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    ハーゲン

    Lno_221b_ss

    DOODLEダッツを買いに走る/风无

    「相手のために、深夜のコンビニへハーゲンダッツを買いに走る方が攻」みたいな受攻判定?をツイッターで見掛けて、判定はともかく风息にも走ってもらおうと思ったやつ。
    ※同居時空风无
    ***


    「アイスが食べたい」
     そう无限が言い出したのは、まだ汗も引かない寝台の上でのことだった。夜更けの色をした髪を乱したまま、顔にかかるそれをいささか乱暴に搔き上げて息をついた无限は、その色めいた動作とは裏腹に実に子供っぽい顔で风息に甘味の買い出しを強請りだした。
    「ええ……今からか?」
     まだ服も着ていないぞと難色を示す风息は、しかし常日頃は无限から甘えられることが少ないため、つい元来の世話好きな性質を発揮してしまうのであった。
    「ハー○ンダッツのバニラがいい」
    「じゃあ俺はチョコだな……じゃなくて。買いに行くのは構わないが、お前、それまで起きていられるのか」
    「問題ない」
     キリと顔を上げた无限だったが、いつもなら情事の後は早々に寝入ってしまうものだから、风息は胡乱な表情になる。今はこんなことを言っているけれども、帰宅したら寝顔での出迎えになる可能性が高いだろう。
    「……まあいいさ、分かった。すぐに戻るから待ってろ」
    「うん」
     素直な応えも、こっくりと頷く様子も常にない幼さを纏っており、风息は无限の頭をくしゃりとかき混ぜて部屋を出た。
     終夜営業の店までは徒歩十数分、この 1077