ぱれっと
asagi_di7
完畢ワードパレットから。吐息で告げた
少し屈んで/恥ずかしがり屋/聞こえない
付き合いたてすれ違い環壮
その熱に触れたい「そーちゃん、あの、さ」
壮五よりも背の高い彼が少しだけ屈んでくる。
ああ、キス、されてしまう。
きゅ、と壮五は目をきつく閉じた。
そんな壮五を見て環は寂しそうに笑う。そして、
「そーちゃん、まつ毛ついてんよ」
と頬に手を伸ばした。
壮五よりも高い体温のその指先が頬に触れたと思った瞬間に離れていった。
「環くん、あの」
「おやすみ」
するりと頭を撫でて環は部屋を出て行ってしまった。
環と付き合い始めて数ヶ月。
好きになることが当然だと言うように気付けば環のことを好きになっていた。
それはきっと彼のことを一番に理解したいとか、お互いにわかり合いたいとか、とにかくその一心で環のことを見つめていた。その中で世界で一番かけ離れている存在だと思っていた彼を一番大好きな人だと思うようになったのだ。
2559壮五よりも背の高い彼が少しだけ屈んでくる。
ああ、キス、されてしまう。
きゅ、と壮五は目をきつく閉じた。
そんな壮五を見て環は寂しそうに笑う。そして、
「そーちゃん、まつ毛ついてんよ」
と頬に手を伸ばした。
壮五よりも高い体温のその指先が頬に触れたと思った瞬間に離れていった。
「環くん、あの」
「おやすみ」
するりと頭を撫でて環は部屋を出て行ってしまった。
環と付き合い始めて数ヶ月。
好きになることが当然だと言うように気付けば環のことを好きになっていた。
それはきっと彼のことを一番に理解したいとか、お互いにわかり合いたいとか、とにかくその一心で環のことを見つめていた。その中で世界で一番かけ離れている存在だと思っていた彼を一番大好きな人だと思うようになったのだ。
maymfdear5
訓練ジュンひよです!!!練習!!!!難しい!!!ワードパレットをお借りして。裂く、冷たい、触れる がワードでした。
セフレなジュンひよです。ジュンくん片想い。でも日和さんもたぶんジュンくんのこと好き。
報われないまま終わらせようと思ったけどハピエン厨なのでジュンくんには今後頑張ってもらうことにしました。 1735
マリウス
完畢文字書きワードパレット9「飴」「名残」「筆」青天井の囚人「不安は自由の眩暈である」
──セーレン・キルケゴール『不安の概念』
アスファルトに照り付けた灼熱はじりじりと身を焦がす。誰も彼もが教室で勉学に励む午前十時ごろ。太陽が頭上へ登りつつあるこの時間に、何が悲しくて地獄への扉をこの手で開かなければいけないだろう。
何が悲しい、のか。
「やあ、居ると思ったよ」
「あ?」
女豹のような鋭い目つき。煌びやかな金色の地毛を反射させた本人は明るさからは程遠い厳しい面構えをしている。
満遍なく日差しを受けている此処の唯一日陰ができる箇所の下で、それはもう現役女子高校生とは思えないほど行儀の悪い姿勢だった。シャツの上ボタンは止めず、スカートを着ているのに足を組んだせいで長くも肉付きの良い太ももが青天の下に曝されている。
11347──セーレン・キルケゴール『不安の概念』
アスファルトに照り付けた灼熱はじりじりと身を焦がす。誰も彼もが教室で勉学に励む午前十時ごろ。太陽が頭上へ登りつつあるこの時間に、何が悲しくて地獄への扉をこの手で開かなければいけないだろう。
何が悲しい、のか。
「やあ、居ると思ったよ」
「あ?」
女豹のような鋭い目つき。煌びやかな金色の地毛を反射させた本人は明るさからは程遠い厳しい面構えをしている。
満遍なく日差しを受けている此処の唯一日陰ができる箇所の下で、それはもう現役女子高校生とは思えないほど行儀の悪い姿勢だった。シャツの上ボタンは止めず、スカートを着ているのに足を組んだせいで長くも肉付きの良い太ももが青天の下に曝されている。
こみや
完畢文字書きワードパレット 闇堕ち16.破かれる、犯罪、覆い被さる(Aルート)https://twitter.com/komiya538/status/1510560994808176642?s=21&t=I4omBOx7IkjWA4r_spkDQw 2
フスキ
完畢さに乱(男審神者×乱)。ワードパレット26番、健全な反応・しかたない・ぜんぶ君のせい、です。乱ちゃんにぶんぶん振り回されてる男審神者がすきです(性癖)(ワードパレット・さに乱)もうそうしてちょうだい「あるじさんのしてほしいこと、してあげる」
なんでそんなこと言うの?
