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    セメ

    ナナシ/ムメイ

    DONE漫画版。隼人と竜馬と山咲さんと渓ちゃんと。隼人×山咲要素あり。
    人によっては、なんなら自分にも耳に痛いことだなと、思いついたはいいものの寝かせていたんだけど、もういいかと思って。

    あの世界に神隼人という個人の感情に寄り添ってくれる誰かがせめていてくれたらいいと、読み返す度に思います。
    ■ あなたをおもう「血も涙もない」「たかが学生の分際で何をわかったような口を」「学生運動に傾倒していた危険人物だろう、監視すべきだ」「あまりにも冷酷では」

    「あのような事を平気で出来るなど、到底人の心など無いし、我々とは違うんだ。精々利用させてもらおうじゃないか」
    「化け物には化け物をぶつけておけばいいさ」

     通りがかった部屋からそんな政府のお偉方だろう声が漏れ聞こえ、隼人は軽く肩を竦めた。
     ゲッター線研究とゲッターロボの維持にはそれだけで多大な予算を費やす。実際に恐竜帝国の侵攻が現実となり、従来の兵器がろくに通用しないとも明確になった現在、瀬戸際の防衛戦を繰り返すゲッターロボの必要性は明白にすぎたが、不満や何かがそれで消える訳でもなく、どれほど死の足音が迫ろうが、いやだからこそ、自分事と考えたくない人間も存在する。
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    むぎちゃ

    MAIKINGなんかグエ→スレ書きたいのに遠回りしまくっていつの間にか巨大感情の男たちを書いてしまう。そうして気づけば普通に群像劇っぽくなっていく。なんでやねん。甘々カプが書けないシリアス味が抜けないのでせめて日常コーティングで書けたらな……。の第1弾です
    伝染思慕便箋(仮)これは、アスティカシア高等専門学園のちょっとした珍事件である。

    #1
    「マスター、落し物に注意してください」
    僕の日課、それはラウンジでハロと変わった物質や機械の観察・分析をすること。本日もまた、メカニック科の自由研究に勤しむべく訪れたのだが、ハロの呼びかけに気づいたら目の前に何かが落ちていた。
    「えっと……?」
    ほぼ無意識だけど、ちょんとつまんで拾い上げてみる。僕の握った手でちょっとだけ皺がついた、紙切れ。僕はこういう類のものは普段持たないので、きっとラウンジに訪れた誰かなんだ。そうに違いない。
    「ロウジ~?」
    僕の名を呼ぶこの気の抜けた声は、同じ寮で決闘委員会のセセリアだ。今しがたこの落し物をどうしようか相談する相手が欲しかったところなので、丁度いい。ハロが中身を読もうとしているけれど、こういうのは穏便に済ませようと思い拒否した。
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