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    キャラクター

    @t_utumiiiii

    DOODLE試合でフールズ・ゴールドにぶん殴られて意識がぶっ飛んだ心眼が幼年期探鉱者と遭遇する二次妄想 ※日記のないキャラクターの言動を捏造 ※サバイバーが全員荘園で生活しているタイプの自由な荘園妄想
    壊れた鳥籠(探鉱者又はフールズ・ゴールドと心眼) ヘレナは目の前の景色が「見える」ことに気が付くと、すぐにそれが夢であることを理解した。彼女が視力を失ったのはほんの幼い頃であったが、それでも無意識はかつて見た景色を覚えているようで、彼女は時に夢の中で、窓から指し込んでくる明るい日の光に照らし出された、懐かしい我が家の内装を、ほんの低い視点から見上げることがある――が、目の前の景色は穏やかな昼下がりを迎えた家の光景とは全く異なり、まるでネズミかモグラが地面に掘った穴の中にいるのようで、自分が穴の中にいることを考えればその天井はそれなりに高く、人が動き回るには十分広いとはいえ、絶対的な空間としては狭く、こもった臭いがして、薄暗い。穴の中に敷かれた線路の枕木を文字通り枕にしながら、着の身着のまま土の上に横たわっていた彼女の顔を上から覗き込んでくる男の子の顔が無ければ、彼女はそれが夢だと(つまり、自分が今「目が見えている」ことに)気付くのはもう少し遅れただろう。
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    新月の本棚

    DOODLEあんスタホラー
    廃病院から脱出するやつ
    第一話だけ投げます

    ※注意事項(兼メモ)
    ・あんず≠原作&アニメで個性が強い(実質オリジナルキャラ)
    ・時間軸は謎(ズ! の返礼祭が終わったあたりの春休み)
    ややこしくなるからメインストーリー考慮してません。
    キャラクターの呼び名はwikiの呼称表を参照
    ・メインキャラ兼被害者は【あんず、明星スバル、氷鷹北斗、遊木真、衣更真緒、朔間凛月、鳴上嵐、影片みか】
    Still Unforgiven(サンプル)第一夜 廃病院へようこそ①                                   

      
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     1人でこんな遠くまで来るなんて、記憶している限り初めてのことではなかろうか。
     早朝から電車に揺られ、ビル群から春めいた自然に変わっていく景色に感嘆したり、どこか感傷的な気分に浸ったり。
     そんな時間を二時間以上過ごした後に、乗り継いだバスを後にしたあんずを出迎えたのは少し寂れたバス停だった。
    「……すごい……。こんな景色、初めて……」
     眠い目をこすりながらバス停に降りたあんずは、目の前に広がった光景に思わず吸い寄せられるように歩き出した。
     映画の中に入り込んだような錯覚の中、あんずは広大な自然と、そこに存在する古い茅葺の日本家屋に魅入る。
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