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    すいっち

    screamwanderer

    PASTsky二次創作「ケープ振り合うも多生の縁」
    こちらの話の数日後の話 https://poipiku.com/4271618/9859732.html

    設定やキャラ付けを二か月以上交わし、物語の分岐をTRPG風にすすめついにゴールに辿り着けました。
    🍠:こんなに丸く収まるとは思いませんでした(闇落ちヤンデレスイッチもちトロ君
    谷:踏み入れたことない世界で荒ぶりましたね(トラウマ持ち・塞ぎ込みレヴ
    「ケープ振り合うも多生の縁」トロ君家出する(心と体の乖離・逃走と容認)無防備に横たわる狂おしい海の星を気が付いたら腕に抱き込み、手を頬に這わし己が次に何をしようとしていたのか恐怖した。
    名残惜しく、けれど慎重に腕から枕に戻してやる。
    早く離れなければ、自分がまた正気を失う前に。
    いつものように楽園の海に身を投じる、しかし流しても流しても身を焼く鈍い熱が収まらない。
    その日から”家”に戻れなくなった。

    日が昇り、また日が落ちる。
    ずっと玄関でそれを見ていた。
    途中からレディが隣によりそい、時折頬ずりしてくる。
    何度目かのレディの小さな鳴き声に額をなでてやり、家に入る。
    わかっていたじゃないか、それでいいと言い聞かせてきたじゃないか。
    ふらついた足取りでソファに倒れこむ。
    世界の色が消えていく、容赦のない過去が襲ってくる。
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    jupi420gab

    DONEシドクラ
    幸せすぎて不安になってくるヴくんと、とことん甘やかすシドおじ。自分も何かしたいと焦るあまり不安になるし、怖くなってきちゃう。

    現パロ?かも。
    現パロのヴくんも本編と同じく、ひどい過去を持っているのでたまにトラウマスイッチが入る…という自己都合設定があります。
    幸福「俺ばっかりだな」
    「うん? なんだ?」
    「え、……いや、何でもない、何でもないから」
     まさか聞こえていたなんて。起き上がりかけた男の身体を、クライヴは慌ててベッドへ押し返した。
    「クライヴ、こら、無理やり……っ」
    「いいから、寝てろ」
    「頭を打ったぞ? 枕にされるのも悪くはないがな。なあ、何か言ってただろ?」
     シドの言葉に首を振って、クライヴは薄く鍛えられた腹に頭を乗せた。おおい、クライヴ、と呼ぶ声に聞こえないふりをし続ける。
     ゆったりとした時間が流れる、夜の狭間。シドに拾われて数か月。眠りにつく前にシドの身体にくっついてまどろむ時間が、最近覚えたクライヴの“幸せ”だった。
     シドに髪を撫でてもらって、ゆったりと腹が上下するのに合わせて呼吸をする。そうしていると体が暖かくなってきて、心が満たされて、いつのまにか眠ってしまう。
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