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    ぞんび

    @t_utumiiiii

    DOODLE現パロゾンビパンデミックの傭兵(通常衣装?→赤服の人物?)とオフェンス(広義) ※日記のないキャラクターの言動を捏造 ※ゾンビパンデミック
    生き残る(現パロ傭オフェ) ほんの半月前まで、世界はゾンビによって終わりかけていた。蘇った死人が逃げ惑う人々の血肉を啜り、ゾンビが市街地を埋め尽くしていた頃、そうなる前にはスポーツに打ち込む学生生活を送っていた大学生のウィリアムは、同じ学科にいた留学生のナワーブと行動を共にしていた。
     元々彼らは学内バイトで知り合い、そこで同じ学科に所属していることがわかってから、特別仲がいいという訳ではないが、何とはなしにつるむような間柄だった。外向的で明るい性格をしており社交にあたって大した困りごとはないが、何よりもクラブとスポーツに打ち込んでいるためか学科では取り立ててつるむ相手のいないウィリアムと、寡黙な性質からか、自身と同じような境遇にあるのだろう留学生のグループとさえ馴れ合う様子のないナワーブは、互いに「顔を合わせれば何とはなしに共に行動する」ようないつもの連れ合いを、学科の中で持たなかった。なので、周りに学科の生徒しかいない際には「単独行動をしている奇妙なやつ」と見られるのを避ける為に、ウィリアムはナワーブの姿を積極的に探していたし、ナワーブがそれをどう思っていたかウィリアムには知る由もないが、いつの間にかナワーブが隣にやってきていることは珍しくもなかったため、彼もまた同じように「都合の良い友人」として見てくれているのだろうと思い、敢えてそれを疑ったこともなかった。
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