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    チラ見せ

    はぱまる

    DOODLE派生🌟がセカイに居るって設定のやつ!いつか本編(多分各話の繋がりが薄い短編集みたいな形で書くかな)に組み込みたいとは思いつつその本編がまだ序盤も序盤しか書けてない中ここだけ書いちゃったからチラ見せってことで。
    一応、勘違いしてほしくないので言っておきますが、私はロミオの生き様もいいものだと思うよ。
    「それくらいで怯えるんじゃない! 本当に君はどうしようもないな」
     ムッとした様子のロミオに、トルペは肩を下げ目を逸らす。ロミオは「全く……」と呆れた様子で首を軽く振る。随分と厳しいのだな、と思った、その矢先のことだった。
    「そんなに弱いままなら殺してしまうよ!」
     は、と三人は目を見開いてロミオを見つめる。当然のように言った彼は、それが常識という顔をして、子供でも叱り付けるように眉を吊り上げトルペを見ていた。トルペはトルペで、酷く怯えたという様子でもなく、ただ凄く嫌そうな顔をするのみ。
     殺す……殺す? 今彼はなんと言ったのだ? と、三人ともが、司と同じ顔から出た言葉を咀嚼し切れず固まっていると、クラウンが「待て待て待て!」と叫んでトルペに抱き付いた。そしてロミオの顔の前にぬいぐるみを下げて「ダメだダメだダメだ!」と喚く。
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    irisbff14

    MAIKINGキネオンリー展示作品だったもの①です。おそらく来年夏に出すであろう次の本に入る予定の話のちら見せ。オンリー期間中のみ公開していたのですが、剣盾三周年記念に常時公開に変更します。
     気まぐれマイキャット/Thank God It's Friday気まぐれマイキャット

    ネズという人間は、最高にカッコいい。それは今では半同棲という言葉に置き換わったゆるいルームシェア生活の頃から…否、ネズという人間の魅力をオレが認識した時から常々思っていた事だった。強くしなやかで、しかして繊細な芯を持った男。ともすれば折れそうな細身の体に確かな意思を秘め、唯一試合が広く興行化されないジムながらガラルで二番目に強いジムリーダーの座を守り続けてきた男。タチフサグマのような反骨精神を、ズルズキンのような気性の荒さを、カラマネロのような聡明さを、スカタンクのような執念深さを、ストリンダーのような二面性を持った男。
    しかし、晴れて恋人の座を手に入れてから気づいた事がある。ネズは、カッコいいのと同じくらい可愛いのだ。元々ネズはあまり自己評価が高い方ではない。それは彼の歌の歌詞にも如実に表れていたし、付き合い始めてからも「おれがお前みたいな人気者の恋人だなんてお前のファンに刺されませんかね?」なんて真剣な顔で言う。むしろガラルのロックシーンを牽引するスターと付き合っているだなんて刺されるのはオレさまの方だと思う。懐に入れた人間には甘い男だというのは知っていたが、甘やかされるのは慣れていないと彼自身無意識に線を引いていた所があった。
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