Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    トラウマ

    オルタナ

    MAIKINGいずれ投稿する「いざ、トラウマ克服!」の冒頭なのですが、物凄く手直ししたので手直し前の文章を折角なので載せようと思います。書いてる途中にあまりにも受けフィルターをかけすぎたなと我に返りました。怯える受けちゃんは可愛いんじゃ……。でもそれを表に出しすぎるのも良くないですね。難しい!
    いざ、トラウマ克服! 始まり1 始まり

     小さな街で産まれた魔術師の類は、幼い頃から天才であった。恵まれた魔力と知識を活かし、人々を笑顔にしようと類は沢山勉強をした。沢山考え、思いついた事を行動に移した。類に農作物を手助けをして貰った人や、楽しい気持ちになるショーをお披露目して、人々は笑顔になり街の人みんなに愛されていた。
     『素晴らしい子供がいる』という類の噂は、たちまちと街の外へと広がった。そして、それが悪い人の耳にも届いてしまったのだ。魔力を沢山持っている上に、頭も賢い子供がいるのだと。我が物にして上手いように使ってやろう、と。類は悪い人たちにあっという間に攫われてしまったのであった。
     薄暗い部屋に閉じ込められ、身動きも取れない状態で類はいいように使われていた。溢れ出る魔力も、賢く回転も早い頭脳も、綺麗な身体も。生み出した知識達は笑顔とは程遠い使われ方をし、知らない人達に身体を無理矢理触られ、類はひたすら絶望に襲われていた。光の一筋もないこの環境に、どんどん心も身体も疲れていった。
    22305

    ひいらぎ

    DONEライカブWebオンリー開催おめでとうございます!

    「子カブが悪食王に助けられる話」の対になる話です
    夢魔に襲われ、トラウマの最中にいるライオスを宰相補佐になっているカブルーが助ける話です。
    ライオスの過去や、ライオスの村、ライオスとファリンの過去、夢魔などについてかなり自由に描写しておりますのでご注意ください。
    また左右差が少ない話ではありますが、ライカブのつもりでこちらの作品を書いております。
    子ライが宰相補佐を信じる話 やめて、やめろ!
     やめろぉ!

     腕の中の自分より小さな体を覆い隠す。背中に浴びせられるのは罵倒の数々だ。
    「出ていけ!」「魔女め!」「悪魔の手先っ」「消えろ!」「おぞましい!」
     ファリンが一体何をしたというのか。俺を助けるために霊術を使っただけじゃないか!俺を助けなければよかったというならまだわかる。けど彼らは、俺のことは次の村長だからと村に必要な存在のように扱うんだ。それならファリンの霊術だって村のために必要な力だったじゃないか。
     そんなことが何故か彼らにはわからない。不吉で汚らわしいとか、気持ち悪いとか、到底納得できない理由で、ファリンを追い出そうとする。

    「うあ……っ」

     ファリンを抱える腕に痛みが走った。振り返ると、振りかざされた彼らの手に石ころが握り込まれていた。
    6982