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    かなん

    ゆきこ

    DOODLE支援課、というよりロイドとキーアで、今日が養子の日で幸せの日だと知ってどうにか捻り出した話。なんというか、ありきたりな話になったなあとは思いますが、キーアにとっての幸せはきっと、支援課のメンバーと、特にロイドと一緒に笑い合える事だろうなと思います。書類上の立場がどうかなんて関係ないよ、きっと!
    なおロイド君はその辺りも結構重視してそうなので、出来るようになったらするんじゃないですかね、養子縁組。
    幸せは、ここにある特務支援課のビルの一階。日頃ミーティングを行ったり食事を取ったりする場所で、ロイドが書類を眺め始めてから一時間が過ぎようとしていた。
    こうしてロイドが何事かを考えているのはそう珍しい風景ではない。特務支援課は今やクロスベル警察の中でも一番の知名度と人気を誇っており、持ち込まれる支援要請の数々に加えて緊急事態ともなれば他部署へと駆り出される事も珍しくはなく。
    持ち前の洞察力や推理力を当てにされる事も多いロイドは、時おり資料や手帳をテーブルに広げ、こうしてあれこれと考えを巡らせるのだ。
    だが今日はいつもと少し様子が違う、とキーアは思う。ロイドの目の前にあるのは書類が一枚だけ。いつも肌身離さず持ち歩いている手帳も広げてはいないのだ。
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