Recent Search
    Create an account to bookmark works.
    Sign Up, Sign In

    けーき

    layhsk

    DONEホットケーキを焼くだけの北治
     失敗した、と眉根を寄せてフライパンを見下ろす信介に、治がその手元を覗き込む。ひっくり返されたホットケーキは、表面が焦茶色になっていた。
     「ぜんぜん大丈夫やん」
     うーん、と信介は唸る。
     「焦げてへんか、これ」
     「こんなもんちゃう?」
     そうかぁ、と呟いたまま、信介は真剣な面持ちでフライパンを見下ろし、残りの半面を焼くことに集中した。
     ホットケーキ作ったことないわ、という信介に、作ろうと言い出したのは治だった。 こないだ、納品ついでに実家に寄った信介は、子供を連れて同じく実家に顔を出した姉に会った。姉は母親にホットケーキミックスを使ったサツマイモの蒸しパンの作り方を聞いて、その日のおやつに作ったのだという。ついでに普通のホットケーキも焼いて、子供らはそちらの方に食いついてしまい、結局蒸しパンは大人三人で食べたらしい。治の方はと言えば、小学生の頃からおやつは専らお握りやチャーハンやラーメンを好み、小腹を満たす軽食と言った方が正しいか。ホットケーキを最後に食べたのは、たぶん小学校に上がる前くらいの頃だろう。もちろん作ったこともなかった。そんな話をして、二人で作ってみようということになった。信介の家にホットケーキミックスなどないので、食材の買い出しがてらスーパーで購入した。袋の裏に書かれた手順を確認して、まずは推奨の分量通りに作ったタネを信介が焼いてみたのだった。
    1098

    sakisaka_kanon

    MAIKING幼児化したとちくんが屯所でお誕生日のお祝いをしてもらってる話です。
    まだ書き終わってません。
    というかここから永遠に進んでません。
    5月ももう終わるのでとりあえずここにかきかけとしてあげます。
    銀さんにアーンしてもらってケーキ食べるかわゆいとちくんが書きたかっただけなんです。
    ケーキアーンしてるシーンは一応あるので、それだけでも見てやってください🙇‍♀️🙇‍♀️
    とちくんとおたんじょうび  「「「としくんお誕生日おめでとう!!!」」」
     普段は鬼の怒号か野郎共のバカ騒ぎばかりが響く真選組屯所に、本日はけたたましいほどのクラッカーの音とほんの少しだけ可愛らしい女性の声が混ざった大合唱が響き渡った。
     その大合唱の中心で可愛らしい小鬼が笑顔で「あ、ありあとう」と幼い特有の拙く可愛らしい言葉を返している。だが、その小鬼の手は自身が座る人物の白い着流しをギュッと掴んでいるところを見るに嬉しい反面照れくさいのだろう。
    「としちゃん!ケーキ食べるアルか?」
    「う、うん!」
    「私が取ってきてあげるネ!」
    「お前がケーキなんか取ってきたら、ぺしゃんこの可哀想なゴミになっちまいまさァ。仕方ねぇから俺が……」
    「黙るアル!お前が取ってきたら甘いケーキが激辛になるネ!」
    1260