ナルヒナ
モリカ
DONEナルヒナWEBオンリー・輪廻祭に愛をこめて、開催おめでとうございます!既出の『いちとせちとせ 秋・冬』に春・夏を書き下ろしました。同内容のものをネップリもできますので、詳しくは会場のサクカをクリック → お品書きをご確認下さい。
(ネップリの方は二段組となっております) 11
mojiyama1
DONE2022ナルトくんおたおめ話誕生日関係なくナルトくんが幸せなだけの話
2022おたおめ新婚小話ぽんと意識が浮上する。見慣れた天井と、明るいがまだ昼ではないことを示す、薄めた乳のような柔い色で染められた部屋の壁が見えた。
目覚めは上々だが、ナルトは体のそこかしこに気怠さが残るのを感じた。若さと、少々人間離れした個人的な身体の事情で体力こそ底無しだが、ここのところ続きに続いた任務で流石に気力を消耗したのだろう。目覚ましが鳴らないイコール今日は任務がないということで、起き上がるのも億劫だ。
ふと腰に感じる重怠さに気付く。熱が溜まるような、むずむずするような鈍い感覚は知らないものではなく、ナルトは上向いた姿勢のまま小さく溜め息をついた。
見なくてもわかる。
自分の下半身の一部が緩く立ち上がり、熱の放出をねだっている。
2251目覚めは上々だが、ナルトは体のそこかしこに気怠さが残るのを感じた。若さと、少々人間離れした個人的な身体の事情で体力こそ底無しだが、ここのところ続きに続いた任務で流石に気力を消耗したのだろう。目覚ましが鳴らないイコール今日は任務がないということで、起き上がるのも億劫だ。
ふと腰に感じる重怠さに気付く。熱が溜まるような、むずむずするような鈍い感覚は知らないものではなく、ナルトは上向いた姿勢のまま小さく溜め息をついた。
見なくてもわかる。
自分の下半身の一部が緩く立ち上がり、熱の放出をねだっている。
mojiyama1
MAIKINGお蔵入りしてたサイいのを終わらせてみようかと腰を上げました。モブ出ますがカプはサイいのオンリーです。ナルヒナがまだ無自覚やってて成立してない頃だと思う(だってデートの本サイから借りてたし)
どシリアスほのぼの話になる予定です
窓が開けられているのは、病院特有の匂いに気が滅入りがちになる患者の気分を少しでも軽くするためだった。
なにか道具を使わなければ届かないほど高い所に窓があるのは、思い余った患者が飛び降り、もしくは逃げ出す事態を防ぐため。
――つまりこの病室は、『そういう』患者専用の部屋だった。
「やあ。起きてたね」
軽いノックの後に続いて部屋に足を踏み入れた青年は穏やかに笑った。
視線の先には、壁に背を付けてぽつんと座る少女がひとり。
少女は青年を感情のこもらない目で一瞥すると、手元で続けていた作業を再開させた。機械的に。
その行動に意味があるのかどうかは分からない。ただの破壊衝動であるのか、一定の心を落ち着かせる効果があるのか黙々と――
5756なにか道具を使わなければ届かないほど高い所に窓があるのは、思い余った患者が飛び降り、もしくは逃げ出す事態を防ぐため。
――つまりこの病室は、『そういう』患者専用の部屋だった。
「やあ。起きてたね」
軽いノックの後に続いて部屋に足を踏み入れた青年は穏やかに笑った。
視線の先には、壁に背を付けてぽつんと座る少女がひとり。
少女は青年を感情のこもらない目で一瞥すると、手元で続けていた作業を再開させた。機械的に。
その行動に意味があるのかどうかは分からない。ただの破壊衝動であるのか、一定の心を落ち着かせる効果があるのか黙々と――
mojiyama1
DONEナルヒナ無自覚話。現実と夢うつつ、行ったりきたり
あなたを想えば想うほどに、藍がかった素直な黒髪は細い背中を覆うように流れている。
顔回りに後れ毛がある。白くやわらかな輪郭に降りかかる、額当ての巻かれた首もとに少しだけ影を落とす。
薄そうな、その肌を何気なく見た。それだけ。
*
いくら指を通しても引っ掛かることのない、素直で滑らかな髪に五指を突っ込み、くしゃりと握りこんで無理矢理に絡めとる。逃げてしまわないように、手のひらに留めて自分のものだと、束の間駄々をこねるように。
背後から引き寄せた肩はナルトの手のひらにすっぽりと収まってしまうほどに小さい。彼女が小さいままなのか、それとも自分の手が大きくなったのか。少々の驚きと共に振り返る視線を待てば、
緩慢な所作に続いて、頬に落ちた後れ毛が動く。
10103顔回りに後れ毛がある。白くやわらかな輪郭に降りかかる、額当ての巻かれた首もとに少しだけ影を落とす。
薄そうな、その肌を何気なく見た。それだけ。
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いくら指を通しても引っ掛かることのない、素直で滑らかな髪に五指を突っ込み、くしゃりと握りこんで無理矢理に絡めとる。逃げてしまわないように、手のひらに留めて自分のものだと、束の間駄々をこねるように。
背後から引き寄せた肩はナルトの手のひらにすっぽりと収まってしまうほどに小さい。彼女が小さいままなのか、それとも自分の手が大きくなったのか。少々の驚きと共に振り返る視線を待てば、
緩慢な所作に続いて、頬に落ちた後れ毛が動く。
hitsuji0409
Happy New Year超全忍集結2018にて発行したNARUTO/BORUTOの同人誌です。かれこれ3年以上たち、WEBにて再録することにいたしました。
題「だいじなもの」
うずまき一家+ナルヒナ
父親と和解したボルト、兄を心配するヒマワリ、そして家を支えるヒナタの腕にはナルトの知らない傷があった…。親と子供、夫婦を描いたお話。
※映画BORUTOの時間軸後のエピソードですが、違う個所もあります。ご注意ください。 33