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    はぱまる

    @momohapa_si

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    はぱまる

    MAIKING書き掛けで放置してあった互いに成り代わる🌟❄️です。滅茶苦茶中途半端なとこで終わる。
    その内完成させたいとは思ってるんだけど、暫く手をつけられそうにないから今の状態を投稿してみます。
    完成させるなら今書いてある部分にも修正を加える予定。書いたの結構前なのもあって本当変えたい部分が沢山ある……。けど、まあ、これを読んでもし「ここ好き!」ってなったところがあったら教えていただけると嬉しいです🥳
    死に代わり 雨が降っていた。
     雲が重く空にのしかかり、空気さえも暗い都内は雨音ばかりで何処か静かにも思えた。
     雨が降っていた。
     傘も刺さず、少女は歩道橋から道路を見下ろしていた。
     雨が降っていた。
     道路には幾つもの車が水溜りを蹴飛ばしながら走っていた。
     雨が降っていた。
     少年が傘を握り締め歩いていた。
     雨が降っていた。
     少女が手摺りによじ登った。
     雨が降っていた。
     少年が少女に気がついた。
     雨が降っていた。
     少女は手摺りの向こう側で、ゆらゆらとしていた。
     雨が降っていた。
     少年は傘を投げ捨て走っていた。
     雨が降っていた。
     少女の体が揺れ、揺れ、ガクンとバランスを崩した。
     雨が降っていた。
     少年が少女を追った。
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    はぱまる

    DOODLE勢いで書いた🌟❄️🌟です。序盤の話。まだ❄️は出てこない。此処から作品で殴り合いみたいな喧嘩始めるのを想定してる。眠くなりながら書いたし眠くなりながらの軽い校正しかしてないので多分何処か文章がおかしい。起きて正気に戻ったら消します。よしなに。
    知る「……これ、か?」
     スマホを操作して、動画サイトから目的のちゃんねるを見つけた司は、ひとつ呟いて首を傾げる。クラスメイトに「これめちゃくちゃオススメなんだよ最近見つけたんだけど本当にいい曲ばっかだから!!! 聞け!!!!」と請われ、検索をしていたのだ。ちゃんねる名は『OWN』。オリジナル楽曲を投稿しているちゃんねるらしく、クラスメイト曰く「素晴らしい楽曲ばかり」らしい。然し現在は更新を停止しており、新曲を待ち望むリスナーも徐々に諦めていっている、とのこと。それでも神曲が神曲なのに変わりはないから……! お前の口に、否耳に合うかは分からないけど……! と言われ、そこまで言うほどならと司は帰宅後の自室にてスマホを手に取っていた。画面に映るサムネイルはどうもどれもが暗い感じのものばかりであり、確かに趣味には合わないかもしれないと司は唸る。然しオススメされてしまったのだから、聞いてやるのが義理というものであろう。あそこまで言われる曲が気になる、という気持ちも嘘ではない。なので司は、耳にイヤホンを差し込み、適当に最新作らしい動画を再生した。
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    はぱまる

    DOODLE派生🌟がセカイに居るって設定のやつ!いつか本編(多分各話の繋がりが薄い短編集みたいな形で書くかな)に組み込みたいとは思いつつその本編がまだ序盤も序盤しか書けてない中ここだけ書いちゃったからチラ見せってことで。
    一応、勘違いしてほしくないので言っておきますが、私はロミオの生き様もいいものだと思うよ。
    「それくらいで怯えるんじゃない! 本当に君はどうしようもないな」
     ムッとした様子のロミオに、トルペは肩を下げ目を逸らす。ロミオは「全く……」と呆れた様子で首を軽く振る。随分と厳しいのだな、と思った、その矢先のことだった。
    「そんなに弱いままなら殺してしまうよ!」
     は、と三人は目を見開いてロミオを見つめる。当然のように言った彼は、それが常識という顔をして、子供でも叱り付けるように眉を吊り上げトルペを見ていた。トルペはトルペで、酷く怯えたという様子でもなく、ただ凄く嫌そうな顔をするのみ。
     殺す……殺す? 今彼はなんと言ったのだ? と、三人ともが、司と同じ顔から出た言葉を咀嚼し切れず固まっていると、クラウンが「待て待て待て!」と叫んでトルペに抱き付いた。そしてロミオの顔の前にぬいぐるみを下げて「ダメだダメだダメだ!」と喚く。
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    はぱまる

