エリオ
6号室
DOODLEガラクタばかりの街で生きていく少年。誰もいなくなった夜の世界(彼の地獄)。いつも満月が照らしている。月を見る度君を思い出す。
あなたの声が聴こえるから生きてゆける。
《君を知ったその日から、僕の地獄に音楽は絶えない。》
この歌詞が好きだ。創聖のアクエリオンの歌詞にここ数年救われている。
僕の中の地獄(いくつもの不安や辛い記憶)の中で君が歌っている、君の音楽が聴こえる。
甘味。/konpeito
TRAINING本日の800文字チャレンジⅣ後両片思いクロリン/エリオット視点
恋は盲目「なあ。エリオットは知ってるか。リィンの好きなヤツが誰か」
一瞬思考が止まったエリオットは思わず、それってクロウのことだよねと口走りそうになった。
「え、っと。なんでそんな話になったの」
今日は、クロウと喫茶店で待ち合わせていた。そこに現れた彼があんまり悲壮な雰囲気を醸し出していたので、見事な肩透かしを食らってしまう。
ふたりの微妙な関係に周囲は歯噛みしつつも、温かく見守っていこうと決めていた。ふたりとも大切な友人だ。幸せになってほしかった。
巨イナル黄昏によって引き起こされた大戦終結後、リィンは忙しいながらも平和な日々を過ごしているようだった。クロウもまた、一度終わった生をふたたび歩みはじめたところだ。彼らなりの速度というものがあるだろう。
「このあいだ、バレンタインがあっただろ。リィンはもらったのかって話になったんだが、新Ⅶの連中が、アイツは本命がいるからチョコは全部断ったって」
はあ、と気のない相槌をしてしまった。注文していたカフェオレが美味しい。
「しかも、よくよく聞いたらいい加減でお調子者で? 頼りがいがあって面倒見はいいらしいが、今はあっちこっちをフラフラしている 858