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    ポロ

    plastickazusa

    MEMOハイキュー 烏澤
    ぽろっと告っちゃった理由を答える烏養くんのはなし。
    あの時、なんで付き合うか、なんて言ったんですか。
    なんで、と聞かれると、言葉につまる。完全に、いわゆる「気づいたら言ってた」てやつで。そう。気付いたら言ってた。「お付き合いってやつ、する?」と。
    今思うと、このまま澤村のなかで俺という存在がフェードアウトしていくのが嫌だったんだと思う。
    なんとか澤村のなかに居座る手段を、なんてことを考えてたんだろう。恐ろしいことに、無意識に。うん、大人としてこれはかなりキモい。反省。
    これから澤村はたくさんの数えきれないほどの人間と出会い、そしてまた
    数えきれないほどの別れを重ねていくのだろう。その中には濃度の濃いもの薄いもの、たくさんあると思う。俺との出会いはそのなかでどの程度のものに位置付けられるのだろう。まあそこそこの位置にはいられるだろうが、それも今ならそう言えるというだけの話だ。
    あしたは?明後日は?一週間後一ヶ月後一年後十年後、確実にその濃度は薄くなるだろう。

    ありていに言おう。
    忘れられたくなかったのだ。忘れられたくなかったし、俺自身にある澤村の記憶の濃度が薄まることがどうしても嫌だったのだ。

    だから、言ってしまった。繋ぎ止めるために 785

    plastickazusa

    MEMOハイキュー 烏澤
    卒業したから、と ぽろっと告ってしまう烏養くんのはなし。
    送別会だかなんだかで部活メンツとごはん会。
    うかいくんは店の関係でちょっと遅れて登場。山盛りの駄菓子とか持ってくるんだよなー。山の駄菓子に群がるメンツを眺めながらちょっと離れたとこで茶飲んだり枝豆つまんだりしてる。
    そこにキャプテン登場。「お疲れさまです。わざわざありがとうございます。あれ、大盛り上がりじゃないですか」
    「なかなかいいだろ。やれるけどなかなか、やれないやつ。うちにあったぶん在庫まで全部持ってきちまった」「大丈夫なんですかそんなことして」「まあなんとかなるだろ」「いいかげんだなあ」「いいんだよ、おとなだから」とかなんとかわらいながら話してるんだけど、ふと会話が途切れて
    「なんだ、明日からもうほんとにお前らがいない、ていうの、全然実感ねえな」「俺もですよ」「ほんとにお前ら卒業したのか?」「そう言われるともしかしたら、て思っちゃうじゃないですか」「なに言ってんだばーか」

    「さみしくなるなー」「そう思ってもらえるのはうれしいかも」「みんなそう思ってるよ」
    「さみしい、というか、俺はなにかこのへんに急に隙間が空いたみたいな感覚ですね。つい昨日まであったはずのなにかの形が急になく 717