「あとでお部屋行くね♡」
なんでそんなこと言うんだよ!
乱藤四郎。俺の恋人で守り刀のそいつは、見た目小柄で幼さの残る美少女(美少年だが)だというのに、中身は俺という童貞を振り回すえっちなおねえさんだ。
思わせぶりな態度を取っては引きつけてかわすのがあいつの常なので、今回だって絶対に何もないのは分かりきっているってのに。なのに心は妙な期待に駆られどきどき高鳴る、これだって健全な反応なのだけれど無様だ。また乱の手の上だ。
「どーして、あいつってああなんだろうな」
一人の自室で呟く。乱には兄弟がたくさんいるが、あいつのようなタイプはいないように思う。長兄たる一期なんて未だによそよそしい態度を向けてくるし。それはまあ、俺が乱の彼氏だからだろうけど、それにしたって似てはいない。
1431なんでそんなこと言うの?
「あとでお部屋行くね♡」
なんでそんなこと言うんだよ!
乱藤四郎。俺の恋人で守り刀のそいつは、見た目小柄で幼さの残る美少女(美少年だが)だというのに、中身は俺という童貞を振り回すえっちなおねえさんだ。
思わせぶりな態度を取っては引きつけてかわすのがあいつの常なので、今回だって絶対に何もないのは分かりきっているってのに。なのに心は妙な期待に駆られどきどき高鳴る、これだって健全な反応なのだけれど無様だ。また乱の手の上だ。
「どーして、あいつってああなんだろうな」
一人の自室で呟く。乱には兄弟がたくさんいるが、あいつのようなタイプはいないように思う。長兄たる一期なんて未だによそよそしい態度を向けてくるし。それはまあ、俺が乱の彼氏だからだろうけど、それにしたって似てはいない。
フスキ
完畢堀清でワードパレット、21番です!特だったころと極の比較。極めてやっと堀川くんに並び立てる清光大好きなんですよね…(ワードパレット・堀清)ベッドのはしっこ(たぐり寄せる・距離・シーツ)「清光くん、この距離はなにかなあ」
怒っている、というほどではないけれど少々機嫌を損ねた声で堀川が聞いてくる。清光はたじろぎつつ、ゆるゆる視線をそちらに向けて返した。
くっつけた二組の布団、端っこにいる自分と真ん中の堀川。
「えっと……予防線……?」
「なんの予防線かなー」
しかし容赦なく詰め寄ってきた彼に抱えていた大きな枕を取り上げられてしまった。自分を遮るものがなくなってしまったことに不安を覚え、清光の眉が下がると、堀川もまた眉を下げてため息をついた。
「……あのね、清光くん。やらしいことする前に一緒に寝ることに慣れたいって言ったの君だよね」
「はい……」
「今日はその初日です。一緒に寝るだけだって言ってるのに、君はなんの予防線なんて欲しがってるの?」
1965怒っている、というほどではないけれど少々機嫌を損ねた声で堀川が聞いてくる。清光はたじろぎつつ、ゆるゆる視線をそちらに向けて返した。
くっつけた二組の布団、端っこにいる自分と真ん中の堀川。
「えっと……予防線……?」
「なんの予防線かなー」
しかし容赦なく詰め寄ってきた彼に抱えていた大きな枕を取り上げられてしまった。自分を遮るものがなくなってしまったことに不安を覚え、清光の眉が下がると、堀川もまた眉を下げてため息をついた。
「……あのね、清光くん。やらしいことする前に一緒に寝ることに慣れたいって言ったの君だよね」
「はい……」
「今日はその初日です。一緒に寝るだけだって言ってるのに、君はなんの予防線なんて欲しがってるの?」
フスキ
完畢ワードパレット、7番「払暁に擁す」たまらない・腕にかかる寝息・触れるだけ、で水麿小説です。明け方に目覚めていちゃこらする話。(ワードパレット・水麿)払暁に擁す(たまらない・腕にかかる寝息・触れるだけ) とても穏やかな夢を見ていた。水心子が笑っていて、何よりそれがうれしくて清麿まで笑ってしまうような、そんな柔らかな世界だった。
