ラルフ
しいげ
MAIKING悪魔城ラルアルGoSベルモンド推し有角とラルフとルーシー。性格崩壊と結局いちゃいちゃ注意。
英雄の英雄ドラキュラに関する書物が集められたエルゴス内の研究施設は、グリモアオブソウル(GoS)に関する設備を除けばほとんど図書館と言って差し支えない。一般的な物語から家系図から、禁書、偽書とされた史書までも。
有角は長い指で書物を繰っては、確かめながら呟く。
「…年、クリストファー・ベルモンドの子孫、シモン・ベルモンドがドラキュラを討つ……」
ぺらり。
頁を捲った指は時折すらりと細い顎に添えられ、ふむ、と頷いては再び頁に伸びる。
「…ジュスト・ベルモンドの時代に疑似悪魔城の復活……のち、リヒター・ベルモンドは…」
ぺらり、ぺらりと捲るたび、記述は脳に染み渡っていく。
有角はここに至り改めて、自分の関わらぬドラキュラ絡みの戦いが存外多いことを知った。脈々と血と決意を受け継ぎ、傍系や血族でない者の力も結集した人々の希望の歴史。
2552有角は長い指で書物を繰っては、確かめながら呟く。
「…年、クリストファー・ベルモンドの子孫、シモン・ベルモンドがドラキュラを討つ……」
ぺらり。
頁を捲った指は時折すらりと細い顎に添えられ、ふむ、と頷いては再び頁に伸びる。
「…ジュスト・ベルモンドの時代に疑似悪魔城の復活……のち、リヒター・ベルモンドは…」
ぺらり、ぺらりと捲るたび、記述は脳に染み渡っていく。
有角はここに至り改めて、自分の関わらぬドラキュラ絡みの戦いが存外多いことを知った。脈々と血と決意を受け継ぎ、傍系や血族でない者の力も結集した人々の希望の歴史。
mmmori0314
MOURNINGGoS時空。吸血衝動を紛らわす為に自傷するアルカードと、それをやめさせたいラルフの話。恋愛感情はないけどやたら距離が近いので腐向けです。何でその距離感で付き合ってないの?ってくらいいちゃついてるけど友情です。
捏造しかないし癖に走りました。
暴力・流血表現ありのためワンクッション。 8612
しいげ
MOURNING闇の呪印ラルアル(https://poipiku.com/237679/9808443.html)のサブ話。ED後、ジュリアの家で治療中のラルフとヘクターの会話が書きたかった。大狗のやすむ山にてアイザック相手に不覚を取り死の淵を彷徨ったあと、ラルフは見知らぬ家で目を覚ました。助けられたこと、そして魔女の家と聞けば、ひとまず人里離れた場所であることは見当がつく。
悪魔精錬士の関係者であるというジュリアは有能な『魔女』だった。臆せずラルフの治療を続け、お陰で傷は回復していったが、傷の深さゆえ起き上がることすらままならない日々が続く。
アイザックは、悪魔城はどうなったのか。
ラルフの懸念を見越し、意識が戻ってすぐにジュリアは事の次第を説明した。その場にヘクターもいたことが全てが終わった何よりの証だった。
病人の部屋の扉をそっと開きながら、ヘクターが声をかける。
「…起きているか、ベルモンド」
熱が上がり、汗で髪が貼り付いた顔をラルフはだるそうに声の主へ向ける。
3984悪魔精錬士の関係者であるというジュリアは有能な『魔女』だった。臆せずラルフの治療を続け、お陰で傷は回復していったが、傷の深さゆえ起き上がることすらままならない日々が続く。
アイザックは、悪魔城はどうなったのか。
ラルフの懸念を見越し、意識が戻ってすぐにジュリアは事の次第を説明した。その場にヘクターもいたことが全てが終わった何よりの証だった。
病人の部屋の扉をそっと開きながら、ヘクターが声をかける。
「…起きているか、ベルモンド」
熱が上がり、汗で髪が貼り付いた顔をラルフはだるそうに声の主へ向ける。
しいげ
MOURNING闇の呪印前後のラルアル。悪伝後にアルカードが眠りについていないなど色々捏造してます。性描写はありませんがそういう関係にしているためR15。この設定でラルフとヘクターのサブ話こちら→https://poipiku.com/237679/9808451.html
