Timeleap Love「…………え？」「うわあ、懐かしいなぁ。高校生の頃のクロノだ」

　クロノは自分の目を疑っていた。目の前にいるのは、シオンによく似た美丈夫。いや、背こそ伸びているが顔立ちも声もシオンと同じだ。淡い金の髪は少しだけシオンより長い。なにより、表情が柔らかい。

「あ、あんた一体……」
「わからないかい？　僕だよ、綺場シオンだ。君より未来のね」
「未来の、シオン…………」

　最初こそ、信じられなかったが。よく考えなくても、イメージの力で時空を繋げることができる世界だ。未来のシオンがやってくるくらいのことは、あるのかもしれない。

「……まだ小さいね」
「はあ！？　これでも中学の頃よりは大分伸びてお前に追いつい…………」

　そこまで言いかけて気づく。目の前のシオンの肩くらいに、自分の目線が合う。

瞳に込めるは何色「頼むよ、クロノ。君にしか頼めないんだ」

　いつもと同じような声で、なんでもないようにシオンはそう言った。



（…………簡単に言ってくれるぜ）

　この綺麗な瞳をくり抜いて、義眼を嵌める。それを、自分に頼むのか。




　クロノは書工。大法典に所属する彼は魔法使いであり、シオンもそうだ。彼は書警、クロノよりも身分は上だ。

　大法典では「階梯」と「位階」が絶対だ。シオンの位階「書警」は1位、対してクロノの「書工」は3位。同じ階梯である以上、シオンの方が立場が上であり、その命令は絶対だ。

　本当は拒否権なんてない。しかし、シオンはあくまで頼みという形でクロノに話を持ち掛けてきた。

　
（…………すげえ、嫌だけど）

　シオンの願いを無碍にもしたくない。迷いながらも、クロノは了承の返事を返した。少しだけ時間をくれとも。

痕　神崎にこてんぱんに負けて、クロノ達はユナサン支部を追い出された。


「…………とりあえず、戻りましょ」
「そう、だね……」
「だな………」



　3人で、電車に揺られる。ふと、クロノの左肩に重みがのしかかる。

「？　シオン…………？」

　シオンはクロノの肩に頭を預けて眠っていた。普段はどんな時でも完璧であろうとするシオンが、無防備に眠りに落ちているというのは珍しい光景だ。

　しかしクロノもトコハもそれを微笑ましいとは思えなかった。


「…………シオン、何があったのかな」
「わかんねえけど……酷い目に遭わされたのは、確かだと思う」

　クロノはそっと、シオンの右手を取ってオレンジの石がついたバングルを外す。ユナサン支部の象徴であるバングルを外したシオンの右手首には、うっすらと赤い痕がついていた。

化粧品いらず「君から見て、僕の容姿はどう思う？」
「どうしたんだよ藪から棒に」


　シオンのアパートにて。一人暮らしをせざるをえなくなったシオンの様子がどうしても気がかりであり、クロノは時折日持ちのする作り置きを持ち込んでいた。
　最初は悪いからとシオンは渋っていたが、ゴリ押しして承諾させた。ぎっしりおかずがつまったタッパーを渡し、綺麗に洗われた空のタッパーを返される。
　用件は終わったので帰ろうとした矢先に、シオンから質問を投げかけられた。


「どうって言われても。どうしたんだよ」
「いいから。客観的な意見が欲しいんだ」
「んなこと言われても………」

　シオンが顔の整った美少年であることは周知の事実だし、おそらくシオン本人もそれはわかっている。今更どうしたのだろう。

ヴァセクは〇〇の事どう思う？Q,『アレイの事どう思う？』
A,「天才」

Q,『クライネの事どう思う？』
A,「なんか、機会強そうじゃない？超偏見だけどね。ん〜逆に壊しそうか」

Q,『フィスクの事どう思う？』
A,「お母さん。クライネくんの飼い主？なんとなく魚捌くの上手そう」(※？？？)

Q,『レイザーの事どう思う？』
A,「アレイくんのワンちゃんだし人見知り猫ちゃん。でも意外とよく喋るよね〜かわいー」

Q,『シセルの事どう思う？』
A,「前世リス」

Q,『エリシアの事どう思う？』
A,「客より飲むお姉さん。僕に対してだけかもしれないけど口悪い〜」

Q,『ネスタの事どう思う？』
A,「よく喋る面白い人。もし妹いたらシスコンそうだよね〜」

ネスタくんは〇〇の事どう思う？Q,『アレイの事どう思う？』
A,「アレイさんっすか〜…。良い人…なんすけどねぇ…いや俺が悪いかもしんないっすけど、あの人すぐ怒りません！？」

Q,『クライネの事どう思う？』
A,「釣れないやつって感じ？てかあの人寝ることあるの？一生隈無い？大丈夫そ？」

Q,『フィスクの事どう思う？』
A,「お母さん！！！！！！！」

Q,『レイザーの事どう思う？』
A,「女の子だったら絶対かわいっすよね！1回これ本人に言ったことあるんすけど舌打ちされました！！！」

Q,『シセルの事どう思う？』
A,「シセルさん見てるとめっちゃ癒されるんすよねぇ〜！小動物を感じると思いません？！あと俺がサb…集客しに行くの止めないから好きっす！」

エリシアさんは〇〇の事どう思う？Q,『アレイの事どう思う？』
A,「真面目すぎてつまらない男ね。それになんか少しムカつくのよ」

Q,『クライネの事どう思う？』
A,「面倒くさそうな犬よねェ〜、フィスクくんとアレイはよくアレの世話が出来るわ」

Q,『フィスクの事どう思う？』
A,「あの子と話すのは好きよ。気分が良くなるから。でもなかなか話せないのよ、ほら、ワンちゃんが付いてるから。」

Q,『レイザーの事どう思う？』
A,「愛想悪いけど、何故かよく近くに居てくれるから可愛らしい所もあると思う」

Q,『シセルの事どう思う？』
A,「可愛いけど、世話がやけるわ。…よく忘れるけど、あのコ年上なのよね」

Q,『ネスタの事どう思う？』
A,「自分に自信があるのは悪い事じゃないけど、うるさいのよ彼。少し…いやすごく黙って欲しい」

シセルちゃんは〇〇の事どう思う？Q,『アレイの事どう思う？』
2,「アレイ君、同じ身分だったと思えないくらい大事にされてたおかげか凄く“育ちが良い感”があるんです…！彼の優しさには…たまに泣きそうになっちゃいます…」

Q,『クライネの事どう思う？』
A,「うぅん…ちょっと怖い、かなぁ…。なんか“これやってほしい”みたいなの頼みたいけど、沸点がわかんなくて…話しかける事すら怖いです…。」

Q,『フィスクの事どう思う？』
A,「よく忘れちゃうけど…あの子、うちじゃ働いてないのよね…！なのにお手伝いしてくれて、お金はいいですー！って…。いい子すぎて…私、ほぼ何も出来てなくて…申し訳ないわ…！」

Q,『レイザーの事どう思う？』
A,「接客は苦手みたいだけど、すごくお仕事に積極的でえらいですよね…！私も…レイザーくんを見習わなきゃ…！｣