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    まろ

    フスキ

    DONEまろくんが天使だったパロの水麿、すいくん風邪っぴき編です。
    ひとは弱くそして強い(水麿天使パロ) 僕の天使。嘘でも誇張でもない、僕のために人間になった、僕だけの天使。
     水心子は、ほとんど使っていなかった二階の部屋に籠もり、布団をかぶって丸まっている。鼻の詰まった呼吸音がピスー、ピスーと響くことが、いやに間抜けで、布団を喉元まで引き上げた。
    「……水心子」
     僕だけの天使、が、ドアの向こうから悲しげに呼びかける。
    「入らせて。ね、顔が見たいよ」
     清麿は、心細くて堪らないような声でそう言った。ぐっと息を詰める。顔が見たい、のは、こちらだってそうだ。心細くて堪らないのだって。けれど、ドアを開けるわけにはいかない。
     水心子は風邪を引いてしまった。もとより人である水心子は、きちんと病院に行き診察を受け、薬を飲んで今ここで寝ていられる。けれど、一緒に暮らす清麿は、元が天使だ。医療を受ける枠組みの中にいない。もし彼に移してしまって、悪化してしまっても、水心子には術がない。天使だったのが人になった身なのだ。病院で診られて、もしどこかに普通の人とは違う部分があって、それが発端となり彼を失うことにでもなったら。
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    ONENIGHTFEELING

    DONE頂いたマシュマロネタを参考にしたものです。
    元ネタは脱走したけど青雨で真っ赤になって泣くコンビクトのうちレビは舌打ちしながら屋内へ入る、です
    れびーがぐだぐだ虚無るだけの無意味内容なので注意、あと若干メタい部分を含ませました、全部捏造です
    アイツの訃報を受けてから暫く経った日の夕方。長期派遣でニューシティにいた俺たちに、MBCCから「今夜、青い雨が降るから派遣を中止して今から帰還するように」と知らせが届いた。その青い雨というのはコンビクトの能力を弱めたり、負の感情を強めたり……と嫌な影響があるらしく、そんなもの浴びたらたまったもんじゃねえなぁと一緒に派遣に来ていた菫ちゃんに話しかけた。菫ちゃんは任務中ずっと死にそうな顔をしていたが、急に何か決意を固めたような表情になって外へ飛び出し、そのまま戻ってこなかった。優等生のおっかない殺し屋がいなくなって丁度いいから俺も便乗して、サポートで任務に来ていた隊員の目を盗み逃亡してやった。まあMBCCは再逮捕しにやって来るだろうが、今はアイツの枷もないからすぐに見つかることもないんじゃないか?アイツがいないことでこんなにも逃げ出すのが簡単になるとは。死んだなんて本当に馬鹿な奴だなぁと何度も思う。
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