Recent Search
    Sign in to register your favorite tags
    Sign Up, Sign In

    ラマ

    haredamaya

    INFO3/29の【MP46 命の祝祭3】に参加します。
    サークルスペースは【命20 晴玉屋】です。

    死ぬことが出来ないラーマと転生を繰り返すビームの話です。
    ※転生ものなので必然的に死ネタを含みますが、最後はハッピーエンドです。

    R18/24P/200円
    永遠を生きるラーマと転生を繰り返すビームの話銃声が鳴り響く。
    身体に衝撃が走り、ラーマは地面に倒れた。どくどくと血液が流れ、自分の周りに血溜まりを作っていく。
    ー私はもうだめかもしれない。
    血液が流れ出る速度が速い。撃たれた部位はきっと急所なんだろう。ラーマが自分の最期を感じていた時、ビームの叫ぶ声が聞こえた。
    「兄貴!」
    駆け寄って来たビームが身体を抱き起こすのがわかり目を開けると、涙の粒を溢れさせた顔が視界いっぱいに広がった。口を動かして安心させたいが上手くできない。
    「死ぬな!俺を置いて行くな!」
    ー大地女神よ、兄貴を連れて行かないでくれ!
    ビームの叫び声が遠くで聞こえる。残された力で目を開けると満点の星空の中流れる星が見えた。
     
     
    次にラーマが目を覚ましたのは、前回の闘争から二か月ほど経った時だった。目を開けると相変わらずビームの心配した顔で視界がいっぱいになり、吹き出す。笑われたことに怒りもせず、良かったと抱きしめてくれるビームの身体は温かく、自分も生きてて良かったと思えた。
    2020

    emotoruma

    MEMOお題サイト『リライト』様の「好きすぎる7題」から。
    自サイトで進めてたものの途中で止まってたのでとりあえず泰権で1つ。全部できたらまとめて支部に載せたいけどいつになるやら…。
    どうやら、君には依存性があるらしいはじめのうちはな、とにかく楽しくなったのだ。気持ちが浮かれて訳もなく歌い出したくなるような、何もかもが楽しくて仕方がない。そのうち慣れてくると、少し落ち着いてきて、多幸感、というのだろうか、目の辺りだとか頭が熱を帯びたようにぼおっとなって、夢を見ているようにふわふわとした気分になる。しばらく経つと、今度はとても穏やかな気持ちになるようになった。日々の憂いや不安が消えて、何も怖くなくなる。心が凪いでゆったりとした時間が過ごせる。
    そうしているうちにな、だんだん、足りなくなってくるのだ。それまでと同じでは満足できない。同じだけではかつてのような幸福感が得られない。もっともっとと欲しくなって、でも却って渇くようでな。今度は手元にないと落ち着かない。眠れない。しばらく断たれた時など泣きそうになったものだ。しまいには目が回って頭がぐらぐらして吐き気すら覚えるようになって、だが、それでも、手放せないんだ。夜を明かした翌朝どんなに後悔しても、求めずにいられないんだ。我ながらどうしようもないとは思うのだが、そのときは、やっぱり楽しくてしあわせで心が安らかになるんだ。
    683