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    デマ

    さんど@みりぺん。

    PASTワンドロ・ライお題:「プレゼント」をお借りしてます
    さねげん
    ※前置き
    🎃の🧙学校イメージ/妖精の🍃さん/他人軸
    家族の両親は志i津さんと恭i吾さんでまだいい父ちゃんしてる設定、弟、妹達も原作と同じイメージです
    何でも許せる人向けです。以上がよろしければどうぞ
    ドロップスノウ「俺が生まれた日ってどんな日だったの?」

    玄弥はミドルスクールの宿題を両親へ問いかけた。冬生まれの日付は知っているがその他はよく知らなかったのだ。

    「そうやねぇ。雪がよう降る日やったわぁ」

    しんしんと周りの音を吸収していくような静けさだったと母は小さく笑いながら告げた。逆子だったが土壇場で正常の位置に戻り、難なくお産を終えられたらしい。ガキが面倒かけてくれるななどとぼやく父へ母はまぁまぁと宥めている。

    「雪かぁ」
    「玄弥は雪に好かれとうのかもねぇ」
    「毎年誕生日が雪で此方とら面倒しかねぇぜ」

    除雪に走り出す弟妹達。その全ての相手を務めるのが父だ。母は父へ感謝を述べつつ入れ直したココアを差し出した。軽く鼻を鳴らすも満更でもない父の顔は両親達が仲つむまじい証拠だ。子供へ厳しい父へ苦笑いをして玄弥もまたココアを飲みきり、ありがとうとご馳走様を告げて自室に戻った。
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    はるつき

    DONEちーとど。

    ショタちがでます。
    布団の中でごろごろいちゃいちゃしてるのが好きでいっぱい書いてしまう。
    相思相愛「……て………い」
    ぺちぺちと小さな手に頬を叩かれる感触。胸に乗っているのだろうか息苦しいが苦痛に感じるほどの重さではない。なにかに例えるならちょうど中型犬1匹分位の重さだ。
    「…きて……さい」
    高くて細い声は聞き覚えがない。妹の声はもう少し違った種類の高さだった気がする。じゃあこれは誰だ。
    「ねぇ、起きてくださいよ」
    舌足らずの少し甘い滑舌で敬語。返事をしないでいるともう一度ぺちぺちと頬が叩かれた。頬に当たる紅葉みたいな小さな手のひらは柔くて熱くて気持ちいい。眠りに再度落ちそうになるのをなんとか耐えて目を開けた。
    赤が強めの茶髪と同系色の大きな目が俺を見ていた。どこかで見たことがある顔の子供。
    落ちそうなくらい大きな黒目がちな瞳にすっと通った鼻筋、薄い唇からちらりと覗く小さな白い犬歯。千早に子供が出来たらこんな感じなんかな。ごめんな手放す気無くて。一生千早の子供の顔も俺の子供の顔も見せれる予定がなくて全方位に謝罪してもしたりない。それとも千早の子供の頃はこうだったのか。眠すぎて何もまとまらない。
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    カリフラワー

    DONEマ右ワンライ/ルスマヴェ/お題「歌声」
    わかりづらいですが、段落ごとに時間が進んでます。本当にわかりづらいです。反省してます。
    Sing for me 幸せだと感じる時、聞こえてくるのはいつも彼の歌声だった。
     ブラッドリーは歌が上手い。ピアノも弾ける。彼の父親もそうだった。二人揃って音楽の才能があった。だけどそれをブラッドリーに伝えると、彼はこう答えた。「俺が親父と違うのは、俺はマーヴを惹きつけるために歌ってるってこと。俺の歌声はマーヴのためにあるの」だから同じにしないで、と彼は笑った。

     繋ぎっぱなしのビデオ通話で、かつて僕たちは会話もせず黙って時間を過ごした。ブラッドリーは料理をして、僕は洗濯物を片付けて。お互い画面なんてあまり見ていなかったと思う。自分が映っているかどうかも気にしていなかった。ただ画面上で繋がってさえいれば、二人の時差も距離も忘れてしまった。時々思い出したように画面を見ると、ブラッドリーはナイフや缶切りを持ったまま、同じタイミングで僕の様子を確認しに来る。そして安心したように微笑み、また画面の前から消える。それを何度か繰り返していると、そのうち彼の歌声が聞こえてくる。
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