれていた。
     もちろん、これまで敵対する組織や捜査機関と数々の争いを繰り広げてきた二人は、あらゆる事態に備えてはいた。そうはいっても、直接自分たちとは関係ない、取引相手と対抗するマフィアが武装して襲撃してきたのは予測できなかったし、どうしようもない。取り引き自体は成立した直後だったのが不幸中の幸いだった。
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    ya_so_yan

    DOODLE闇オクで司会のウオツカくんが兄貴に買われるまでの話、4話。
    今回、展開として「ハァ?」って感じだと思うので、とりあえずテキおじと兄貴の部下(アンネームド下っ端くんたち)の教育方針の違いイメージをメインとさせてください。
    ※アンネームド魚塚くん
    ※陽気なテキおじ
    ※正気じゃない兄貴
    オークショニア④ その日、会場に配置されたスタッフがいつもの面子と違っていることに、魚塚はすぐに気がついた。

     スタッフと言っても、客の案内や商品の運び込みをするだけの人手ではない。紛れ込んだ不届き者――つまりは警察の潜入や敵組織のスパイを見つけ次第、“丁重に”“別室へ”ご案内するという役目もある。
     これまでのスタッフは全員、テキーラ直属の部下たちだった。急きょ参加した魚塚のことも快く受け入れてくれた、気のいい面々だ。それでいて、敵対者を排除することに何ひとつ躊躇しない、容赦のなさもある。上司の性質を反映しているのかもしれない。
     “遠慮せんとこき使ったってや”とテキーラ直々に言われていたので、お言葉に甘えて時に顎で使うような真似もしていたが、文句ひとつ言われたことはない。魚塚にとっては付き合いやすい連中だった。
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