ネロ
cuffblessu1213
DONEリケ視点を交えた健全なネロ晶♀SSです。特別なきみ 昼飯も終わって夕飯までのちょうどおやつ時。何か焼いてやろうか、なんて思案しながら呑気にパントリーを物色していたところに、幼いけど凛とした声が響き渡った。
「ネロ」
「なんだ、リケ。おやつねだりに来たのか」
「大事なお話があります」
「今?」
「ええ」
キッチンの中にある作業台に備え付けのスツールにちょこんと行儀よく腰掛けて、リケはこっちを真っ直ぐ見る。その真剣すぎる眼差しを適当にあしらうことも叶わず、なんかねえかなと急いでその辺に視線を彷徨わす。
「あ、リンゴあるぞ。ちょっと待ってな、角ウサギにしてやる」
「おやつをねだりに来たのではありませんが、剥いてくれるならいただきます」
向かいに腰掛けて果物ナイフでするするっと剥いたリンゴを皿に盛って出してやると、それを両手で持ったリケが小さい口でしゃり、と齧る。
2956「ネロ」
「なんだ、リケ。おやつねだりに来たのか」
「大事なお話があります」
「今?」
「ええ」
キッチンの中にある作業台に備え付けのスツールにちょこんと行儀よく腰掛けて、リケはこっちを真っ直ぐ見る。その真剣すぎる眼差しを適当にあしらうことも叶わず、なんかねえかなと急いでその辺に視線を彷徨わす。
「あ、リンゴあるぞ。ちょっと待ってな、角ウサギにしてやる」
「おやつをねだりに来たのではありませんが、剥いてくれるならいただきます」
向かいに腰掛けて果物ナイフでするするっと剥いたリンゴを皿に盛って出してやると、それを両手で持ったリケが小さい口でしゃり、と齧る。
68_nemui
DOODLEマネロキ(のつもり) 頭のおかしいファンがロキの前でアピールする話・ファン(モブ)がだいぶ喋る そして死ぬ
・ちょっとだけ流血描写
・前半マネ視点で後半ファン視点
実体化するアンビバレンス 柔らかい陽光が雲間から差し、街の広場に影を作っている。ロキは雨が降るのではないかと危ぶんでいたが、そうはならずにひとまず安心。西に黒い雲の塊が見えるが、あれがこちらに流れてくる頃には撤収しているだろう。
「あ……あ、あの! お会いできて嬉しいですっ! 僕、ロキ様みたいに堂々と振る舞えるようになりたくて……! えっ、いや、もちろんお歌も大好きです! っ、すみません上手く話せなくて! 色々考えてきたんですけど、いざロキ様を目の前にすると、んん、くぅ……!」
「フン……うっとおしい。どうにでもなっちまえよ」
「ううぅ……っ! カッコイイ……!」
今日、今まさに開かれているのはロキの握手会だ。街の広場の一角を借り、俺とロキ、今回のために雇った数人がそこに突っ立っている──なんて簡素なものだが。前々から「少しでもファンの喜ぶことをしたい、ファンの声を近くで聞きたい」と、本人がやりたがっていた。多少の不安はあったものの、俺はロキの、あの眼にどうにも弱い。不思議に移ろう瞳で見つめられると、何も言えなくなる。そんな目でねだられてしまえば、俺は頷く他の反応を手放してしまう。もちろん、駄目なことにはしっかり駄目と言わなければいけないとは思っている。だが、今回は否を突き付けるような事柄でもないだろう。
3949「あ……あ、あの! お会いできて嬉しいですっ! 僕、ロキ様みたいに堂々と振る舞えるようになりたくて……! えっ、いや、もちろんお歌も大好きです! っ、すみません上手く話せなくて! 色々考えてきたんですけど、いざロキ様を目の前にすると、んん、くぅ……!」
「フン……うっとおしい。どうにでもなっちまえよ」
「ううぅ……っ! カッコイイ……!」
今日、今まさに開かれているのはロキの握手会だ。街の広場の一角を借り、俺とロキ、今回のために雇った数人がそこに突っ立っている──なんて簡素なものだが。前々から「少しでもファンの喜ぶことをしたい、ファンの声を近くで聞きたい」と、本人がやりたがっていた。多少の不安はあったものの、俺はロキの、あの眼にどうにも弱い。不思議に移ろう瞳で見つめられると、何も言えなくなる。そんな目でねだられてしまえば、俺は頷く他の反応を手放してしまう。もちろん、駄目なことにはしっかり駄目と言わなければいけないとは思っている。だが、今回は否を突き付けるような事柄でもないだろう。
リゲル