伏翼ねむる鳥篭獣すら鳴き声を潜める真の闇夜の中。
夜明けまではまだ間があったが、ラルフはすでに寝台を抜け出していた。
手早く身を清め、暗闇でも過たず獲物を手に取り身に付けていく。狩るべき闇のものが息づく夜は狩人にもまた生きる場所なのだ。
寝台へちらりと視線をやると、共に横たわっていた影が起き出す気配はない。
(だいぶ強めにしたからな…まあしばらくは起き上がれないだろう)
ただでさえ本調子ではない相手に悪いとは思ったが、罪悪感よりもしばらく会えぬであろう名残惜しさの方が強く、どちらも表には出さず飲み込む。
ラルフ・ベルモンドの名は、ドラキュラ討伐によりこの地に広く知れ渡った。自身は一介の狩人であることから変わる気はなかったが、それまで排斥されていた者が一転英雄扱いされたことも、新たに守りたいものができたことも大きな変化だ。
5267夜明けまではまだ間があったが、ラルフはすでに寝台を抜け出していた。
手早く身を清め、暗闇でも過たず獲物を手に取り身に付けていく。狩るべき闇のものが息づく夜は狩人にもまた生きる場所なのだ。
寝台へちらりと視線をやると、共に横たわっていた影が起き出す気配はない。
(だいぶ強めにしたからな…まあしばらくは起き上がれないだろう)
ただでさえ本調子ではない相手に悪いとは思ったが、罪悪感よりもしばらく会えぬであろう名残惜しさの方が強く、どちらも表には出さず飲み込む。
ラルフ・ベルモンドの名は、ドラキュラ討伐によりこの地に広く知れ渡った。自身は一介の狩人であることから変わる気はなかったが、それまで排斥されていた者が一転英雄扱いされたことも、新たに守りたいものができたことも大きな変化だ。
mmmori0314
MOURNINGツイッターで呟いていた『なんか一夜だけ復活した魔王そまがありかどさん噛む話』。GoS終了直後くらい。筆が乗ってなんかバイオレンスがマシマシになりました。魔王がなんかアレな奴だし有角さんもラルフもキレてる。暴力・流血描写あり。なんか雰囲気腐向けです(明確な恋愛描写はないよ) 10664
むくげ
DOODLEリクエストしているのだけど、自分でもサンズにフラるフリを書きたくなってフラれるところまで書いた文章落書き… サンズに振られた。
フリスクは傘の下で震える息を吐いた。
今にも雪になりそうな冷たい雨に打たれ、白い息はすぐに掻き消えてしまう。
誰もが家路を急ぐ早足で横を通り過ぎていくのが今はとてもありがたい。傘の中を覗き込まれては「何もない」と言い訳できないほど酷い顔をしているに違いなかった。
これまでも、今回も、フリスクは真剣だった。
タイミングは確かに少し唐突だったかもしれない。なんてことない、ムードがあったわけでもない。ただ、いつも通りにサンズのホットドッグ屋台を通りかかった時、目が合った瞬間にサンズの眼窩が柔らかく弛んだから。
いつものミトンの手をあげて「よう、今帰り?」と声をかけてくれたから。
それが監視の目的や、警戒の色がない、本当に親しみの込められたものだとその瞬間に分かったから。
1610フリスクは傘の下で震える息を吐いた。
今にも雪になりそうな冷たい雨に打たれ、白い息はすぐに掻き消えてしまう。
誰もが家路を急ぐ早足で横を通り過ぎていくのが今はとてもありがたい。傘の中を覗き込まれては「何もない」と言い訳できないほど酷い顔をしているに違いなかった。
これまでも、今回も、フリスクは真剣だった。
タイミングは確かに少し唐突だったかもしれない。なんてことない、ムードがあったわけでもない。ただ、いつも通りにサンズのホットドッグ屋台を通りかかった時、目が合った瞬間にサンズの眼窩が柔らかく弛んだから。
いつものミトンの手をあげて「よう、今帰り?」と声をかけてくれたから。
それが監視の目的や、警戒の色がない、本当に親しみの込められたものだとその瞬間に分かったから。
しいげ