けれどそれは線香花火の玉のようにふつりと落ちて、覚醒していく自分を悟った時にもったいなさで苦しくなった。もっとここにいたいな。水心子が笑っていてくれる世界なんて最高じゃないか。また意識が眠りに沈みかけ、彼の笑顔が見える。そうだこれでいい。ずっと寝ていたいよ……。
『起きたら、もっといい世界があるぞ』
耳元で、囁かれたような気がした。
目を開いた。部屋にはうっすら明け方の気配が差し込んでいるけれどまだ暗い。早く起きすぎてしまったのだ。残念に思う。あんな優しい夢はそうないのに。もっとあそこにいたかったのに、こんな時間に起きてしまうなんて。
1685けれどそれは線香花火の玉のようにふつりと落ちて、覚醒していく自分を悟った時にもったいなさで苦しくなった。もっとここにいたいな。水心子が笑っていてくれる世界なんて最高じゃないか。また意識が眠りに沈みかけ、彼の笑顔が見える。そうだこれでいい。ずっと寝ていたいよ……。
『起きたら、もっといい世界があるぞ』
耳元で、囁かれたような気がした。
目を開いた。部屋にはうっすら明け方の気配が差し込んでいるけれどまだ暗い。早く起きすぎてしまったのだ。残念に思う。あんな優しい夢はそうないのに。もっとあそこにいたかったのに、こんな時間に起きてしまうなんて。
フスキ
完畢ワードパレット、19番「抱擁の処方箋」(一番効く・がまん・ぬくもり)で水麿です。触りすぎて離れてって怒られて落ち込むすいくんのお話。
(ワードパレット・水麿)抱擁の処方箋(一番効く・がまん・ぬくもり) お預けをくらった。
昨日は久々の非番が重なったことが嬉しくて、部屋に二人だけなのをいいことにずっと清麿にくっついていた。肩を寄せるだけでは足りなくて、抱き寄せるようにして肩や背中や腹やら脚に触れ続けた。充電させてもらいたくて。
けれど清麿はそれが耐えかねたらしい。夕方になったころ、爆発するように怒ってしまった。
『もう触らないで、離れて!』
身をよじって逃げるようにしてそう放たれて、大好きな綺麗な瞳に睨み上げられた時、あっ折れてしまいたいと本気で思った。
そのまま夕食を終えても湯浴みを終えても彼の機嫌は戻らず、しまいには布団を部屋の端まで離して就寝されてしまった。
そんななので、起きたところで彼が横にいるわけはないのである。
2022昨日は久々の非番が重なったことが嬉しくて、部屋に二人だけなのをいいことにずっと清麿にくっついていた。肩を寄せるだけでは足りなくて、抱き寄せるようにして肩や背中や腹やら脚に触れ続けた。充電させてもらいたくて。
けれど清麿はそれが耐えかねたらしい。夕方になったころ、爆発するように怒ってしまった。
『もう触らないで、離れて!』
身をよじって逃げるようにしてそう放たれて、大好きな綺麗な瞳に睨み上げられた時、あっ折れてしまいたいと本気で思った。
そのまま夕食を終えても湯浴みを終えても彼の機嫌は戻らず、しまいには布団を部屋の端まで離して就寝されてしまった。
そんななので、起きたところで彼が横にいるわけはないのである。
kwr_Journey
完畢文字書きワードパレット「うつくしいにほんご」20.ちとせ
使うことば:恥じらう/幼気/あえか
すぷーんまんさんより、獣の国芥ちゃんで。
ちとせ:千歳。長い年月。
自分でもどうしてこのワードでこうなったのか解りません……。 4
mol7ta
完畢ハッピーさまじろデー🌸✨1番手:れいさん(@zigzag_rei)
2番手:ちろるさん(@chirohip)
3番手:日所夏さん(@natunatu_qtui)
4番手:草壁さん(@kusa1007)
5番手:まめこさん(@smjrrss)
6番手:Souさん(@samajiro815)
7番手:もる田
さまじろワードパレット🌸リレー企画作品 32
ラギアズに狂わされたゆず
完畢たんぽけ2開催おめでとうございます!ラギアズmidnightワードパレットの7を使わせていただきました。素敵なお題、ありがとうございます!