DOODLEブラネロ短文 怒ったネロとネロのことがとても好きなブラッドリーさんの話全年齢いちゃいちゃです
無題お怒りになさった、このおっかなさを見よ。
決まっている。険しい目つきになって、鋭いジト目でこっちを思いっきり睨んでくる。小さな口からは想像し難い怒鳴り声が発され、ただしそこに怒りの詳細は含まれていなくて、困っちまう。耳がキンキンする割には、どうも言葉が足りないが、その薄い唇は本当に悔しそうにわななくし、この場では兎にも角にも俺様が悪いことになっているので、さっさと降参した方が身のためた。
しかし、適当な相槌と流し流されるような言葉で結ぶと、結局は包丁が投げられてくる。本当におっかないもんだ。そもそもどうして怒らせてしまったっけ。どうしてこんなにも悔しそうで悲しそうな顔をさせてしまったんだっけ。いつもおぼろけになっていて、ぽかんと、さっさと気の利く言葉がつっかえて出てこない。スマートとは程遠い。本調子など見当たらず。どうしたもんか。
856決まっている。険しい目つきになって、鋭いジト目でこっちを思いっきり睨んでくる。小さな口からは想像し難い怒鳴り声が発され、ただしそこに怒りの詳細は含まれていなくて、困っちまう。耳がキンキンする割には、どうも言葉が足りないが、その薄い唇は本当に悔しそうにわななくし、この場では兎にも角にも俺様が悪いことになっているので、さっさと降参した方が身のためた。
しかし、適当な相槌と流し流されるような言葉で結ぶと、結局は包丁が投げられてくる。本当におっかないもんだ。そもそもどうして怒らせてしまったっけ。どうしてこんなにも悔しそうで悲しそうな顔をさせてしまったんだっけ。いつもおぼろけになっていて、ぽかんと、さっさと気の利く言葉がつっかえて出てこない。スマートとは程遠い。本調子など見当たらず。どうしたもんか。
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DOODLE #ブラネロふぁみりー_思い出アルバム展示作品
ふわっとしたお話。色々適当。
厄災討伐後の平和な日常世界線。
一人息子が居なくなって焦る二人。探し出した先に居たのは……
とある日の家族の1日。
誰に似たのかとある日の夕方。
「ブラッド! チビがいねえ」
「は?」
出迎えたネロの第一声に、任務から戻ってきたブラッドリーは眉間にシワを寄せた。
「その辺に居るんじゃねえか」
「気配が辿れないんだ」
「……」
即座にブラッドリーの周りの空気が張り詰める。
精霊達がピリついているのがネロにも伝わった。
「居ねえな」
「ちょっと目を離した隙に……悪い、俺がちゃんと見てなかったから」
「とにかく、探すのが先だ」
《アドノポテンスム》
ブラッドリーは箒の上に立ち、そのまま上空へと浮き上がる。まだ幼いとはいえ魔法使いだ。更にブラッドリーとネロの子だと知れたら狙われる可能性は大いにある。だからこそ人目につかない北と東の国境を隔てる山の麓に家を建てたのだが、それでも可能性はゼロではない。
1837「ブラッド! チビがいねえ」
「は?」
出迎えたネロの第一声に、任務から戻ってきたブラッドリーは眉間にシワを寄せた。
「その辺に居るんじゃねえか」
「気配が辿れないんだ」
「……」
即座にブラッドリーの周りの空気が張り詰める。
精霊達がピリついているのがネロにも伝わった。
「居ねえな」
「ちょっと目を離した隙に……悪い、俺がちゃんと見てなかったから」
「とにかく、探すのが先だ」
《アドノポテンスム》
ブラッドリーは箒の上に立ち、そのまま上空へと浮き上がる。まだ幼いとはいえ魔法使いだ。更にブラッドリーとネロの子だと知れたら狙われる可能性は大いにある。だからこそ人目につかない北と東の国境を隔てる山の麓に家を建てたのだが、それでも可能性はゼロではない。
葵そら
DONE❄🌸ブラネロ♀の子供視点のお話。このお話の二人ですが、前作読まなくてもこれだけでも読めると思います。
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17091746
女体化注意。二人の子供が出てきます。 2844
nari_0815_
DONE現に祝杯2開催おめでとうございます!前に描いた一般人×俳優のネロファウ。3ページ目からが出会い編です。
あんま設定生かせてないし描きたいとこしか描いてません!!
