ハイラル城
itono_pi1ka1
DOODLE子守任務のお昼寝当番をしているテバを目撃するリーバルの話。※捏造100%
※ハイラル城奪還決戦までのどこかのモラトリアム。
記憶羽ばたく寝物語子守任務のお昼寝当番をしているテバを目撃するリーバルの話。
『黎明を追う鳥』の話を前提にしている二人。
※捏造100%
◇
おや、聞きなれない声がする。リトの村は昼下がり、任務を終えて一息つける場所を探していたリーバルは、知己であるはずの低い声に誘われて、ぱちりと瞬いた。
風の音、鳥のさえずりヤンマの羽音、つむじ風なんて当たり前に動じず少し声を張って売り買いをする人々の会話、板張りの階段通路をきいきい鳴らす往来の音。村の穏やかな喧騒のなかで、さほど目立つでもないその低い声音を拾い上げてしまった自分の聞き耳に内心少し首をかしげる。
しかし、一度拾い上げた声音は耳から離れない。理由を深く考え始めたら墓穴を掘る気がするのでナシだ。後に詰めている仕事もない、他に仕方なしと興味の向くまま声音をたどって、リーバルは風に揺られる編み髪を押さえながら村の階下を見下ろした。
11761『黎明を追う鳥』の話を前提にしている二人。
※捏造100%
◇
おや、聞きなれない声がする。リトの村は昼下がり、任務を終えて一息つける場所を探していたリーバルは、知己であるはずの低い声に誘われて、ぱちりと瞬いた。
風の音、鳥のさえずりヤンマの羽音、つむじ風なんて当たり前に動じず少し声を張って売り買いをする人々の会話、板張りの階段通路をきいきい鳴らす往来の音。村の穏やかな喧騒のなかで、さほど目立つでもないその低い声音を拾い上げてしまった自分の聞き耳に内心少し首をかしげる。
しかし、一度拾い上げた声音は耳から離れない。理由を深く考え始めたら墓穴を掘る気がするのでナシだ。後に詰めている仕事もない、他に仕方なしと興味の向くまま声音をたどって、リーバルは風に揺られる編み髪を押さえながら村の階下を見下ろした。
もけもけこけこ
MEMOコロナでぶっ倒れているときに浮かんだ妄想を忘れないように補完しておくものですただのクソガキなリンクしかいません
独自の設定があります
BotW、ハイラル城の図書室でのくだらない話、
ギャグではありますがリンクが助平なのでワンクッションです
それでもいい人向けです 7
tokinoura488
DONETwitterに投げてpixivにもアップして本にもしたハイラル城備忘録の1話モブ視点から語られるリンゼルです(*´∇`*)
画像残ってたから、これからちょこちょこアップします。 8
tokinoura488
MAIKINGなかなか進まない原稿リンゼル本を出す気はあるんだよっという気持ちを込めて、こっそりフォロワー様限定で「ハイラル城備忘録・姫と騎士の百年【闇市調査の記憶】」の前半部分(R18前)を尻叩き用として載せます(*ノ▽ノ)
存分に尻を叩いてくださいませ! 7962
ろく@rocggm
DOODLEこんなんだったら初日からダメそうだなって思った姫付騎士拝命ほやほや妄想まんが(雑あと、ハイラル城のトイレどこなのか凄く気になってしまった……
既に考察あるかもですが検索の範囲では分からず……本編でも厄黙でも、それらしい場所見当たらないし、下手したら滝とか上手いこと活用してた?ってことで外に用足し用の小屋的なのあったけど厄災で全部壊れた説を支持します(それじゃお堀最強になってしま 2
tokinoura488
DONETwitterに「#ハイラル城備忘録・青史」のタグでアップしたモブ視点リンゼルSS登場モブ:ゲルド族の踊り子・デューラ・24歳
タイトル:ふたりは運命共同体
ハイラル城備忘録・青史【宮廷踊り子の記録1】
【ふたりは運命共同体】
あたしの名はデューラ。期間限定で宮廷の踊り子として雇われた身だ。
屈強な者の多いゲルド族の中で、踊り子として身を立てている者は少なく、毛色の珍しさもあって呼ばれているのかも知れない。が、自分の踊りを披露する場を与えられていることはありがたく、日々踊りと体を磨くことは欠かさない。
温かな日差し降り注ぐ午後。あたしは城下の宿で身支度を整えた。今日は王宮に呼ばれている。ゼルダ姫には二度目の謁見になるか。
前回はとても疲労しているとのことで、姫の表情は芳しくなく、口数も少なかった。そこに寄り添う近衛兵がそつなつく対応していたのが印象に残っている。思い出すのはその誠実で冷静な対応だけではなく、姫が下がられた後の表情だ。
