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    デリカシー

    ます〼

    DONEデリカシーの無い侑に訪れた、恐怖の朝の話。
    GoodMorning 翔陽くんと喧嘩した。いや、喧嘩とも呼べないくらいの細やかなものだった。
     宮侑は日向翔陽と付き合っていて、付き合っているから当たり前のようにキスをする。そして、もちろんその後の行為もする。どこにでもいるような何の変哲もない恋人同士なので、何も不思議じゃない。ただ、一つ「普通」と違う所を上げるとすると、男同士、同性愛、と言うやつで、つまり何が言いたいかと言えば、その後の行為、所謂セックスはどちらかが本来あるべきポジションではない方をやらなければいけないということだ。
     愛があればどちらでも行けるはず。それは至極真っ当な意見であると思うし、正論だ。ただ、侑はここまで一度たりともそのポジションを変えようとはしなかった。自分のおっ勃ったナニを、恋人に受け入れてもらう。そこを譲ろうとはしなかった。愛はある。なんなら先に好きになったのは侑の方だ。好きで好きでどうしようもなくて、どうにかお付き合いまで持っていった過去の血の滲むような努力を思えば涙が出てくる。そんなわけで交際にいたり、なんやかんや誤魔化して処女を頂き、その後ものらりくらりと躱し続けて、侑は挿入するポジションを守り続けている。
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    あもり

    PAST24年3月17日春コミで出した、無配ペーパーの小話再録です。そのいち。
    アラジンと白龍、2人のデリカシーゼロな話です。
    カップリング要素は白龍とジュダルですが、この話にジュダルは直接出てきません。あとアラジンと白龍はカップリングではありません。2人は飲み友マックスハート!って感じです。そうかな?
    めちゃくちゃ楽しく、カラッとかけました。
    デリカシープラスマイナス お酒というものは、人が普段理性で押さえている様々な箍を外してしまいやすい。アラジンは滅法それに強かったが、対面に陣取る白龍はめちゃくちゃに弱かった。お酒の席はある程度まではご愛嬌。その中で繰り広げられる、馬鹿らしさも面倒くささも、味ではあるのだが。

    「白龍くん飲み過ぎだよ」
    「今日は全然飲んでませんよ」
    「後ろの空の酒樽みてから言ってくれる?」
    「大体こんなに飲みたくなるのはあいつが悪いんです」
    「ジュダルくん?」
    「そうです」
     また勢いよく杯を空ける。あーあーと思いながらも、アラジンは黙って眺めていた。ここまで勢いに乗った白龍の、お酒を止める方が面倒だと経験則でわかっているからだ。
    「俺はずっとアイツがいつ遠征から帰ってきてもいいように色々と準備をしていたんですよ、こっちは!それなのにアイツときたら勝手に色々と初めておいて、」
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