一番は譲れない　11月28日。
　朝早くから始まった撮影は、日付を超えるギリギリ前に終わった。誕生日を迎えるトウマへの配慮なのか、全員がなんとか今日中に終わらせようと奔走した1日だった。
　スタッフたちのお疲れ様でしたという声を浴びながら、お疲れ様でしたとありがとうございましたを繰り返し口にして、軽く会釈をしながらトウマはスタジオを出た。

　手には日ごろから付き合いのあるスタイリストやメイク、撮影に関わるスタッフたちからもらったプレゼントの山。
　マネージャーの宇都木が用意した大き目の紙袋から、こぼれ落ちそうなほどもらっている。
　宇都木が事務所に一旦持ち帰ろうかと提案したが、嬉しいからすぐ持って帰りたいと笑って、トウマは大荷物で歩いていく。

テデ主さんへ質問１・おうちのテデちゃんはどの子がいる？
２・テデちゃん達をなんと呼んでいる？
３・テデちゃんが発表された時の気持ちや、購入する決め手になったところは？
4・テデちゃん達をお迎えした時のエピソードは？
5・テデちゃんの魅力はどんなところ？
6・テデちゃんと暮らし始めて変わったことは？
7・あなたとテデちゃんとの関係はどんな感じ？
8・テデちゃんをお風呂に入れたことがある？あった場合、コツや気をつけていることは？
9・おうちのテデちゃんは喋る？喋る場合、CVはどんな感じ？
10・ テデちゃんの好きなもの、宝物は？
(お気に入り食べ物や場所、好きなことなど自由に)
11・ 逆に苦手なものは？
12・テデちゃんの最近あった嬉しかったことや楽しかったことは？また、嬉しい時どんなリアクションをする？

テラテラ　神の祝福のごとくまばゆい光が僕たち二人を包む。白を基調としたモーニングコートを着るテラくん。真っ白なウェディングドレスを着るテラくん。
　ああ、そうだ。今日はテラくんの結婚式！　この日をずーっと楽しみにしてたんだ！
　僕は目の前のテラくんを見詰める……やっぱり君って最高だよね。モーニングコート、凄く似合ってるよ。信じられないくらいかっこいい。ウェディングドレス姿のテラくん可愛すぎる。頑張ってデザインした甲斐があったね。こんなにテラくんに似合うドレスは世界中探したってきっと見つからない。まあ、僕が僕の魅力を最大限に引き出せるっていうのは当然のことなんだけど。
　それにしても、普段よりちょっぴり潤んだ瞳で微笑むテラくんはとっても綺麗で――凄く幸せそう。ううん、違うよ。本当に幸せなの。