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    ドギ

    sakuranko55

    PROGRESS左千夫誕生日の表バージョン!(通常話)裏のどぎついのはファンボへ(笑)九鬼のシアワセの瞬間ー。九鬼は天真爛漫攻めだよね、と相方と言ってます!
    左千夫誕生日 2ー③〝ピピッ ピピッ ピピッ ピピッ ピピッ────〟

    左千夫くんの携帯のアラームの音で目が覚めた。
    そもそも彼はアラームの前に起きるのでアラームが鳴ることも珍しいし、そのアラームを鳴りっぱなしにすることも珍しい。アラームをオフにして寝起きの回らない頭で髪を掻いた。いつもなら無くなっている体温が今日はまだ横にあって、自然と抱き寄せて髪に顔を埋めてから気付いた。
    なんで横で寝たままなのかと………。
    起こさないように注意して顔を上げると横で左千夫くんは寝ていた。ただ、呼吸や心拍は最低限で体も少し冷たい。死にそうとかそういう訳では無いけど気絶している訳でもないのに寝ている事は珍しいのでマジマジと見てしまう。きっと、今ならセックスしても起きない。あわよくば最後まで出来るかもしれないけど、そんな事をしたら左千夫クンはもうボクの横では寝ることは無くなるだろう。そう考えると目先の欲よりも左千夫クンとの今の関係を大事にする事にした。今回やらなくてもずっと一緒に居るなら幾らでもチャンスはあると言うか、いつかは絶対ヤる。……ふにっと肉が殆ど無い頬をつついてみたがやっぱり起きなくて、ふにふにと控えめに感触を楽しんだ。そしてふと前から考えていた事を実行に移す事にした。左千夫クンを抱き上げると浴室に向かい、バスタブに抱き抱えながら入るとボクの能力で水を作っていく、その最中に小指に嵌っている指輪を鋭利な刃物に変えると腕を切り裂く。ブシュといい感じに血液が流れると水の中に紛れていきボクと左千夫くんを充たしていく。属性化の〝水〟の能力と〝創造〟の能力が相俟って左千夫くん全体を包み上げると肌理細やかな肌の細胞に水分が浸透していき彼の体内の細胞を全て新しいものへと作り変えて行く。アンチエイジングと言うべきか、抗酸化作用を強くすると言うべきか。細胞分裂のテロメアも気にしてボクが憶えている左千夫くんに戻していく。小さな傷も、少しの肌荒れも、髪の先のパサ付き、爪の薄皮さえも全て無くし、デトックスして行くと血色の良くなった唇に口付けた。
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    kaoi_aki

    DONEユが女の子たちに化粧される話。しおらしい村娘ユとどぎまぎするキ↓のユ目線です。
    https://twitter.com/kaoi_aki/status/1517819483263406080?s=21&t=a-EQ0Vju-9GMuPvqVsow8w
    ビビディ・バビディ・ブー「オレンジ系とパープル系だったらどっちがいいと思う?」
    「うーん、ユージオさんは肌が白いから……」
    「アリス、私たちはこっちの化粧品に詳しくないから、ちょっと教えてほしいんだけど」
    「ええ、何でしょう」
     頭上でさまざまに取り交わされる会話はまるでレシピを相談する料理人たちのようだ。ユージオは下ごしらえ前の食材の気分で、天幕の中の椅子にちっちゃくなって座っていた。抵抗とか提案とかいうことはとうに試み、失敗に終わっている。俎上の魚としては調理がすみやかに終わることを祈るのみ。
    「着るのはアレでしょ、青いワンピース」
    「やっぱりカワイイ路線で行くならピンクじゃないですか?」
    「うん、ユージオくん似合いそう」
     話がついたようで、ユージオの座る椅子の背もたれに手をかけ、アスナが横合いからのぞき込んできた。柔らかな微笑みは普段通りのようにも見えるが、彼女がとても上機嫌であることは言うまでもない。ユージオは逃げ場がなくなったように感じた。さっきまでも別段あったわけではないのだが。
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