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    ジュリ

    akiajisigh

    DONE11/17Webイベ「君がいちばん好きなんだ」展示作品。

    イタリアマフィアの敵対組織で出会ってしまったロミジュリ的青マフィ一奈
    …だったら良かったんですけどね、どうしてこうなった。
    終始ドタバタしてますギャグです。
    残念なマフィカラと中身まんま一松な一奈ちゃんです。
    2,3,5(保留組)と1,4,6(合格組)に分かれてます。
    うん。
    なんでしょうねこれ。
    バイオレット* * *



    「カラ松兄さん楽しそーでんなぁ!」
    「久々の休みから帰ってきたと思ったら気持ち悪いほど浮かれてんだけど。何かあったの?」
    「聞いてくれるかブラザー!オレはついに!ディスティニーに出会った…!」
    「またか…前はドラッグストアの店員だったっけ?もう騙されないからな。」
    「ノン!今度はホンモノだ!本物の天使だ!出会った瞬間光が差し世界が明るくなった!
     控えめな態度、清楚な佇まい、伏せがちな目蓋の下に秘められた美しい瞳!何よりあの可憐な笑顔!!その姿はまさに、路地裏に咲いた小さなスミレ…!」
    「路地裏のスミレ?それ褒めてる?」
    「ぼく知ってる!スミレは野原に咲くんだよ!」
    「出会ったのが路地裏だったんだ。オレだってもっと光に満ちた場所が似合うと思ったさ。だから連れて行ってあげようとしたらスルリと逃げられてしまった…悪戯なマイエンジェル!」
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    miya_ko_329

    CAN’T MAKE書きたいところだけ(ガエリオとヤマジンの辺り)。CPメインじゃないはなしだったが、結局ガエジュリになったった。
    鉄血/ガエリオとジュリエッタ 永遠ではなく、けれど不変の。

     寒さは嫌いではない。互いの身を寄せ合うための格好の口実になるから。
     別に訳もなく引っ付いても許されるだろうけれど。

     温かさを保証する柔らかな寝具に包まれながら窓の外を見遣る。ほとんど白に近いような薄い青の空と、鈍い色の常緑樹や裸木の木立に目を遣る。温暖な海域を漂うことが多いヴィーンゴールヴにある自宅から見える景色と、色も空気も何もかもが違う。すべての景色の彩度は低く、太陽光は薄い雲の向こうから射していてどこか遠く感じる。慣れ親しんだ潮の匂いを多く含んだ大気はここにはなく、湿った土や木々を感じさせるものが取り巻いている。馴染みのないはずのそれらは、けれど決して不快ではなかった。たとえ自立が叶わない身ではあっても、大地に足を下ろしているのだと実感するからだろうか。宇宙空間とは明らかに違う圧倒的な安定感。それでいて絶えず変化する景色。薄い雲が流れて太陽がさっきよりもやや強い光を地上に落とす。一瞬たりとも同じ風景は無い。移ろう時間を感じられるのは大地の上で生きているからこそだ。あれほどに長く星の海に身を置いていても、結局自分が帰る場所はこの惑星の大地だった。
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