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    コニシ

    餅@94

    INFO2025/1/12【SUPER COMIC CITY 関西 30】発行予定の嘘悪拳ミカ新刊サンプルです。

    A5/52P/R18

    催眠の一族の当主ケンとその弟で後継者のトールと薔薇園の下の地下室に囲われたケンの妻の、いずれ嘘悪に至るお話。
    🔞自体はヌルいし少ないです。軽い睡姦有り。
    サンプルには🔞はありません。

    通販はどこにしようか悩み中。決まり次第Xで告知します。よろしくお願いします!
    Under the Rose(……あれ? ここ、どこ?)
     遊び相手もいない退屈な屋敷を抜け出して、一人楽しく森を冒険していたら全然知らない場所に出てしまった。
     それはまるで迷路のようになった美しい薔薇園だった。今が盛りの秋の薔薇が咲き乱れた空間はとても綺麗だ。
     この広い屋敷は俺の家でもあるけれども、何せ子供には敷地が広すぎて知らない場所がまだまだいっぱい有る。
     俺が今居る、屋敷の裏に広がっているこの森もその一つだ。
     結構長い探検の末に迷い込んだ森の深い所に、こんなに綺麗なところがあっただなんて全然知らなかった。
     しかし困った。適当に歩いてきたから帰り道が全然わかんないや。
     さて、どうしようかと辺りをぐるりと見渡す。とりあえず、探索するかと複雑な作りになっているっぽい薔薇園の中を進んでいった。
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    zeppei27

    DONE完全単品・読切の主福で、隠し刀の恋愛相談を受けるうちに恋に落ちる諭吉の話です。ワンドロに参加できないから……いつもの二人は時系列が合わなくて……ここにしか打ち上げられないものを書いてみました。ミイラ取りがミイラになる話が好きです。
    雨天決行 ああ、それは恋という奴だ。人のありように一過言ある、悪く言えば斜に構えた福沢諭吉は、流暢に語る男の横顔を呆然と眺めた。勝海舟の屋敷に我が物顔で上がり込み、職務に励む自分を堂々と邪魔する彼こそは、隠し刀。名無しの権兵衛にして風来坊、得体のしれない人でなしである。余りにも傍若無人が堂に入っているため、家主含めて誰も咎めることもない。人の姿をした野良猫のような存在とも言える。
     その猫は長らく悩んでいることがあるらしい。竹で割ったように人と人の情という面倒な綾を断ち切る彼にしては珍しく、さっさと終わらしにしないでダマになるままで今日もうだうだ意味のないことを垂れ流している。
    「その人を見るたびに胸が苦しくなって、話しにくくなるんだよ。本当はたくさん話しかけたいんだ。なのに、どうしてなんだろうね?喋ってもうまい話もできなくて……まあ、諭吉も知っている通り、俺はつまらない男だから、大した話は元々できないんだけれどな」
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