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    スタート

    秋日子

    DONEルスハン。嫉妬深いルースターと浮気を疑われたハングマン。ギャグ風味
    俺の恋人が優秀過ぎる件「なんか、俺ばっかり好きな気がする」
    少しだけぶすくれたルースターが、食堂でランチをかきこみながらそんな事を言うのももう何度目だろう。フェニックスはため息をついて、再び始まったルースターの愚痴とも惚気ともつかない独り言に耳を貸すことにする。
    「今度はなによ」
    「いやさぁ、なんかここんとこ変なんだよ…何か隠してる感じというのか、よそよそしいというのか」
    「もともとそんなに甘いタイプじゃないんでしょ?」
    「うーん…甘くはなくても、俺がソファ座ってたら絶対近くにいるし、飯だって休みの日は大概一緒に食べてたし、スマホ隠してるような事もなかったんだけど。なんか最近避けられてるような感じなんだよなぁ」
    頭を抱えてしまったルースターは、恋人であるハングマンにベタ惚れである。歳下で同僚で優秀なウィングマンでもある彼とこの親友が交際をしだしてどのくらいだろう。数えるのはバカバカしいのでもちろんきちんと憶えている訳では無いが、そろそろ半年というところのはず。にもかかわらずルースターは付き合いたての頃と同じく、いやそれ以上に彼にぞっこん、首ったけ、メロメロ、とにかくそれはもう、傍から見てもあの生意気な男の事が『大好き』なのだ。
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    みちとせ🍑

    DONEオリアカワンドロワンライ「陸遜」の開催、ありがとうございます。

    陸遜が見た、ほんの少しだけ長くて、あっけない程に短い夢の話。

    熱が下がらず布団でワンライ参加したので誤字脱字が目立つかもしれません。
    ⇧の事情からちょっと前にスタートしたので1.5hくらいです。

    どうか陸遜が、他の誰でもない貴方がこの先、笑顔でいられますように。
    灼灼たる夢の先「……ん、陸遜」

    おーい、と呼びかけるような声。それから肩を軽く揺らされて、意識を引きずり上げるように瞼を開いた。ちかりと光に眩んで、幾度か瞬きを繰り返した先で二人分の影が目に入る。

    「っ、孫策殿、周瑜殿!?」
    「なんだ、やっと起きたな」
    「陸遜、休むのなら軒先ではなくせめて部屋に入りたまえ」
    「いえその、ああ……言い訳をさせてもらえませんか」

    身なりをささっと正して先ずは礼を。寝起きだろうがその身体に染みついた礼儀作法は消える筈もなく、ただ縁側に腰かけて柱に頭を預けていたせいか陸遜の冠は微かに頼りなく揺れていた。当人は後から気付くのだろうが、それを目の当たりにした周瑜はまだまだ若いなと笑みを零す。

    「別に言い訳なんかしなくていいぜ、この季節は縁側での昼寝が気持ちいいからな」
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