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    ナタリア

    nana0123co

    DONE7/1アップルグミ感謝祭3 開催おめでとう小話
    アッシュとルークとナタリアとティアとでおでかけできるかわからない話
    その服を着たのなら「アッシュ 大変だ」
     突然に開いた扉の向こうから、というよりはもう入ってきているルークに声と姿にアッシュは手に持っていたペンをそっと机の上に置き、インク瓶を閉めた。
     何度か聞いたことのあるルークの「大変だ」である。本当に大したことは一割で、けれどその一割で被害を被ったこともあるのでとりあえず話は聞くことにしている。この間はインク瓶を倒されて惨事になったので自衛だ。
     アッシュもルークと生活を始めて一年以上過ぎたのでルークの相手ももう慣れた。……いや訂正しよう。ここまで遠慮がなくなってきたのもそれほど前の話でもなく、「大変だ」の相手は初めはアッシュではなくてガイだった。
     なぜだか2人で戻ってきてから3ヶ月位は何故かガイがファブレ邸にいたからである。マルクトに帰ったんじゃなかったのかと思われたガイは、ルークを補充と言いながらさんざん世話を焼いて、結局ルークに帰れと言われて泣く泣く帰っていった。そうだろう、伯爵様が他国の公爵家でお世話係を喜んでしているだなんて聞いたことがない。何年も行方不明扱いだったルークが心配なのは分かるが、そんな年齢でもないのだ。ルークも時間が経つごとに、感じていた時間的な違和感や新しい世界に慣れて、そわそわしていた空気も落ち着いた。ガイはお役御免だろうとマルクトの一番偉い人からから返還請求が出ていたのである。
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    circle_mlc

    PASTアビス本編軸、モブ目線のナタリア小説です。
    インゴベルト私室にあるナタリアの肖像画を描いた画家という設定のオリジナルモブが登場します。
    カップリング要素はありません。
    昨日ポイピクにログインしたところ、なぜか削除されていたので再投稿します。以前お読みいただいた方、スタンプを送っていただいた方、本当にありがとうございました!
    この腕が支えるもの彼女が部屋に入ってきた瞬間、空気が変わった。小声でおしゃべりをしていたメイドたちは背筋を伸ばした後、小さな少女に深々とお辞儀をする。部屋の入り口に立っている兵士も、開いた扉の隙間から敬礼している姿が見えた。この空間の主は今、この金色の髪の少女なのだ。
    「あなたが、私を描いてくださる方ですの?」
     よく通る凛とした声。真っ直ぐにこちらを見て微かに微笑んでいる。
    「その通りです、ナタリア殿下。本日はどうかよろしくお願いします」

     「私、あなたが描いたお父様とお母様の絵、大好きですわ!お父様の横顔は凛々しく、お母様は優しそうで」
     椅子に座ると、殿下は年相応の屈託のない笑顔を見せた。それでも、揃えた膝の上にきちんと手を乗せた美しい座り方で、絵を描きやすいよう気を遣っているようだ。
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    circle_mlc

    DONE【字コンテ】アップルグミ感謝祭2022にて展示した漫画の続き、の字コンテです。一応エンドマークまで書いてありますのでどんなオチかだけ知りたい方はご覧ください。
    【捏造設定が多分に含まれます。】
    ナタリアはラルゴに育てられていて、実の母親も健在です(出てきません)
    ナタリアはオールドラント童話という絵本に出てくるうしにんのエリオンが大好きという設定です。
    キムラス家の休日(後半、字コンテ)続きからいきなり始まります(書き文字)
    ラルゴ「仲良くだな」
    アッシュ「仲良くだぞ」
    (睨み合っている)
    ナタリア「あ、あの!」
    ナタリア「この園内マップにあるうしにんのマークは何なのでしょう?」(手にした紙の地図を指差す)
    アッシュ「それはナム孤島だな。うしにんのエリオンに会える場所だ」
    ラルゴ「行ってみるか?」
    ナタリア「エリオンに会える…⁉︎」(ウニフラ)
    (後ろにかわいいエリオンのイメージ絵、手を振って歩み寄ってくる)
    ナタリア「行きたいですわ!」
    うんうんと頷くアッシュとラルゴ

    (ナム孤島外観)
    入り口でヨークが施設の説明をして呼び込みをしている
    ヨーク(パークキャスト)「ここではエリオンとご挨拶したり写真を撮ったり出来るぜ〜」
    (並んでいる3人)
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    circle_mlc

    DONE2023/04/09 TOA webオンリー「ひだまりの旋律」の展示作品です。
    ※オリジナルのモブキャラクター目線の短編小説です。
    インゴベルト私室にある幼少期ナタリアの肖像画を描いた画家が、両親に似ていない彼女を不審に思うも人柄に尊敬の念を抱いていく話です。(CP要素なし)
    ※小説やドラマCDなど未履修の作品がありますので、それらと矛盾する描写があればご容赦ください。
    この腕が支えるもの 彼女が部屋に入ってきた瞬間、空気が変わった。小声でおしゃべりをしていたメイドたちは背筋を伸ばした後、小さな少女に深々とお辞儀をする。部屋の入り口に立っている兵士も、開いた扉の隙間から敬礼している姿が見えた。この空間の主は今、この金色の髪の少女なのだ。
    「あなたが、私を描いてくださる方ですの?」
     よく通る凛とした声。真っ直ぐにこちらを見て微かに微笑んでいる。
    「その通りです、ナタリア殿下。本日はどうかよろしくお願いします」

     「私、あなたが描いたお父様とお母様の絵、大好きですわ!お父様の横顔は凛々しく、お母様は優しそうで」
     椅子に座ると、殿下は年相応の屈託のない笑顔を見せた。それでも、揃えた膝の上にきちんと手を乗せた美しい座り方で、絵を描きやすいよう気を遣っているようだ。
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