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    すいと

    n_05060812

    DONE⚠️受け女体化

    ホワイトデー悠アキです。前回のバレンタインの時にあげた悠アキと軽く繋がってます!そちらを読んでからの方が伝わりやすいとは思いますが、詠まなくても特に支障はないと思います。
    すっっっっごく焦れったいしアキラちゃんとても初心ですぐ顔赤くします!それに悠真もアキラちゃん好きすぎてすっごいかっこ悪いです!前半は悠真が何あげようか知り合いに相談して、後半にやっとアキラちゃん出てきます。
    いつだって傍にいる晴れやかな午後13時。暖かい日中の日差しはとても心地よく、道端の猫も眠たそうに、んにゃんにゃと声を漏らしながら欠伸を零す。それは人であろうと変わることはなく、ほんのりぽかぽかと暖かいHANDの部署では1人の青年がすぅすぅと寝息をたて、穏やかな寝顔を晒していた。

    「ナギねえ、ナギねぇ!ハルマサ寝ちゃった!お布団かけてあげたほうがいい?」
    「いえ…その必要ありませんよ、蒼角」

    愛しい鬼の子は頭を撫でてやると嬉しそうに頭を擦り寄せた。その姿のなんと可愛らしいことか、日頃の疲れも吹っ飛ぶというもの。

    「ん………」

    だが、だらしない同僚の寝顔は別である。

    「はぁ……全く…」

    この部署の副課長とされている月城柳はその綺麗な桃色の髪を揺らし、未だ眠りこけている青年へと近づく。そしていつもつかさず持ち歩いているバインダーを高く振り上げ…
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    しゃがんで

    DONE相互さんのネタ(https://t.co/eAJOg5FK0s)借りて書いた小説なので、まずその素敵な投稿を拝見してもらってからの方が読みやすいと思います。なんか不思議な感じーな世界観を楽しみたいなら普通に読んでも面白いかもしれないです
     眠気に滲んだ視界越しに映る横顔は、俺の事なんか気にせずに単語帳をペラペラと捲っているだけだ。顔を覗き込んでも手を前に出しても、何も反応しねえ。強いて言うならちょっと眉間に皺を寄せるだけだ。せっかく俺とのお遊びの時間だってのに、マジメに予習なんかしてやがる。俺の部屋なのに、こいつが主人であるみたいに静寂が纏う。夕日とは全く似つかない蛍光灯の光でキリリと輝かせた金属のピアスが眩しい。そして俺は気付く。それをぶら下げている耳たぶが赤なのか青なのかに見苦しく変色していて、痛そうだなと重さなぞ無い言葉を呟いた。
    「何がだ」
    「耳だよ。耳ぃ」
    「耳がどうしたんだ」
     あ、アンタ気づいてないのォ。形兆は振り返りもせず、単語帳にアルミのシャーペンでマークをつけた。分からない単語とかこいつに存在するんだと思った。こいつは俺と違って、小テストとかほぼ満点ってイメージがある。ほんのりと、こいつのことを人間とは違う何かだと思ってた。全知全能の神様だとか、そっち系。どうやら違うらしいけど。
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