バンドTAKA☆SUGI妄想ボーカルはMORI
三味線はTAKASUGI（リーダー）
他は考えてないけど坂本さんがギターやったり以蔵さんがドラムやったりすれば良いんじゃないかな
その辺の道端とか公園とかで演奏したら結構人が集まる
TAKASUGIのノリノリのMCが人気。彼が居る対バンは仲の悪いバンド同士を入れてしまってもトラブルの被害は最小限。
時々ホール借りてライブ企画するけど毎回前日前々日くらいから三味線リーダーは風邪をひき寝込んで欠席。
まだそんなに売れてないのに全国ライブを突然企画し敢行。しかし途中から三味線リーダーは姿を現さなくなり、代わりにAI TAKASUGIなる電子のメンバーが三味線の代わりに電子音で参加するようになる。TAKASUGIとそっくりな容姿の映像を映し出す演奏機械にファン困惑。しかしソロライブでもかつての三味線リーダーのようなMCが聞けるようになり、新参者は歓喜。古参はなんともいえない気持ちを持ちつつ楽しむ。

BOY MEETS NUMBER FIVEオレがこの四月から通い始めた高校には、委員会の制度がある。学生の主体的な活動を促すとかなんとかで、クラスで選ばれた者が所属、活動する。
それはいい。問題は、その選出の仕方だ。自分から挙手した学生がその活動に加わることには何の疑念の余地もない。だが、「その日、たまたま家庭の事情で欠席した」という理由でその役目を押し付けられるのは納得がいかない。
放課後に図書室で窓口の当番をしろなどと、やりたがる者は少ないだろう。それはそうだろうが、当人の意向も聴かずに勝手にオレを図書委員に任命するなど、本当に、勘弁してほしいものだ。
しかし、頼まれれば断れないのがオレという人間だった。面倒だとは思いつつも、集まりには参加し、当番には図書室での仕事をこなしている。担任やクラスの者には不信感が残っているが、図書委員会の面々は何も悪くない。不誠実な態度を取っていては、彼ら彼女らが困ってしまうだろう。だから、せめて真面目に活動することにした。

埃の中のアルペジオ　壱は悩んでいた。
　腕組みをし、背中を丸めて眉をしかめる。一歩足を踏み出せば靴の下でじゃりりと砂を噛む音がしてそれが気に入らないとばかりにますます眉間に皺を寄せた。
「うーん……」
　眼下に広がる光景が、壱が想像していたものとはだいぶ違っていたせいだ。
「おれは、滝に行きたいって言ったんだけどなあ」
　青い空、白い雲、広がる水平線、寄せては返す波。
　どこからどう見ても、『海』だ。滝はない。
「JUICY、いったいなにを勘違いしたの？　これ」
　頼んだ相手が悪かったのかもしれない。滝に行きたいのだが送ってくれないか、と、よりにもよってJUICYに頼んだのは、壱の責任ではないだろうか。
　なぜ滝に行こうかと思ったか。もちろん、インスピレーションを養う修行のためだ。壱の所在するバンドがもっと上に行くためには個人の向上が必要であり、修行といえば滝なのだ。