Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    サンバ

    アメチャヌ

    PROGRESS悪魔の年少さんバ×人間リチャ。センセのハロウィン絵ネタ。
    12月なのにまだだらだらハロウィン書いてることが悲しくなってきた……
    魔界の幼稚園、通称マガさま幼稚園は、年に一度の大イベントを迎えていた。小さな魔物たちが立派な大人になるための大切な園外活動。ハロウィンの遠足だ。
    園児たちは普段お揃いのスモックを着ているが、今日はみなそれぞれの種族の正装で集まっている。リュックの代わりに籐かごを持って、帽子の角度を気にしたり、マントを揺らしてみたり、そわそわと落ち着きがない。
    秋の遠足は数ある行事の中でも特別だった。春の遠足で行った、引き抜いたら叫び声を上げる植物だらけの森には行かないし、夏の遠足で行った、歌声を聴いてはいけない冷たい河にもいかない。魔界の各名所よりも近くて遠い人間の住む村へ行くのだ。それも、こわぁい園長先生は同行しない。付き添いはシルバー人材センターから派遣された『おじい』だけ。いつもの先生のように先頭に立って歩いたりはせず、園児たちが人間の町に着いたら姿を消してしまう。残された園児たちは人間のこどもに紛れて玄関の前にカボチャを置いている家を周り、お菓子をもらう。正体を知られずに上手く人間に溶け込めるか。それが今回の遠足の目的だった。
    5161