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    ジーク

    higuyogu

    PASTエフエルオ。せいセル。ベッさんジークさんまじめんご。ぷらいべったーからオレは釣り人だ。ログハウスで、もう一人神の使いというやつと二人で住んでいる。だけどいつも一人で寝ている。ベットがひとつしかない。同居人はたまに顔を出すだけで、あまり帰ってこない。
    以前は1人用の家を与えられていたが、いつの日だか2人用の家に移らないかとあいつは言ってきた。ひとりよりはふたり っつうだろ?あと敷地面積の節約になるんだよ。だと。まあ別におれもこいつと同じ屋根の下で過ごすことに抵抗はなかったから、そのときは二つ返事で承諾した。

    今日も1人で起きた。部屋に置かれた唯一のベットは1人用なので、1人で寝るには申し分ない狭さだ。のそりと起き上がり、今日のことを考える。どこへ釣りに行こうか、それとも新しい場所を探しに行くか、道具のメンテナンスもしなくては、など。寝巻きから着替えて、顔だとか歯だとかを洗い、簡単なおかずをこさえてパンをかじる。


    1人でいることは苦ではない。むしろ1人で行動することのほうが多い。だからこの家が名目上のみ2人の家になっていることに困ってはいなかった。それに自分自身も家にいるより外で活動している方が性に合っているので、この場所は、雨風をしのいで快適に寝るく 7315

    KichiTanu

    PASTオートファジーくんの独白っぽいやつ
    初めて曲を聞いて色々滾った結果。副人格を怖がる主人格パターン
    締め切った薄暗いワンルーム。漂う淀んだ空気。酸素さえ薄く感じられて犬のような息遣いになる。記憶が保てなくて、意識さえも曖昧だ。
     鏡を見れば生きているのかさえ怪しい、陰気で奇妙な男が映る。自分が知っている自分ではない。自分は、本当はこんな姿ではなかった。
     泣きはらして血が滲む眼窩、翳りを増すのはやつれきった手指のせいだ。趣味ではない指輪、右腕内側の刺青を経て、デコルテに這う悪魔めいた文字列。
     記憶が保てなくて、自我さえも曖昧で。それでも何とかつなぎとめているのは、自分ではない確かな存在をどうにか追い出そうとする執念だけだった。
     タップダンス。調子ハズレなベースライン。跳ね回るようなピアノの旋律。遠慮なしに頭蓋に響きわたるこれらは、そいつが繰り広げる劇場だった。
     脳髄に住み着いたそいつは、今や部屋の真ん中で笑い転げている。
    「やっていない。僕は、やってないのに」
     違和感を覚えたのは、周りに合わせて生きようとした時だ。仲間にして欲しかった集団、外れたくなかった部屋、遅れたくなかった季節や流行……。対峙して僕らしくもない冗談を言って、笑おうとして、その度々に胸を引っ掻くうちなる何か 1489