ディル
makulakamakula
DONEクリスマスだってのにバレンタインネタ(書きたかったから)勢いで書いたので誤字脱字はご容赦下さい。
パスワードについては次の問題の解答(数字のみ)となっております。
ガイアくんがラグヴィンド家から家出して毎分80mで歩いて行った。ディルックおにいちゃんがそれに気づき5分後に毎分100mで追いかけた。
ディルックおにいちゃんがガイアくんに追いつくのはディルックおにいちゃんが出た何分後か。
薔薇の秘密 温暖な気候とはいえ二月のモンドは寒い。
ここ数週間でモンドでは風邪が流行し、そしてそれは、西風騎士団も例外ではなかった――
体がだるいような気がする。
ただの疲労とは違う気怠さを自覚しつつ、騎兵隊長ガイアは一人黙々とペンを走らせていた。流行り風邪のせいで執務室から一人、また一人と騎士団員が姿を消し、常に人手の足りない西風騎士団は今なら本気で猫の手を借りたいほどに忙しい。何なら今からキャッツテールに行って仔猫を借してくれとお願いするのも有りかもしれない。誰かさんが常日頃から『騎士団は仕事の効率が悪い』と毒づいていたが、いやこれはほんとにまったく、その通りだとしか言いようのないくらい、効率が悪い。
ふいに目元が霞んで顔を顰めた。ペンを置いて目頭を揉み解すも、数日ベッドで寝た記憶の無い体にはもはや何の効果もない。眠気覚ましにとノエルが淹れてくれた紅茶もすっかり冷たくなり、これはこれでまぁ眠気覚ましと言えるかもしれない。
8640ここ数週間でモンドでは風邪が流行し、そしてそれは、西風騎士団も例外ではなかった――
体がだるいような気がする。
ただの疲労とは違う気怠さを自覚しつつ、騎兵隊長ガイアは一人黙々とペンを走らせていた。流行り風邪のせいで執務室から一人、また一人と騎士団員が姿を消し、常に人手の足りない西風騎士団は今なら本気で猫の手を借りたいほどに忙しい。何なら今からキャッツテールに行って仔猫を借してくれとお願いするのも有りかもしれない。誰かさんが常日頃から『騎士団は仕事の効率が悪い』と毒づいていたが、いやこれはほんとにまったく、その通りだとしか言いようのないくらい、効率が悪い。
ふいに目元が霞んで顔を顰めた。ペンを置いて目頭を揉み解すも、数日ベッドで寝た記憶の無い体にはもはや何の効果もない。眠気覚ましにとノエルが淹れてくれた紅茶もすっかり冷たくなり、これはこれでまぁ眠気覚ましと言えるかもしれない。
kanamisaniwa
MAIKING幽霊に乗っ取られたガイアと取り戻そうと奮闘するディルック+旅人『来週末のパーティーで、最後のワルツを僕と踊ってください。僕とだけ』
それは貴族の社交界では結婚の申し込みを意味した。
緊張で真っ赤な顔でそう言った青年に手を握られた女性ははにかみながら頷いた。
それは若い男女の恋物語。どこにでも転がっているありふれたお話。
約束したパーティーで彼等はワルツを踊り、そして周囲に祝福されるだろう。
約束された幸せな未来。それが訪れると根拠もなく信じていた。
その老人は、モンドの片田舎で『賢爺』と慕われていた。
元々はかなりの資産を持つ貴族の出だったが、なぜか財産をかなぐり捨てて田舎に引きこもり、そこで子供達に読み書き計算等を教える人生を歩んできたとか。
そんな男が教えた子供達が大人になりまたその子供達に教えて…それを繰り返し、その田舎にすむほとんどすべての人が彼の教え子になり、彼等を守り導いてきた彼を『賢爺』と慕うのは、当然の事であった。
697それは貴族の社交界では結婚の申し込みを意味した。
緊張で真っ赤な顔でそう言った青年に手を握られた女性ははにかみながら頷いた。
それは若い男女の恋物語。どこにでも転がっているありふれたお話。
約束したパーティーで彼等はワルツを踊り、そして周囲に祝福されるだろう。
約束された幸せな未来。それが訪れると根拠もなく信じていた。
その老人は、モンドの片田舎で『賢爺』と慕われていた。
元々はかなりの資産を持つ貴族の出だったが、なぜか財産をかなぐり捨てて田舎に引きこもり、そこで子供達に読み書き計算等を教える人生を歩んできたとか。
そんな男が教えた子供達が大人になりまたその子供達に教えて…それを繰り返し、その田舎にすむほとんどすべての人が彼の教え子になり、彼等を守り導いてきた彼を『賢爺』と慕うのは、当然の事であった。
mui_gnsn
PAST「ウェブオンリー」パスワードはお品書きにあります。ガイアがディルックにモラの力で殴られる話です。
間に合わなかったので、線画状態で失礼します。後日ちゃんとトーン処理して再度up予定です。 18
t_w_fe
SPUR MEちょっと続き書いたので再度うpいなづまネタバレ傾向 ディルックの話
ディルガイにつなげたい 文章は下手
自室で目覚めたディルックは、昨日の夜を思い出しながら痛む頭を擡げた。
「おはようございます、ディルック様」
扉の向こう側から聞こえたのはよく通った声だ。この声には聞き覚えがある。そうだ、確かメイド長のアデリンだ。
「…起きている。後ほど下に降りるから構わないでくれ」
扉の向こう側から小さくため息が聞こえる。彼女には申し訳ないと思いながらも、ディルックは未だにベッドから起き上がる気になれず、頭を枕に押し付けた。この匂いには覚えがある、この空間全てを脳が覚えている。それでも彼は自身がこの屋敷の主人であることを受け入れられないままだ。
「僕はなぜここにいるんだろう」
一言、そう呟きながら彼は再び意識を眠りの底に飛ばすのだった。
662「おはようございます、ディルック様」
扉の向こう側から聞こえたのはよく通った声だ。この声には聞き覚えがある。そうだ、確かメイド長のアデリンだ。
「…起きている。後ほど下に降りるから構わないでくれ」
扉の向こう側から小さくため息が聞こえる。彼女には申し訳ないと思いながらも、ディルックは未だにベッドから起き上がる気になれず、頭を枕に押し付けた。この匂いには覚えがある、この空間全てを脳が覚えている。それでも彼は自身がこの屋敷の主人であることを受け入れられないままだ。
「僕はなぜここにいるんだろう」
一言、そう呟きながら彼は再び意識を眠りの底に飛ばすのだった。