5771【ふたりは運命共同体】
あたしの名はデューラ。期間限定で宮廷の踊り子として雇われた身だ。
屈強な者の多いゲルド族の中で、踊り子として身を立てている者は少なく、毛色の珍しさもあって呼ばれているのかも知れない。が、自分の踊りを披露する場を与えられていることはありがたく、日々踊りと体を磨くことは欠かさない。
温かな日差し降り注ぐ午後。あたしは城下の宿で身支度を整えた。今日は王宮に呼ばれている。ゼルダ姫には二度目の謁見になるか。
前回はとても疲労しているとのことで、姫の表情は芳しくなく、口数も少なかった。そこに寄り添う近衛兵がそつなつく対応していたのが印象に残っている。思い出すのはその誠実で冷静な対応だけではなく、姫が下がられた後の表情だ。
tokinoura488
DONETwitterに「#ハイラル城備忘録・幻史」のタグでアップしたモブ視点リンゼルSS登場モブ:造園技師 短髪白髪交じりの元気なご老体
タイトル:孤独の終焉
#ハイラル城備忘録・青史【造園技師の記録1・枝を乱す者】の続きのお話
ハイラル城備忘録・幻史【造園技師の記録2】
2 孤独の終焉
刈り込んだ枝葉に、朝露が美しく光っている。儂の手のひらでは今日にでも咲くだろう蕾が、まだ眠そうにしている。この花はゼルダ姫様のお気に入りの花だ。淡いベージュの地味な花だが、とても香りが良い。東の空は次第に明るくなり、薄雲の中から太陽が生まれた。
「今日も綺麗だ」
儂は満足して次の作業へと移る。井戸に水を汲みに行き、水でいっぱいになった木桶を上げる。滑車の音を聞きながら、先日のことを思い出していた。
今は亡き王妃とゼルダ姫様にだけの【隠れ園】に辿り着いた青年。姫付きの騎士となったリンクは、どうやらあれから何度もあの隠し通路を使っているようだ。外から見てもただ庭木が林立しているようにしか見えないが、人ひとりだけ通れるようになっている。彼奴の性格からして、強引な突破はおそらく一度きりのはず。ただ確証はない。ゼルダ姫様が嫌だと言えば、きっとあの騎士は道順を知ったとしても、決して立ち入ることはないだろう。
28952 孤独の終焉
刈り込んだ枝葉に、朝露が美しく光っている。儂の手のひらでは今日にでも咲くだろう蕾が、まだ眠そうにしている。この花はゼルダ姫様のお気に入りの花だ。淡いベージュの地味な花だが、とても香りが良い。東の空は次第に明るくなり、薄雲の中から太陽が生まれた。
「今日も綺麗だ」
儂は満足して次の作業へと移る。井戸に水を汲みに行き、水でいっぱいになった木桶を上げる。滑車の音を聞きながら、先日のことを思い出していた。
今は亡き王妃とゼルダ姫様にだけの【隠れ園】に辿り着いた青年。姫付きの騎士となったリンクは、どうやらあれから何度もあの隠し通路を使っているようだ。外から見てもただ庭木が林立しているようにしか見えないが、人ひとりだけ通れるようになっている。彼奴の性格からして、強引な突破はおそらく一度きりのはず。ただ確証はない。ゼルダ姫様が嫌だと言えば、きっとあの騎士は道順を知ったとしても、決して立ち入ることはないだろう。
tokinoura488
DONETwitterに「#ハイラル城備忘録・幻史」のタグでアップしたモブ視点リンゼルSS登場モブ:アデヤ村の娘・15才代・女性
タイトル:それは森の色
ハイラル城備忘録*幻史【アデヤ村村娘の記録1】
1 それは森の色
アデヤ村は今日も眠たくなるくらい平穏だ。窪んだ大地に湧き出る泉の中に点在する家々。丘の上には影ですっぽり村が隠れてしまうのではないかと思うほどの巨木が立っている。私は主の樹と勝手に呼んでいる。泉に立ち並ぶ家と家とを繋いでいる渡橋の木板を踏めば、振動に驚いて小魚が水面に勢いよく跳ねた。水しぶきが太陽の光にキラキラ光って、美しい波紋が広がっていく。
私は今年で十五になる。もう少しで独り立ちしてもいい年になるけれど、自分が将来どうするのか未だ決めきれないでいる。一つしか年の変わらないゼルダ姫様は、厄災を封じるために修行の日々だと聞いた。
40981 それは森の色
アデヤ村は今日も眠たくなるくらい平穏だ。窪んだ大地に湧き出る泉の中に点在する家々。丘の上には影ですっぽり村が隠れてしまうのではないかと思うほどの巨木が立っている。私は主の樹と勝手に呼んでいる。泉に立ち並ぶ家と家とを繋いでいる渡橋の木板を踏めば、振動に驚いて小魚が水面に勢いよく跳ねた。水しぶきが太陽の光にキラキラ光って、美しい波紋が広がっていく。