CAN’T MAKEGoSストーリー完結記念ラルアル、記憶の限り設定ゲーム準拠での完結後超捏造話です。ラルフが好きすぎるアルカードとアルカードが好きすぎるラルフの気軽に重い恋愛。全ての終わりに見る月は朝日が眩しく三人を照らしていた。
風にゆるく靡く髪は、安堵の弧を描く口元をいたわるように撫でる。ルーシーは長い髪を手で抑えながら、ヘルミーナと有角は気に留めることもなく遊ぶに任せている。
「行かれるのですね…有角さん」
感謝してもし足りない、という口調でルーシーは名残惜しげに有角を見やる。元から別の組織に属する者に「戻る」ではなく「行く」という表現を使うあたり、彼女の仲間意識はすっかり有角に移っているようだ。
有角ももはやわざわざ訂正はしない。人間の善性を彼女に見出す瞳には好ましさが宿っている。
「ああ。お前たちのお陰で全ては収まるべきところへ収まった──感謝する」
「それは私達こそ言わねばならぬ言葉だ、有角幻也。…見送りが少ないことも詫びなければならないな」
5646風にゆるく靡く髪は、安堵の弧を描く口元をいたわるように撫でる。ルーシーは長い髪を手で抑えながら、ヘルミーナと有角は気に留めることもなく遊ぶに任せている。
「行かれるのですね…有角さん」
感謝してもし足りない、という口調でルーシーは名残惜しげに有角を見やる。元から別の組織に属する者に「戻る」ではなく「行く」という表現を使うあたり、彼女の仲間意識はすっかり有角に移っているようだ。
有角ももはやわざわざ訂正はしない。人間の善性を彼女に見出す瞳には好ましさが宿っている。
「ああ。お前たちのお陰で全ては収まるべきところへ収まった──感謝する」
「それは私達こそ言わねばならぬ言葉だ、有角幻也。…見送りが少ないことも詫びなければならないな」
しいげ
MOURNING悪伝ラルフと月下アルカードでいちゃいちゃしてるラルアル短文。えっちなシーンはありませんがえっちなことのあとなのでR15続き(https://poipiku.com/237679/9840902.html)
曰く、流水を渡ることができない
曰く、招かれねば家に入れない
曰く、日光と銀に弱い
曰く、山査子の杭で心臓を貫くまで死ぬことはない…
…等々、それらは後世に出来上がった吸血鬼の俗説で、今はアルカードもラルフも知る由はない。
知らずとも一羽の蝙蝠は木々を抜けせせらぎを飛び越えて家を訪う。招かずともかの家の窓は夜毎開かれているし、変身を解いたアルカードの手に煌めく銀のクロスは彼自身に何の害も与えていない。
そして、心臓ではなくその身体を欲のままに貫かれる。
それは望み望まれてのことだ。夢幻ではない体は確かにラルフの腕の中で夜を共に過ごす。そう、言葉通りに。
「──……、む…」
アルカードを抱え込んだラルフが身動ぎすると、薄手の生地が縒れて肌が顕になる。戯れの続きかと思えば、アルカードの耳には変わらず落ち着いた寝息が聞こえている。ラルフに抱き枕よろしく抱えられて眠るのもよくあることだ。いつも意識を失うまでアルカードを離そうとしないから。
2219曰く、招かれねば家に入れない
曰く、日光と銀に弱い
曰く、山査子の杭で心臓を貫くまで死ぬことはない…
…等々、それらは後世に出来上がった吸血鬼の俗説で、今はアルカードもラルフも知る由はない。
知らずとも一羽の蝙蝠は木々を抜けせせらぎを飛び越えて家を訪う。招かずともかの家の窓は夜毎開かれているし、変身を解いたアルカードの手に煌めく銀のクロスは彼自身に何の害も与えていない。
そして、心臓ではなくその身体を欲のままに貫かれる。
それは望み望まれてのことだ。夢幻ではない体は確かにラルフの腕の中で夜を共に過ごす。そう、言葉通りに。
「──……、む…」
アルカードを抱え込んだラルフが身動ぎすると、薄手の生地が縒れて肌が顕になる。戯れの続きかと思えば、アルカードの耳には変わらず落ち着いた寝息が聞こえている。ラルフに抱き枕よろしく抱えられて眠るのもよくあることだ。いつも意識を失うまでアルカードを離そうとしないから。
yukiyatrpg
