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    ペレ

    BSGB_wt

    MOURNING第二次大規模侵攻終結後、亡くなったオペレーターさんたちの追悼式でのお話。暗いのでご注意ください。
    冷たい花大規模侵攻で、通信室のオペレーターが6人亡くなった。
    さほど親しかったわけでもないが、みんな顔見知りだった。
    喪服は持ってなかったけど、オペレーターの制服でよいとのことだった。葬儀用のバッグや数珠は母親に借りた。借りる時に、
    「あなたは大丈夫なの」
    と聞かれた。
    『大丈夫』と言うのも、『心配かけてごめん』と言うのも違う気がしたから、
    「これでも役に立ってるんだよ」
    と言った。答えになっていない気もしたけど、それでも一応、納得してくれたようだった。


    追悼式はボーダー内でひっそりと行われた。
    外部でやるとメディアの人たちが来てしまうので、ご家族をお迎えに伺って、ボーダー本部までご足労いただいたそうだ。
    ご家族の皆さんは悲しみが溢れ出さないようにするので精一杯で、周りを見る余裕などなさそうだった。基地で働くということで、危険が伴うことはあらかじめ説明されていたし、そういう契約をしていた。もちろん危険手当もついていた。でも、本部基地で前線に立たない職員が、こんな風に危険にさらされ、命を奪われるなんて、それこそ想定外だったろう。
    1720

    うたこ

    DONE異層の魔法使いたちと黒猫のカーニバル展示その2
    アポ兄とヴァカ隊長がデートするお話です。それだけの話です。オペレーション・ホリデーの後らへん。
    Just a little monopolize 兄が取材を受けたという話は聞いていたのでエリュマでヴァッカリオは酒を買うついでにその雑誌も買った。これは、兄とは絶縁状態にあった頃からの習慣だ。職場で開くのはちょっと抵抗のある雑誌だが、店長(あだ名)相手なら気にせず買える。彼とはいろいろお互い様の関係なので。
     店内のイートインコーナーに腰掛けて、買ったばかりの缶のプルトップを開ける。雑誌を開くと女性向けのファッション誌で、アポロンⅥ以外に載っている男性は若手の俳優ばかりだった。
    「なんでこれで浮かないのかねぇ」
     パラパラと雑誌をめくっていく。
     一日密着取材、と銘打ったその記事は確かに兄の一日を追ったものだった。決まった時間に起きてトレーニングをし、栄養面を考慮した食事を短時間で済ませて、始業開始時間より早めに出勤して、ヴィランが出れば陣頭指揮をとって自らも出動。紙面を飾る写真はどれも凜々しく、キラキラと輝いている。意外にもポーズをとったような写真はなく、本当に仕事中を撮っている写真ばかり。きっとこのカメラマンはアポロンⅥのファンだ。どの写真も良い。
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