    CAN’T MAKE勢いで書いて放置してあったやつを持ってきました。司と瑞希の話、の序盤です。本当にこんな課題が出ることあるのかは知らん。リアリティある学校が書けない人間なので、学校あるあるとか学生あるあるとかのマシュマロを常時募集しております。
    指定形自由課題 その日、神高全域にとある課題が出された。全学年全クラス共通の物である。自主性を高める為とか創造力を養う為とか理由付けは色々されていたが、そのつまりの課題内容とは、簡単に言えば夏休みの自由研究のような、何をやらかしても犯罪じゃなければ大体許される(!)ような、範囲の広いもの。但し長期休みのそれとは違い、ひとつ条件がある。曰く、複数人で作ったものに限る…というもの。つまりは、誰かと協力しないとダメだよ☆ということである。社会性を養う為やらなんやら理由付けはなされていたが、『じゃあ自主性ってなんだよ』とか『ネットに上げたら絶対叩かれるぞお前ら』とかいう思春期的で反抗的な文句は黙殺され。なんやら、近年に建てられた真新しい学校らしいと言えばらしい、校風の比較的自由な神高の暴走だという声もありつつ、流石変人ワンツーフィニッシュを抱え込んでるだけはあるという皮肉めいた囃し立てもありつつ、ボッチに優しくない日々が始まったのであった。
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    はぱまる

    MOURNING昔書いたのを思い出して読み返してみたのですが、これ今から続き書くの無理だな……となったのでここに置いておきます
    後悔 酒は嫌いだ。正気を失うから。ショーに気を狂わせている方がよほど楽しい。
     そう笑う彼の瞳が輝いて見えて、ああ大きな魚を逃したなと思ったのだ。惜しいことをしたと思い知らされたのだ。
     司とは逆に酔う感覚がそれなりに好きな類は口惜しさにアルコールを摂取し、摂取し、摂取し、そこからはもうダメだった。もう一度僕に演出させてほしいと、君の演出家になりたいと、ズルズルと子供のように縋ってしまったのだ。はたまた恋人に捨てられそうな哀れな男にでも見えたろうか。なんにせよ、醜い有様であったことに変わりはない。
     類は知っている。高校生の頃、嫌になるほど共に過ごしてきたため知っている。司は人が好く頼み込まれれば基本的に断れないタチだ。しかも酷く素直で単純で、その気になれば口車に乗せることなど容易い。しかしこの男、どうにも頑固で仕方がないのだ。こうと決めたことは梃子でも曲げない。どんな話術を使おうと泣き落としをしようと首を縦に振らない。そして、司はワンダーランズ×ショウタイムからキッパリと縁を切っていた。
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    はぱまる

    MOURNINGアニバイベで🌟と🎼が出会ってしまい死んでしまったネタの供養。同世界軸で幾つか書いていたけどどれも中途半端で短い。並べただけなので急に話が切り替わる。
    二人が同じ中学だったら妄想です。二周年でほったらかしにしてたネタが死ぬとは思わなかった……今読むと解釈違いもあるけど、せっかく書いたしただ消してしまうのも勿体無いので供養しますね。
    🌟🎼 白いカーテンが揺れる。殆どが使われず埃を被る旧校舎の一室を見つけたのはいつだったか。
     司の通う中学校は新校舎と旧校舎がある。元々旧校舎があって、そこに増築する形で新校舎が出来たらしい。今では学校の役割を果たしているのは新校舎の部分ばかりで、旧校舎には人が寄り付くことすら無くなった。そんな旧校舎に、とある昼休み立ち入ったのがいつの日だったのかは覚えていない。いつものように素晴らしいランチタイムを過ごせる場所を探している時だったのは覚えている。ボロボロで埃まみれで手付かずな様子が見て取れるそこは静けさが漂っていて、その静寂が心地よくて頻繁に通うようになったのだ。そしてある日、その空室を見つけた。
     音楽室でもないのにピアノが置かれていて、埃の乗る鍵盤にひとつ指を乗せてみればなんと音が鳴った。長い間放って置かれたものにしてはやけに綺麗に響いた。いつからか、ランチタイムの後はその空室のピアノを弾くのが日課となった
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