【出典】
「目をつぶると見えて、目をあけると消えるもの──それは夢です。ドロッセルマイヤーおじさんの正体は、夢だったんです」寺山修司『くるみ割り人形』
アズールに寄り添うラギーのお話。 小さい頃、オレの頭を撫でたばあちゃんの優しい手を思い出した。
「わたしの可愛いラギー坊や、ねんねんころりよ、さあ、目を瞑って優しい夢を見て。明日にはきっと良くなってるさ」
熱に浮かされた頭で、オレはばあちゃんの温かい手のひらを感受しながらこう問いかけたのを覚えている。
「なんで夢を見るには目を瞑らないといけないの?」
「夢ってのはそういうものなのさ。目を瞑ると見えて、目をあけると消えてしまう。だからこそ、人は夢に翻弄される。優しい夢を見ると幸せな気分になるだろう?」
「ドーナツをたくさん食べる夢とか?」
「そりゃあ、いいや」
そう言ってばあちゃんは笑い「もう寝なさい」とオレの瞼を優しく撫でた。
ちいちゃなオレは「ドーナツ、いっぱい食べれるといいなあ」と思いながら、微睡むようにゆっくりと目を閉じた。
2149「わたしの可愛いラギー坊や、ねんねんころりよ、さあ、目を瞑って優しい夢を見て。明日にはきっと良くなってるさ」
熱に浮かされた頭で、オレはばあちゃんの温かい手のひらを感受しながらこう問いかけたのを覚えている。
「なんで夢を見るには目を瞑らないといけないの?」
「夢ってのはそういうものなのさ。目を瞑ると見えて、目をあけると消えてしまう。だからこそ、人は夢に翻弄される。優しい夢を見ると幸せな気分になるだろう?」
「ドーナツをたくさん食べる夢とか?」
「そりゃあ、いいや」
そう言ってばあちゃんは笑い「もう寝なさい」とオレの瞼を優しく撫でた。
ちいちゃなオレは「ドーナツ、いっぱい食べれるといいなあ」と思いながら、微睡むようにゆっくりと目を閉じた。
マリウス
完畢文字書きワードパレット18「おはよう」「ワルツ」「靴」日々は踊る、されど進まず アラームの音に呼び起こされないのは、約五日ぶりだった。元々眠りが深いタイプではないのだが、知らないうちに日頃の疲労が溜まっているかもしれない。何となしに瞼を開けると、セットされていない目覚まし時計が無情にも午前十一時半を指している事実を瞳に映した瞬間に、いつも冷静沈着な譲二も流石に肝を冷やした。
まだ覚醒しきっていないせいか、まともに頭が回らない。慌てて布団をめくってベッドを降りても、向かったのは洗面所ではなく妻の部屋だった。
「みよしさ……」
「あら、譲二さん、お目覚めですか? おはようございます」
ちょうど洗濯物を干しているのか、足元には洗濯カゴ、ほぼ全開の窓とベージュ色のカーテンを前にして純白のシーツを腕にかけている三好(旧姓)。窓の外のベランダには植木鉢や植物の緑、真昼に近いせいか眩い日差しが彼女の金色に近いサラリとした長い髪をより輝かせる。日当たりの良いこの部屋を彼女に譲ったのは大正解だと譲二は過去の自分を心の中で全力で労った。
7411まだ覚醒しきっていないせいか、まともに頭が回らない。慌てて布団をめくってベッドを降りても、向かったのは洗面所ではなく妻の部屋だった。
「みよしさ……」
「あら、譲二さん、お目覚めですか? おはようございます」
ちょうど洗濯物を干しているのか、足元には洗濯カゴ、ほぼ全開の窓とベージュ色のカーテンを前にして純白のシーツを腕にかけている三好(旧姓)。窓の外のベランダには植木鉢や植物の緑、真昼に近いせいか眩い日差しが彼女の金色に近いサラリとした長い髪をより輝かせる。日当たりの良いこの部屋を彼女に譲ったのは大正解だと譲二は過去の自分を心の中で全力で労った。
Yuni_2B
完畢カラーペンもがき1線画は可愛かった……顔まわりも可愛く塗れたのでよし!
色渋すぎ
とりあえずわかったこと
◯混ぜても2色まで
◯ごりごり色乗せない方がいいさらっと乗せる
◯そもそもごりがり描くのにモレスキンがむいてない
とりあえず細いミリペンとカラーパレット作ろう 2
ぎんか
筆記相変らずヤバい忙しさなのですが!やりたいことも描きたいものも語りたいこともいっぱいあるのですが!それはおいといて「初めてマシュマロをもらいました~~~!!ありがとうございます!!!めちゃめちゃ嬉しいです!」とひとこえ叫びに来ました~!
こんなとこ見ていただけるのだろうか…気が付くの遅れてごめんなさい!
新規絵描いてる時間がなくて、パレット設定の試し絵しかない…仕切り直したい!
