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    ボーカル

    椎野ワタリ

    DONEノリと勢いと情熱ではじまったうちよそ高校生バンド青春小説です。
    ボーカル:なめこ(2年) @椎野
    ギター:よねぞう(2年) @サン米オロシさん
    ベース:つゆ (1年) @時々雨ちゃん
    ドラム:しいたけ(2年) @椎野
    残すはキーボード…!メンバー絶賛募集中!
    ピアノ、オルガン経験・キーボードが得意な高校生キャラいませんか⁉
    参加希望はリプライ・DMください!(BLなし/うちよそ絡み可歓迎)
    夕焼けサンセット! 第2話 放課後、1年生の教室前。ざわめく後輩たちを掻き分け、目当てにしていた彼の近くに歩み寄る。それも2年生の3人で。
    「なぁ、その…いきなりなんだけどバンドやらねぇ?」
     怪訝な顔をしてこちらを見てくる。なるほど美人というのは確かに言えて…じゃなくて。
    「ベースがめちゃくちゃ上手いってしいた…椎屋から聞いてたんだ。どうかな」
     よねぞうがとてもカッコよく勧誘している。通りすがりの後輩女子がキャーキャー言っているのが聞こえた。…かわいいとかなんとか…。
    「たけるさん?」
     オレとよねぞう、ちらりとしいたけを見る彼は、何か思いついたのか思い出したのか()口元に笑みを浮かべて
    「いいよ」
     と一つ返事で頷いた。
    え?
    「ほっ、ほんとに良いのか?」
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    utai_pxm

    MAIKING謎の現パロブラネロ(ブラッドリーが作詞作曲した曲のボーカルをネロにやってほしいみたいな呟きをなぜか形にしようとした産物)
    聖歌隊の足音1 ブラッドリー・ベインが人生で一番はじめに触れた音楽は聖歌だ。年の離れた姉が敬虔な信徒で、子供のころに家の近くの古い教会の聖歌隊に入れられたのがきっかけだった。同い年くらいの奴らと同じ格好をして行儀よく並び、声をそろえて神を賛美する。その一連の行為自体は大層つまらなかったが、歌い方は覚えた。覚えるだけ覚えたら声変わりを待たずにさっさと抜けて、住んでいた通りの近くにあったライブハウスに通うようになった。そのライブハウスはかつて路上で喧嘩をする代わりに音楽を使い始めた奴らの闘技場を前身とした、今ではこの辺りで活動する名も無きミュージシャンたちの集う混沌としたたまり場でもあった。
     ベインの家はとにかく兄弟が多く、いつもろくに金がなかった。幼い頃は小遣いなんて一文たりとも貰えなかったから、正規の方法で会場には入れなくて、バイトをしていた年の近い兄にくっついてライブを見た。はじめは相当に煙たがれていたけれど、諦めずに通いつめれば顔見知りは増えていき、よくそこでライブをしていたロックバンドのメンバーの一人にギターの弾き方を教わった。バンドのアンサンブルを耳で学んだ。ライブの熱気や高揚感を客席から得て、自分も壇上へ上がることを選んだ。
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