私は今年で十五になる。もう少しで独り立ちしてもいい年になるけれど、自分が将来どうするのか未だ決めきれないでいる。一つしか年の変わらないゼルダ姫様は、厄災を封じるために修行の日々だと聞いた。
ひやむぎ
DOODLEトワくんと古さんバレンタイン遅刻漫画(?)大遅刻したけどチョコじゃないから大丈夫だよね理論(大丈夫ではない)
持っているのはハイラル城のシャンデリアあるフロアの段差。チョコっぽいよねという話。
tokinoura488
DONETwitterに「#ハイラル城備忘録・青史」のタグでアップしたモブ視点リンゼルSS登場モブ:調馬師・40才代後半・男性
タイトル:人参は美味しい
ハイラル城備忘録・青史【調馬師の記録】
1:人参は美味しい
コイツがここに来るようになったのは、姫付きの護衛が選ばれたと耳にしてからまもなくのことだった。
ここは王族専用の馬房。調馬師のおれが専属になって何年になるだろう。こんな風に自分の馬がいるでもないのに訊ねてくる奴は時々いる。王族の馬を預かる場所として、基本的に調馬師と飼育担当以外は立ち入り禁止だ。周囲をぐるりと囲んだ柵の周辺には衛兵が巡回しているし、大きな門扉の前には見張り小屋もある。
「ただの胡散臭いボウズじゃなかったか」
金属を何重にも輪にしたブラシで、丁寧に白いたてがみを梳かしている細身の青年に目をやった。気に入らないのか白馬はむず痒そうに時折首を大きく振る。その対処に必死で、きっとおれの言葉は耳に届いてはいないだろう。
26241:人参は美味しい
コイツがここに来るようになったのは、姫付きの護衛が選ばれたと耳にしてからまもなくのことだった。
ここは王族専用の馬房。調馬師のおれが専属になって何年になるだろう。こんな風に自分の馬がいるでもないのに訊ねてくる奴は時々いる。王族の馬を預かる場所として、基本的に調馬師と飼育担当以外は立ち入り禁止だ。周囲をぐるりと囲んだ柵の周辺には衛兵が巡回しているし、大きな門扉の前には見張り小屋もある。
「ただの胡散臭いボウズじゃなかったか」
金属を何重にも輪にしたブラシで、丁寧に白いたてがみを梳かしている細身の青年に目をやった。気に入らないのか白馬はむず痒そうに時折首を大きく振る。その対処に必死で、きっとおれの言葉は耳に届いてはいないだろう。
tokinoura488
DONETwitterに「#ハイラル城備忘録・青史」のタグでアップしたモブ視点リンゼルSS登場モブ:近衛兵・20才代・男性
タイトル:差し出す手は
ハイラル城備忘録*青史【近衛兵の記録】
1:差し出す手は
いつになくオレは高揚感に酔いしれていた。
「ゼルダ姫様はここより峡谷を抜けられる。全方向に注意せよ! 心してかかれ!」
隊長の声が林立する苔むした樹木の間に響いた。
ゼルダ様を狙う者が部隊に紛れ込んでいるという情報が伝わったのは、前夜のことだ。リトの村への訪問は変えられない。狙われるとすれば必ず通らねばならない峡谷との予測の元、方策が思案され、そして決行された。
オレの左側を金色の髪を揺らした華奢な身体が遠ざかっていく。その隣には青い英傑服が寄り添って進む。伝説のマスターソードが握られた手。感情の読めない顔に鋭い青い目だけが、やけに強く印象に残るのがリンクという近衛兵だ。オレが入隊した時にはすでに在籍していた先輩に当たるが、オレよりずっと年は若い。オレは目の前で見せつけられる実力の差に猛烈な嫉妬を抱き続けていた。細身の身体からは想像できないほどのスピードと一太刀の威力。それは同じ近衛兵となり前線に出る機会が増えて、より強くオレの心を抉っていく。どんなに追いかけても到底追いつくことのできない領域。そんなのオレにだって分かっている。あいつにとってオレなど歯牙にも掛からない存在だということも理解している。それでもオレの中の嫉視は消えない。リンクがゼルダ様付きとなって以降より強くなったほどだ。
31941:差し出す手は
いつになくオレは高揚感に酔いしれていた。
「ゼルダ姫様はここより峡谷を抜けられる。全方向に注意せよ! 心してかかれ!」
隊長の声が林立する苔むした樹木の間に響いた。
ゼルダ様を狙う者が部隊に紛れ込んでいるという情報が伝わったのは、前夜のことだ。リトの村への訪問は変えられない。狙われるとすれば必ず通らねばならない峡谷との予測の元、方策が思案され、そして決行された。
