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    インコ

    にし乃

    REHABILIいんこさんよりアイディアを頂きました、『狭いロッカーに閉じ込められてむらむらむんむんしてしまうまだ付き合っていない五夏♀』です。好みで呪専時代の二人にしてしまいました。むらむらむんむんはしなかったかも知れません、すみません…。
    拙いものですが、いんこさんに捧げます。書いていてとっても楽しかったです、ありがとうございました!
    とても短いので、スナック感覚でどうぞ。
    In the ×××「元はと言えば、君が帳を下ろし忘れたせいじゃないか!何で私までこんな目に!」
    「うるせぇ、今は口より足を動かせ!」

    特級の二人は、呪専の敷地内を並んで激走していた。

    「待て〜!!」
    「待〜て〜!!」

    担任である夜蛾が放った、呪骸の大群から逃れるために。

    「チッ、しつけーなぁ!」

    呪骸達が悟と傑を追いかけくる理由は一つ、彼らの親(?)が大変にお冠だからである。
    事の発端は昨日の、二人の共同任務にあった。現場は三年前に廃業し廃墟となったコンクリート工場であったのだが、悟が帳を下ろし忘れ、彼の手加減なしの『赫』と傑が繰り出した一級呪霊の容赦ない攻撃が営業当時のままにされていた大きなタンクを破壊してしまったのだ。
    住宅街からは離れた場所にあったとは言え、空気が震えるような爆発音に周囲は一時騒然となり、野次馬達や緊急車両の他に、上空には新聞社やテレビ局のヘリコプターなどもやって来る大騒動となった。
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    hetarekoala3

    PROGRESS自称ジャーナリストの旅人・ラムレスが、ひょんなことからレインコートを着た不気味な子どもと出会う。
    「ひとを、探してるの」
    「……そんで、誰を探してほしいんだ?」
    「このこ」
    指差したのは、自身の顔。果たしてラムレスと子どもは、子どもの『そっくりさん』を見つけることが出来るのか。そもそも、この子どもは誰なのだろうか。放置する訳にもいかず、ラムレスはこの『人探し』を手伝うことになる。っていう話の冒頭
    【新聞記者とかげほうし】(仮タイトル)1
    しとどに濡れる街の中。傘を忘れた一人の男が、屋根を探して走っている。
    年齢は二十代前半。薄茶のシャツに紺のズボン、ぼろきれのようなコートを羽織っている。貴重品を入れているのだろうか、革製の丈夫なリュックを庇うように抱いていた。
    ふと声をかけられる。見ると、街頭の一角に灯った明かりの中から、店員らしき人物が男を呼んでいた。走る様子を見ていたのか、手にバスタオルを持っている。
    男は会釈してタオルを受け取り、ぽんぽんと身体中の水分を拭っていく。雨に潰れた帽子からは、薄い紫色の髪がこぼれていた。
    「やー参った参った、びしょ濡れだ。宿を探す前だってのに」
    つばを上げ、男は店員にウィンクする。
    その目は深く鋭い、夜空の色をしていた。
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    にし乃

    CAN’T MAKE付き合っていない五夏♀が呪霊と一緒にプール掃除をしてお付き合いを始める話です。
    ↑このあらすじが全てとなります。ここは捏造アベニュー。
    拙いものですがいんこさんに捧げます。いつもありがとうございます!ラッキースケベって難しいなって思いました。
    夏頃から書き始めていたのですが気付けば10月も半ばを過ぎてしまいました…。遅くなってしまって本当に申し訳ありませんでした…。
    三十九度の、とろけそうな日高専の敷地内にある、二十五メートルのプール。
    それの惨状を見て、白色のTシャツに短パン姿でプール掃除にやってきた傑は呆然と立ち尽くした。

    「これ、業者呼ぶレベルだろ…。」

    彼女が思わずそうこぼした通りに、一年近く使用されていなかったプールは随分な有り様だった。
    七分目ほどまで溜まった水は苔のような藻のようなものが繁殖して緑色に濁り、その水面には大小を問わず虫の死骸がいくつも浮いている。底にどんなものが沈んでいるかなど、考えたくもなかった。

    現在の時刻は朝七時であったが、今日の東京の予想最高気温は三十九°C。既に太陽はギラギラと輝き、地上のあらゆるものを射殺さんばかりに照りつけている。
    傑は目眩がしそうな心地だった。
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