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    トルコ

    いずみのかな

    DONEパトレイバー ごとしの 後藤隊長の名推理? 話 トルコ石原石は5月10日の誕生石、だそうです。
    トルコストーンのなぞ しのぶは、入り口で思わず立ち止まり、目を何度か瞬かせた。
     後藤が手にしているものが、余りにも場違いで、さらに言うなら――とても失礼な言い分だとは思うが――彼と釣り合いが取れていなかったからだ。
     頬杖をついて、空いた手でつまんでいるのは、小さな指輪だった。
     見るからに女性用に作られている指輪には、リングの大きさに比べるとやや大きい石が乗っている。その上品な青い石の名をしのぶは知っていた。ダイヤやルビーなどと比べて高級でも高くもない石だが、素朴でありながらきりりとした印象をもつその宝石のことは、どちらかといえば嫌いではない。もっとも、宝石類全体にあまり関心が高くないのだが。
     後藤は手にしたそれをただぼおっとしたまま眺めている。例えば大事そうにつまんで、見ながら自然とにやけているのなら、同僚にもついにそういう女性が出来たのかとも思うし、逆に持て余し気味に持って思案にくれているようなら、なにか訳ありのものを押し付けられたのかとも思う。しかし、元々何を考えているか解らない顔ではあるが、それでもああもぼおっとしたままでただ指輪を見ているものだから、しのぶは少し困惑したのである。
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    百合菜

    DONE「幸村の現代EDがあれば」を妄想した話。
    だけど、現代でもふたりは運命に翻弄されそうになるふたり。
    幸せをつかみとることができるのか!?

    ついに黒龍を解放することに。
    それは大切な仲間との別れも意味する。
    一方で七緒たちには新たに得たものもあり……

    いろいろ漏れがありそうですが、これにて完結です。(エピローグが残っていますが←後日書きます)
    読んでいただき、ありがとうございました!
    「永遠と刹那の狭間で」19.異世界との別れ(終)19.異世界との別れ(終)

    何度もくぐり抜けた龍穴。
    だけど、その旅もそろそろ終わりが近づいている。
    そのことを実感しながら七緒たちは竹生島にたどり着いた。
    たまたまというべきか必然というべきか、大和とも竹生島で会い、行動をともにすることとなった。

    前は感じることしかできなかった黒龍の気配だが、今は頭に何か呻き声のようなものとして感じることができる。
    それは救いを求めるようであり、そして共鳴しているようにすら感じる。
    もう既に白龍ではないから気配を感じるのが不思議ではあるが、龍神の神子というのが影響しているのかもしれない。

    「黒龍、そこにいるのね!?」

    返事はないけど間違いない。
    きっとここにいる。
    地の底に。
    一美の本体ともいうべき存在。そして、自分は自覚がないだけでかつて対でもあった存在。
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    百合菜

    DONE「幸村の現代EDがあれば」を妄想した話。
    だけど、現代でもふたりは運命に翻弄されそうになるふたり。
    幸せをつかみとることができるのか!?

    自分の真実の姿を知った七緒。
    この先、どうやって生きるべきか迷っている彼女に五月が意外な提案をしてきて

    ※原作の雰囲気はまったく無視した楽観的な展開ですので、そういう意味でご注意ください
    「永遠と刹那の狭間で」17.永遠か刹那か17.永遠か刹那か

    「先ほど、カピタンが変なことを話していたけど、幸村さん、もしかするとあなたも心当たりがあるのではないですか?」

    七緒の直球な質問に幸村は息を呑む。
    それは肯定を意味するということを彼もわかっているのだろうが、誤魔化せるほどの器用さも余裕もないのだろう。
    幸村は首を縦に振る。

    「カピタンが話したように、あなたは龍神の神子ではなく、龍神そのものなのです」
    「そんな……」

    それしか言えなかった。
    確かに自分には不思議な力があった。
    しかし、それは龍神の神子だから備えているものであり、まさか龍神そのものだとは思いもしなかった。
    そう言われてもにわかに信じがたいのも事実。

    「幸村さんが嘘を吐くようには思いません。証拠はあるのですか?」
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