一応魔法舎軸でネファだった記憶が無いネと有るファのつもり。 9
(¦3[▓▓]
MOURNINGwebオンリー展示用①魔法舎軸4p
オズ不在 ネロがいる
カプ要素が死ですが片思いはしている
ウェブオンリー開催おめでとうございます!
見てくださった方ありがとうございました 4
00330033_ooo
DONEブラッドリーが未知のウイルスに感染して、高熱などに苦しむ話です。看病はネロ(と、時々フィガロ)です。ブラッドリーと未知のウイルス「あんた、それどうしたんだ?」
「あ?」
それは夕飯の準備をしていた時だった。つまみ食いをしようとする食いしん坊の腕を掴み上げると、手首の裏側に湿疹ができていたのだ。
「なんだこれ…まぁ、すぐ治んだろ」
ブラッドリーも今気付いたようで、不思議そうにしている。だが彼の言う通り、赤子でもあるまいし小さな湿疹など大騒ぎするほどのことでもない。
「ちゃんと野菜食ってビタミン取らねぇから、そんなんできるんだよ」
「げ、やめろ。野菜は食わねぇ!」
なんてやり取りをした翌日、ブラッドリーは部屋から出てこなかった。はじめは、またくしゃみで飛ばされたのかと思い気にしていたかった。が、翌日になっても彼は姿を現さず、悪い予感が脳裏をチラつく。どこかで怪我でもしたのか。部屋から出れない事情があるのか。様々な可能性で頭が埋め尽くされそうになったその時、魔法舎に誰かの指笛が響き渡った。
8945「あ?」
それは夕飯の準備をしていた時だった。つまみ食いをしようとする食いしん坊の腕を掴み上げると、手首の裏側に湿疹ができていたのだ。
「なんだこれ…まぁ、すぐ治んだろ」
ブラッドリーも今気付いたようで、不思議そうにしている。だが彼の言う通り、赤子でもあるまいし小さな湿疹など大騒ぎするほどのことでもない。
「ちゃんと野菜食ってビタミン取らねぇから、そんなんできるんだよ」
「げ、やめろ。野菜は食わねぇ!」
なんてやり取りをした翌日、ブラッドリーは部屋から出てこなかった。はじめは、またくしゃみで飛ばされたのかと思い気にしていたかった。が、翌日になっても彼は姿を現さず、悪い予感が脳裏をチラつく。どこかで怪我でもしたのか。部屋から出れない事情があるのか。様々な可能性で頭が埋め尽くされそうになったその時、魔法舎に誰かの指笛が響き渡った。
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DONE #そういうブラネロ11#うつさたプチ
営業1課課長ブラッドリー×設計課ネロ(元営業1課)のリーマンパロです。
晶とファウスト登場します。
彼と彼のヒミツゴト「ブラッド!なんだあの無茶で雑な依頼書!」
晶は思わずびく、と肩を震わせた。
営業の部署が集中しているエリアの一角のスタンディングミーティング用のスペースから漏れたものらしい。
「ネロ……? の、声ですよね」
晶の疑問符は無理もない。新しい制度に対応するために導入する経理システムについての打ち合わせで共に会議室へ向かう途中だったファウストがそうだな、と晶とは対照的に至って冷静に頷いた。
「取引先から依頼があった新製品の打ち合わせだろう。……君、なんでそんな驚いた顔をしているんだ」
「あっ、すいません。ネロ、いつも緩いというか、のんびりっていうか……あまり怒っているイメージがなかったので、驚いちゃって」
3945晶は思わずびく、と肩を震わせた。
営業の部署が集中しているエリアの一角のスタンディングミーティング用のスペースから漏れたものらしい。
「ネロ……? の、声ですよね」
晶の疑問符は無理もない。新しい制度に対応するために導入する経理システムについての打ち合わせで共に会議室へ向かう途中だったファウストがそうだな、と晶とは対照的に至って冷静に頷いた。
「取引先から依頼があった新製品の打ち合わせだろう。……君、なんでそんな驚いた顔をしているんだ」
「あっ、すいません。ネロ、いつも緩いというか、のんびりっていうか……あまり怒っているイメージがなかったので、驚いちゃって」
68_nemui
DOODLEマネロキ のつもりだけど死ネタですマネしか喋らないしずっと可哀想 暗い
Q.どうして二人こんなんなってるの?