オレの左側を金色の髪を揺らした華奢な身体が遠ざかっていく。その隣には青い英傑服が寄り添って進む。伝説のマスターソードが握られた手。感情の読めない顔に鋭い青い目だけが、やけに強く印象に残るのがリンクという近衛兵だ。オレが入隊した時にはすでに在籍していた先輩に当たるが、オレよりずっと年は若い。オレは目の前で見せつけられる実力の差に猛烈な嫉妬を抱き続けていた。細身の身体からは想像できないほどのスピードと一太刀の威力。それは同じ近衛兵となり前線に出る機会が増えて、より強くオレの心を抉っていく。どんなに追いかけても到底追いつくことのできない領域。そんなのオレにだって分かっている。あいつにとってオレなど歯牙にも掛からない存在だということも理解している。それでもオレの中の嫉視は消えない。リンクがゼルダ様付きとなって以降より強くなったほどだ。
tokinoura488
DONETwitterに「#ハイラル城備忘録・幻史」のタグでアップしたモブ視点リンゼルSS登場モブ:医務官・60才代・男性
タイトル:傍にいるべき者
ハイラル城備忘録*幻史【医務官の記録】
1:傍にいるべき者
ハイラル城常駐の医務官である私の元に、ゼルダ姫が運び込まれたのは月が頭上高く昇った頃だった。ひどく静かな夜で、遠方に出向いた英傑一行が戻ると聞いていたより、ずっと早い到着に思えた。
「こちらへ。事情を説明して頂けますかな?」
ぐったりとしたゼルダ姫の御身をその胸に抱きかかえ、開け放ったドアの前で肩を上下させていたのは青い顔をしたリンク殿だった。彼の話で何かを飲んだらしいことは分かった。古い文献を探す為、出向いた先での出来事という。その場所の名に悪い予感が頭をよぎった。私は手早くゼルダ姫の状態を確認した。
上気した頬。その割に発熱に至らぬ体温。乱れた息と顔色だけなら通常の感冒と症状は似ているが、やはり何か違う。
23011:傍にいるべき者
ハイラル城常駐の医務官である私の元に、ゼルダ姫が運び込まれたのは月が頭上高く昇った頃だった。ひどく静かな夜で、遠方に出向いた英傑一行が戻ると聞いていたより、ずっと早い到着に思えた。
「こちらへ。事情を説明して頂けますかな?」
ぐったりとしたゼルダ姫の御身をその胸に抱きかかえ、開け放ったドアの前で肩を上下させていたのは青い顔をしたリンク殿だった。彼の話で何かを飲んだらしいことは分かった。古い文献を探す為、出向いた先での出来事という。その場所の名に悪い予感が頭をよぎった。私は手早くゼルダ姫の状態を確認した。
上気した頬。その割に発熱に至らぬ体温。乱れた息と顔色だけなら通常の感冒と症状は似ているが、やはり何か違う。
tokinoura488
DONETwitterに「#ハイラル城備忘録・幻史」のタグでアップしたモブ視点リンゼルSS登場モブ:図書館司書・35才・妻子あり
タイトル:掃除の極意
ハイラル城備忘録*幻史【図書館司書の記録】
1:掃除の極意
図書館司書の一日は掃除から始まる。片手に大きめの刷毛を持ち、中央階段を奥へと上がっていく。刷毛はシツゲンスイギュウの毛が一番適している。毛質は硬いがしなやかで埃を絡め取るが、表紙の細やかな装丁を傷つけないからだ。
ハイラル城の書物のほとんどは覧できるように整えられている。大きなホールを中心に、背の高い本棚が並び、左右に設けられた中二階は廊下と書棚を兼ねる。ホールには書物を読んだり、書き物ができるよう机が設えられ、学者や術士が学びにやってくる。時々僕のちいさな息子も妻に連れられて絵本を借りていく。だからこそ居心地の良い場所にせねばという気持ちが強くなるのだろう。
29381:掃除の極意
図書館司書の一日は掃除から始まる。片手に大きめの刷毛を持ち、中央階段を奥へと上がっていく。刷毛はシツゲンスイギュウの毛が一番適している。毛質は硬いがしなやかで埃を絡め取るが、表紙の細やかな装丁を傷つけないからだ。
ハイラル城の書物のほとんどは覧できるように整えられている。大きなホールを中心に、背の高い本棚が並び、左右に設けられた中二階は廊下と書棚を兼ねる。ホールには書物を読んだり、書き物ができるよう机が設えられ、学者や術士が学びにやってくる。時々僕のちいさな息子も妻に連れられて絵本を借りていく。だからこそ居心地の良い場所にせねばという気持ちが強くなるのだろう。