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    キャスト

    あさい(ぼらけLABO)

    MOURNING一風変わったふーぞく店のキャストogtとその客のtksmさんの話。を、書こうとしていて尾月になるまで続かないのでそっと供養。
    寝たいから、声を聞かせて バイトの時給は一万円だった。普通に考えて、高い。そして、冷静に考えれば胡散臭い。Q2とかで有名なテレクラの「テレ」じゃないバージョン。と、入店面接に際して店長から胸を張って説明されたが、ジェネレーションギャップがえぐすぎて理解不能だった。神妙な顔で勤務条件についてやり取りをし、早々にシフトを埋めた帰りの電車で「テレクラ」をスマホで調べてなるほどな、と思った。
    「お待ちしてました。ご指名いただいた『百』です」
     要するに、俺のバイト先は、客に声だけを提供するニッチな風俗店なのである。
     プレイルームは店舗型のデリヘルと大きく変わるところはない。客が変わるごとにシーツと枕カバーを取り換えるだけのシングルベッドと、14インチの小さいテレビと折り畳み式の安っぽいローテーブル。そして、シャワールームがワンセットになった小部屋で客にサービスをする。普通のデリヘルと違うところと言えば、シングルベッドの頭側の壁一面がマジックミラーになっていて、その奥に俺たちキャストが適宜座って声をお届けするという、独特な仕様が取られていることくらいだろう。接触が不能であることを重視するなら、デリヘルよりも覗き部屋(これも、店長が言っていた。例えがいちいち古いのだ)と言うほうが形態としては近いのかもしれない。
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    mamegohan54

    MOURNINGココイヌ再開前に書いていたもの。梵バ軸。ココと別れたイヌが、赤さんの命日にパブのオーナーに拾われ、ダンスパブでキャストをしていたところ、梵コに指名されダンスをする話。書き上げたかったのですが原作がぐんぐん進んでしまって諦めたものです……
    ダンスパブで働くイヌとそれを買うココのココイヌ(梵バ)「意外。ココがこんな店、来るなんて」
     できるだけ、動揺が露われないように。喉の奥を絞って出した声は、思ったよりも簡単に乾の口からこぼれでた。
     筋肉質な脚を剥き出しにして、背後の壁に縋り付く男が、九井からどう見えているかなんて分かりきっているのに。尻から垂れるぬるい液体の感触が可笑しくて、口が歪む。取り繕うには今更、間抜けすぎだろ。
     偏光素材のレース越し、九井の目が揺れていて、彼の三白眼をまじまじと見つめるのはいつぶりだろうかと、乾は長い睫毛を伏せた。
    「イヌピーこそ、結構大胆なことするんだな」
     露出した腿を撫でられる。唾液が喉元でつっかえて、肌が咄嗟に粟立ったのを、どう思ったのか、九井はくすくすと肩を揺らした。冷たかったからだ。涼しい顔をしてるのに、それでいて瞳を揺らすおまえの手が冷たくて驚いたのだ。
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