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    アキレウス

    壱 軸

    PAST「白波の果て」
    何度転生しても必ず巡り会い愛し合うこともあるけど必ずアキレウスがヘクトールを殺害する終わりを迎える話
    「うそだろ」
    蹲った体の下の赤い水たまりがどんどん大きくなっていく
    「こんなんで死んじまうのかよ」

    忘れてた、人間は脆い
    ごめんな、ほんとうに忘れてた

    「ヘクトール」

    毎日が楽しくて

    とりあえず床拭くか
    と、思いつつ何故かシャワーを浴びた
    随分長いこと浴びた

    頭を拭きながらおっさんを見に行くと、赤い水たまりはでかくなるのをやめたようだが端から乾いたり変色しはじめていた

    そうか、あんた腐るのか
    何だか今更さびしくなった
    さて、
    180センチ82キロ
    どうやってかくそうか

    いつもより重い体をひっくり返すため、足で押すと水たまりから僅かに糸を引きながら転がった
    さぞかし苦悶の表情に歪んだ死に顔だろうとおそるおそる顔を見る
    あれ?
    最後に見た顔、
    喉元を抑えながらこっち見た顔が苦しそうで、
    とても悲しそうで、
    すごく怒ってるようで、
    初めてあんたのこと怖いって思ったけど、なんだよ死んじまうと随分穏やかな顔になるんだな

    おっさんが一仕事終えて、あーやれやれ終わった終わったーあとよろしくーとか言いながらソファに倒れ大きく息を吸って吐いたら即寝落ちしちまった時のことを思い出して思わず 5055

    onionion8

    REHABILIポイピクのテキストってどんなかなっていうテスト。短いし会話もないですが気持ちR18なケイアキです。先生に抱かれながらぐだぐだ考えてるアキレウスくんの話。他人に身体を許すこと。自分が自分であることをすっかり忘れてしまうこと。その心地よさをアキレウスに新たに教えた男。それがケイローンという男だった。
     もう幾度となく肌を重ねてきているが、いまだにふたりの関係はふわふわとしたままのようにアキレウスは思っている。恋人と、呼びたいならば呼べばいい。それもきっと悪くない。ケイローンはその関係を否定したりはしないだろう。微笑んで、いつものようにキスをして、そうして行きつく先はベッドの上で、またあの快楽をずっぷり身体に刻まれる。揺さぶられるまま喘ぐ声には何度も「好き」という言葉が混じって甘く溶ける。
     恋人だから、こんなこともするのだと、アキレウスはそう理解し行為を受け入れた。そうでなければ男同士で挿入を伴う性交をわざわざしたがる理由がない。女とは違う筋肉質で重い身体、可愛らしくもない低い声、何より準備に手間ばかりかかる男を知らなかった穴。
     よくこんな相手を抱こうと思い、実際抱けるものだと感心しないでもなかったが、ケイローンはいつも楽しそうだった。もう触れてないところなどないのでは、と思うほど執拗に肌を撫でる指。触れられるたびに性感を煽られ身悶える 3014