よしかずリラ
完畢甘々ワードパレットより、【夏旬】で【14.アイスクリーム|横目/汗ばむ/首筋】です。夜は「よ」読み。リクエストありがとうございました!前回とほぼ同じスキンシップの流れで季節と設定を変えてどこまで違いを出せるかのチャレンジ。年齢操作してます。大学1年生の夏の設定。事前事後でヤリ倒してるけど描写はありません。なんで弊サークルの青ジョこんなに性欲強いんだろ……。 3697
おんだ
完畢(クロスオーバー)カラーパレットをお借りしました。
リクエストとアンケートより、ラスカルとアルフレドとニキータを「9.星屑シネマ」で描かせていただきました。作者様には心より感謝申し上げます。
転載okとのことですので、カラーパレットを転載させていただいております。 2
秘匿用レイヤー
完畢思った以上に気に入ってしまった頭のバンダナやシャツ、ズボンはキバナさん、上着と靴やスパッツもどきはホップ君の衣装を参考にしてます
色は『診断メーカー紹介&お題bot』さんのカラーパレット『しあわせつかみ損ねた三つ葉』をお借りしてます
よしかずリラ
完畢甘々ワードパレットのリクエスト。【夏旬】で【22.金平糖|胸の音/キス/芽生え】です。タイトルは「ノーネーム ソステヌート」と読みます。
やること全部やってるけど恋人の自覚が全くないしそもそも恋なんてしてなくない?と思ってる夏旬。時系列はモバのWD2018内、ショッピングモールから帰宅したあとです。 4275
あ や 🍜
完畢学パロ/ワードパレット『マタル(雨/滴る・曇天・水溜まり)』/ちせはる……?うなぞこに夏 唐突に降り出した雨は、息をつく間もなく足早に過ぎ去っていく。
真夏の夕立だ。すぐにやむとわかっていたから、こうして校舎の中で時間を潰している。
橙と紺を混ぜたような夕焼けが、どんよりと重たい曇天の奥に広がっている。その様子を見とめ、背を預けていた壁から晴臣はゆっくりと身体を離した。しばらくの間はきっと雨も降らないだろう。内履きから革靴に履き替え、ほとんど何も入っていない鞄を背負い直すと、静かに昇降口をあとにする。
半袖から伸びる晴臣の腕を、湿り気を帯びた空気がぬるりと撫でる。その不快感に、晴臣の眉間には濃いシワが刻まれた。暑い、し、ベタつく。ほとんど無意識に、はあ、と重たい息を吐いていた。これだから夏は好きになれないのだ。
1609真夏の夕立だ。すぐにやむとわかっていたから、こうして校舎の中で時間を潰している。
橙と紺を混ぜたような夕焼けが、どんよりと重たい曇天の奥に広がっている。その様子を見とめ、背を預けていた壁から晴臣はゆっくりと身体を離した。しばらくの間はきっと雨も降らないだろう。内履きから革靴に履き替え、ほとんど何も入っていない鞄を背負い直すと、静かに昇降口をあとにする。
半袖から伸びる晴臣の腕を、湿り気を帯びた空気がぬるりと撫でる。その不快感に、晴臣の眉間には濃いシワが刻まれた。暑い、し、ベタつく。ほとんど無意識に、はあ、と重たい息を吐いていた。これだから夏は好きになれないのだ。
vi_mikiko
完畢ふるしほパレットNo9「元凶、濡れる、背中」よりTwitter再掲です。 彼女と付き合ってひと月が経つ。交際は順調…のはずだった。
やっと実った彼女との関係、大切に育んで行きたい。付き合って一ヶ月記念にお菓子を一緒に作ろうと、宮野志保と表示された連絡先宛に一週間前からメッセージを送っていた。二日経っても三日経っても返事が来ず、やきもきしたところでやっと了解の返事が来たのだった。
お菓子作りなら広い方がいいでしょうと言われ、記念日当日のこの日、博士の家のキッチンで二人肩を並べている。
今日の彼女は会った時からいつもと違った。玄関で照れたように僕を出迎え、初めて一緒に料理するからとお揃いのエプロンをプレゼントすれば、遠慮がちに受け取った後、頬を染めて顔を綻ばせた。
その後も僕の隣で材料を並べながら、落ち着かないとでも言うように、ちらちらと僕に視線を送ってくる。
1883やっと実った彼女との関係、大切に育んで行きたい。付き合って一ヶ月記念にお菓子を一緒に作ろうと、宮野志保と表示された連絡先宛に一週間前からメッセージを送っていた。二日経っても三日経っても返事が来ず、やきもきしたところでやっと了解の返事が来たのだった。
お菓子作りなら広い方がいいでしょうと言われ、記念日当日のこの日、博士の家のキッチンで二人肩を並べている。
今日の彼女は会った時からいつもと違った。玄関で照れたように僕を出迎え、初めて一緒に料理するからとお揃いのエプロンをプレゼントすれば、遠慮がちに受け取った後、頬を染めて顔を綻ばせた。
その後も僕の隣で材料を並べながら、落ち着かないとでも言うように、ちらちらと僕に視線を送ってくる。