A.知らん……書きたいところだけ書いたから……
失楽 すっかり日が暮れ、一際大きな星が空に瞬く頃。外出を終え、ふらつく足取りで家まで辿り着いた。疲れた身体でそのまま居間を抜け、寝室へ向かう。
寝室の扉を開け、まず目に入ってくるのは豪奢な天蓋付きのベッド。そして、そこで眠るロキだ。
カーペットに足跡を残し、ベッドの方へ歩み寄る。月明かりの下、白いシーツに横たわるロキは人ならざる美しさを放っていて、まるでおとぎ話か何かのワンシーンを切り取って「そこにある」ように見えた。実際、人ではない訳だが。
薄く色付いた唇に口付け、ベッドのへりに腰を落とした。
「ただいま、ロキ。今日もいい子にしてたか」
紅い髪を撫で付ける。柔らかな手触りを楽しむように摩っていると、石鹸の香りが上ってきた。
3072寝室の扉を開け、まず目に入ってくるのは豪奢な天蓋付きのベッド。そして、そこで眠るロキだ。
カーペットに足跡を残し、ベッドの方へ歩み寄る。月明かりの下、白いシーツに横たわるロキは人ならざる美しさを放っていて、まるでおとぎ話か何かのワンシーンを切り取って「そこにある」ように見えた。実際、人ではない訳だが。
薄く色付いた唇に口付け、ベッドのへりに腰を落とした。
「ただいま、ロキ。今日もいい子にしてたか」
紅い髪を撫で付ける。柔らかな手触りを楽しむように摩っていると、石鹸の香りが上ってきた。
etoeto26
DONE滝雪さんのくしゃみタイムスリップネロブラ小説を漫画で描かせていただきました(https://x.com/tal_ray_miya/status/1705654114238271684?s=46&t=-vwbiwr5sEbtMimCoXlbww)ありがとうございました! 8
srt836
MAIKING◾️2枚目、画質良いものに差替しました。(10/2.22時)読めないもの晒してしまい申し訳ありませんでした◾️
そう言うことにしているつもり11開催ありがとうございます!!!!
きりぎりにごめんなさい!
ブラネロ漫画、そっと2ページ置いておきます……… 3
お ぎ
DONEそういうブラネロ11開催おめでとうございます。短い漫画2点を展示します。(2Pと3P)2つの話は繋がっていません。
どっちも事後の匂わせしかないしボスはどっちもほぼ上裸なのでご注意ください。 7
salmon_0724
DONE #そういうブラネロ11魔法使い、フォ学、パラロイ、妖異譚、シースクのネロが謎時空に集められ、自分のブラッドリーの愚痴をこぼしたり惚気あったりする話です。
全世界ネロ会議 気が付くと真っ白い部屋にいた。
壁も床も天井も白く、窓もないのにやけに明るい部屋だ。
部屋には木製の椅子が五つ。
そのうちの一つに、ネロはゆったりと腰かけていたのだった。
椅子はやけに座り心地がよくて、それは大変結構なのだが、問題はこの部屋にいるのがネロ一人ではないことだ。
円形に椅子が配置されているので、同じく椅子に座っている他の四人の顔がよく見える。
どうやらこの部屋にいるのは全員が同じ顔……、すなわち、ネロ自身と同じ顔の男だと認識せざるをえなかった。
もっとも、変身魔法を使えば容姿を変えることはできるのだから、同じ顔の男が何人存在しようとあり得ない話ではない。
だからネロが一番気にかかっているのは、自分たち五人をこの部屋に閉じ込めた存在の思惑だ。
12238壁も床も天井も白く、窓もないのにやけに明るい部屋だ。
部屋には木製の椅子が五つ。
そのうちの一つに、ネロはゆったりと腰かけていたのだった。
椅子はやけに座り心地がよくて、それは大変結構なのだが、問題はこの部屋にいるのがネロ一人ではないことだ。
円形に椅子が配置されているので、同じく椅子に座っている他の四人の顔がよく見える。
どうやらこの部屋にいるのは全員が同じ顔……、すなわち、ネロ自身と同じ顔の男だと認識せざるをえなかった。
もっとも、変身魔法を使えば容姿を変えることはできるのだから、同じ顔の男が何人存在しようとあり得ない話ではない。
だからネロが一番気にかかっているのは、自分たち五人をこの部屋に閉じ込めた存在の思惑だ。