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    エルヴィン

    bomBay_tea

    PROGRESS10月発行予定の執事エルヴィン×メイドリヴァイの新刊から、クリーニング屋のミケさん視点のお話を途中まで公開。早めのサンプルみたいなものだと思ってください。

    pixiv投稿済みのこちらのお話の世界です。※リンク先R18注意
    『ダリス・ザックレーのコレクション』
    https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=13940951
    ザカリアスクリーニングの煙草 プラタナスの並木道を、一台のワゴン車が走っていく。白い車体の横腹にはセレスティアンブルーのライン。シャボンの泡のモチーフと、ゴシック体の白抜きで記された『ザカリアスクリーニング』の文字。後部座席にはハンガーに吊るされ、ビニールをかけた衣類がぎっしりと積まれている。
     運転席に座っているのは、店主のミケ・ザカリアスだ。彼のクリーニング店は定期契約の顧客が対象で、今日も決まったルートを走り、仕上がった衣類を届けては新たな洗濯物を回収する。契約先は個人宅から事業主まで様々だった。

     ザックレー氏の邸宅へは毎週火曜日、だいたい昼の一時過ぎに到着する。預かる衣服はどれも高級品で、全てがザックレー氏の所有物であった。仕立ての良いスリーピースのスーツとネクタイ。時には燕尾服。冬にはコートも。新聞の写真を注意深く眺めていると時折、見覚えのある衣装が写っていることもあった。
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    いなり

    DONEまりも(@marimo_london)様の素敵企画、誰でもえるゔぃんSS3月に参加させて頂きました。

    ★お題「ぬくもり」
    ★台詞「君はあたたかいな」

    タイトル「答え合わせ」
    エルヴィンと訓練兵時代の同期で駐屯兵。
    マリア奪還前のお話です。
    「眉毛〜!おまたせー!」

    同期の彼女が手をブンブンと振って歩いてきた。
    眉毛・・・これは訓練兵団の頃から彼女に呼ばれているあだ名だ。(幼少期のあだ名を話したら彼女のツボに入ったらしい)

    同じ訓練兵団で釜の飯を食い合った彼女は30代になってもあの頃と変わらない強気な笑顔で俺を見つければ手を振ってきた。

    同期会・・・というものが開催されかれこれ数年。
    仲間が壁外調査で亡くなったり、結婚して家庭を持ったりなど、その参加数は段々と減り・・・

    「ナイルは?」
    「あーアイツは今夜無理らしい。子供ちゃんが熱出したとかで」
    「あぁ・・・」

    俺は把握した、と頷くと

    「じゃあ、今回は俺とキミと2人だけの同期会だな」
    「そういう事になるね。んじゃ、いつもの店でいいでしょ?」
    「ふふ、高級レストランに変えてもいいんだぞ?」

    すると彼女は驚くと眉を寄せて心底嫌そうな顔になると

    「はあぁ!?ちょっと本気?嫌に決まってんじゃん。こんな色気ない格好だよ?」

    細身のパンツとジャケットというセットアップ姿を同期は両手を広げて見せる。
    俺は思わずはははっと声を出して笑うと

    「キミは綺麗だから何着ても似合 5000