DOODLE爛 ネタバレ 現未×ダイスの最終リザルトがあまりにも酷すぎたのでグラフ化しただけ
1枚目:PL側ダイスリザルト
2枚目:ラルフ(雪屋PC)ダイスリザルト
3枚目:シュリ(いっちゃんPC)ダイスリザルト 3
nyaw_trpg
DOODLECoC「フラトリサイド」(同卓OK)なんていうか何描いてんだろう
寮長:思ったより短いなと思っている
ラルフ:なんで着てるんだ?って思ってる
ルーカス:特に何も考えてない
リプトン:マスターとおそろいだぁと思っている 3
しいげ
MOURNING悪魔城伝説、四人が戦って別れるまで完全妄想話。物理的密着などあるのでラル×アル表記しておきます(CP描写の余地がなかった)。
外見は月下アルカードと呪印前ラルフ。アルカードの設定は月下準拠です。
棺と紙と花ドラキュラ伯爵は、神を恨むあまり悪魔に身を変えた人間だという。
しかし彼はなお人に触れ、出逢い、また求める者に知識を授け、人の世を無益に拒まなかった。やがて愛する者との間に子をもうけたが、再び愛する者を奪われ、彼は憎しみに染まった──初めは神に、次いで人そのものに。
子は、父に刃を向けることを選んだ。人の世が父の憎悪に飲み込まれる前に。
人は、暴虐の限りを尽くす魔王ドラキュラに挑んだ。人の世のため、命を賭して。
「いっ………、つ……」
悪魔城での戦いは過酷だ。人への憎しみや餓えに突き動かされた悪魔が、尽きることなく行く手を阻む。
ラルフが城に乗り込んでからも数多の死体や人であったものを見た。手遅れにならなかったのはサイファとグラントのふたりだけだ。
8818しかし彼はなお人に触れ、出逢い、また求める者に知識を授け、人の世を無益に拒まなかった。やがて愛する者との間に子をもうけたが、再び愛する者を奪われ、彼は憎しみに染まった──初めは神に、次いで人そのものに。
子は、父に刃を向けることを選んだ。人の世が父の憎悪に飲み込まれる前に。
人は、暴虐の限りを尽くす魔王ドラキュラに挑んだ。人の世のため、命を賭して。
「いっ………、つ……」
悪魔城での戦いは過酷だ。人への憎しみや餓えに突き動かされた悪魔が、尽きることなく行く手を阻む。
ラルフが城に乗り込んでからも数多の死体や人であったものを見た。手遅れにならなかったのはサイファとグラントのふたりだけだ。
しいげ
CAN’T MAKEGoSのラルフとアルカード。気持ちはラルアルですがCP未満で、希望押し付け合いの噛み合わないふたり。毎度のごとく捏造エピソードてんこ盛りです。
***ラルフ・C・ベルモンド
意識が芽生えたとき、体はすでにそこにあった。
それと同時に感覚が、記憶がはっきりとしてくる。まさに「蘇った」という実感。
自分は、俺だ。
夜を狩る一族として生きていた。闇と戦うために。
ラルフ。ベルモンドの中で、俺を示す名。
自らの手に目を落とすと濃い焦茶色の髪がさらりと顔に落ちかかる。
戦いの装いをしている。体には力が籠もり、胸元に大きく奔る傷跡が見えた。戦うための体だ。
無意識に鞭の柄を握り締めると、皮が擦れる硬い感触と音が、おまえはラルフだと告げている気がした。
そうだ、俺は、
「ラルフ・ベルモンド──さんですね?」
声のした方に視線を向けると、見たことのない女性が自分に問いかけている。
7278意識が芽生えたとき、体はすでにそこにあった。
それと同時に感覚が、記憶がはっきりとしてくる。まさに「蘇った」という実感。
自分は、俺だ。
夜を狩る一族として生きていた。闇と戦うために。
ラルフ。ベルモンドの中で、俺を示す名。
自らの手に目を落とすと濃い焦茶色の髪がさらりと顔に落ちかかる。
戦いの装いをしている。体には力が籠もり、胸元に大きく奔る傷跡が見えた。戦うための体だ。
無意識に鞭の柄を握り締めると、皮が擦れる硬い感触と音が、おまえはラルフだと告げている気がした。
そうだ、俺は、
「ラルフ・ベルモンド──さんですね?」
声のした方に視線を向けると、見たことのない女性が自分に問いかけている。